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ところで「しいたけクリエイティブ」って何する会社なの??

こんにちは!しいたけクリエイティブ代表のせいや(@seiyahongo)です。会社をはじめて半年が経ちましたが、いまだに近しい友達からも何やっている会社か理解されていなくて悲しい!なので、最近田舎に移住した元テレビウーマンの友人・えりにインタビューしてもらって記事にまとめてもらいました。

〜友人が今年1月に立ち上げた変な名前の会社。一体何をやっているの?〜
どうしても田舎に引っ越したくて、大手メディアを退職したばかり、暇してるえりが聞いてみた。

ー まず最初に突っ込ませて欲しいのが、なんで「しいたけ」??

せいや:創業メンバーで事業内容を考えた時に、Create, Community,
Communication, Culture, Change
って「C」のつく単語が多くって。この「C」を形にしようとした時、、、「Cたけ」に行き着いたんだよね。

えり:おぉ、意外にも真っ当な経緯じゃないか・・・

せいや:あとさ、うちの苗字の本郷ってスペイン語で「きのこ」のこと。本郷=hongo(オンゴ)=きのこ⇨日本を代表するきのこといえば「しいたけ」でしょってことで腑に落ちたかな。

アリー:でもせいやは、しいたけ嫌いなんだけどね。笑

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向かって左上からアリー、せいや、下段はえり。

ー 企業サイトのド頭に「世界と日本をつなげる会社」ってあるけど、実際何やるの?

せいや:日本の会社が商品を海外に輸出したいときとか、自治体が海外から観光客を呼びたいときに、コンセプト作りから、ブランディングや見せ方、プロモーションまでを一緒になって考える。バックグラウンドにある色んな違いを理解し、咀嚼(そしゃく)して、アウトプットする。「文化・言葉・デザインの通訳者」になるイメージ?

えり:んー、ちょっとよくわかんない…もうちょっとわかりやすく言ってくれる?

アリー:具体的に私たちができることは、大きく4つの軸があって
・コンサルがやるような:コンセプト作り
・編集プロダクションがやるような:記事制作、コピーライティング
・制作会社がやるような:デザイン、映像制作
・広告代理店がやるような:メディア広告出稿

えり:要は、商品作りの最初っから最後まで一貫してやりますよってこと?

せいや:そう、それ!一気通貫が最大の強み!日本の会社でよくあるのが、海外に向けてアピールをするにあたって、何をやるにしても無意識のうちにステレオタイプが先行する。極端な例だと、「中国人=赤好きだから冊子の表紙は赤にしてくれ」という注文も受けたことあるくらい。

えり:それはあからさますぎない?

せいや:いや、冗談抜きでそういうびっくりするようなアイデア持ってくる担当者の人もいるのよ。ただそれはあくまで日本人の持つイメージであって、実際のターゲットに刺さるかかというと「いやいや、ちょまてよw」ってなるよね。

自分は子どもの頃から10年以上海外にいたから、自分がマイノリティになるっていう経験をたくさんしてきた。海外から日本に帰ってきて、窮屈に感じて大学はアメリカに行ったのもあるし、日本でもマイノリティだと感じてたのが自分の原体験。

パートナーのアリーは15歳の時、ブルガリアから言葉も知らないまま、親の都合で突然日本にきて、そのまま公立高校に入った。

オーストラリア出身でデザイナーのデイビッドはゲイで、LGBTQ+のコミュニティだけじゃなく、社会全体のインクルージョンに強い関心がある。

多様性の塊みたいな3人が創業メンバーだから、海外の人とか俗にいうマイノリティの人たちがどう反応するか、肌感覚でわかっているんだよね。そういう感覚を商品の見せ方に反映していくのが自分たちの仕事だと思ってる。

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えり:キャラ濃いね〜。前職も一緒に働いてたんだって?

アリー:私達3人が去年まで働いてたのは、”外国人による外国人のための”に重きを置いた国内最大級の英字メディアだったんだよね。

そこでは省庁や自治体、航空会社や商業施設とか、かなり幅広く仕事をしてきたんだけど、外国人向けにプロモーションしたい商品を記事にする仕事がたくさんあったわけ。

だけどその商品自体の魅力がいまいちだったり、私からすると偏見に満ち溢れてたりして。でもそれを記事にしないといけなくてジレンマを抱えながら働いてきた。

それを変えるために、そもそものコンセプト作りのような上流から中に入って、世に送り出す下流までしっかり関わりたいと思ってたの。

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↑ 子連れで鳥取取材を敢行したとき。なかなかハードだった…。

せいや:本当に必要なのは、スキルやノウハウじゃなくって、単純に伝えたい相手をもっと知るってこと。どういう人、文化背景、何を大事にしているかって、国際的な感覚を持っているからこそ、自然とわかることが多い。クライアントを啓蒙する、というと偉そうなんだけど、一緒に考えいく過程を大事にしていきたいね。

ー ずばり会社のミッションは?

せいや:「クリエイティブの力で世界と日本をつなげる会社」っていうのを掲げてますっ!

アリー:ここ何年かダイバーシティ推進の流れもあって、日本にいる外国人と日本人の距離が、物理的にも心理的にも近づいてきてる。

一昔前は、日本にいる外国人は外国人コミュニティの中でにどっぷり浸かって生活していたのが、今はもっと文化や言葉を知ろうとする人が増えていて、日本社会に溶け込んで生活してる。それと同じように、日本人も外国人に対して寛容になってきた。

「外国人と日本人」じゃなくて、シンプルにいろんなバックグラウンド持った人が一緒になってカタチにしていくべきだと思うんだよね。

商品は何であれ、プロモーションとなると、よく外国人向け、日本人向けってカテゴリー化しがち。だけど例えば、日本に旅行にきてやりたいことは、よくよく探ってみると国内の旅行者と同じなんだよね。必要なのは、ターゲットごとにアプローチや発信の方法を工夫することだけ。

せいや:いろんな人がいろんなバックストーリーを持ち寄れば、みんなにとって豊かな経験につながることに気づいて欲しいんだよね。

例えば、前に取材した日本で車椅子生活をしているジョシュさんの話にあったように、車椅子の人のためにスロープを付けたら、宅配便の配達員の人もめちゃくちゃ便利になったとか、思いもしないところでメリットにつながることがあるよね。ベビーカー押してても、スロープはいつも助かるし。

えり:特定の誰かのため、と思ってやったことが社会全体の利益につながるのか〜。そういう例をたくさん見たいよね。

せいや:日本にいる障がい者だけでななくて、日本に旅行したいと思っている障がいのある人のニーズにも応えることができるよね。

だからこそ、しいたけクリエイティブでは業種を問わず世界に向けて発信するお手伝いを通して、インクルーシブな視点を持つ大切さを伝えていきたいと思ってるよ!

ー ずっと何やってる会社かよくわかってなかったけど、なんだかいい会社じゃないの〜!応援したくなる〜!

ということで、なんとなーくでも、この記事を読んでくださったみなさんも、しいたけクリエイティブについてわかりましたでしょうか?ぜひウェブサイトも見てみてくださいね!

文:村角恵梨(むらずみえり)
2021年春、家族とともに千葉県いすみ市に拠点を移し、新たなライフスタイルを模索中。退職したばかりの在京テレビ局では記者として環境やジェンダーなど幅広く取材。

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