発達障害のムスメは「メイド」になりたい!!
次女は10月に8歳になる。
「ぼくはね、もう誕生日のプレゼントを決めたよ! メイドのお洋服にする!!! だから、ママ、ネットで調べておいてね🎵」
今朝。
お寝坊さんな次女といっしょに、布団の中でくっついていたら、母の耳をふにふにとしながら、次女はそう言った。
「あ…………そうっすか。はいはい、見ておきます……」
なんの予定もない日の、次女とこうして寝坊する朝が好きだ。
ちなみに他の子は休みの日はやたらと早起きなので、夫(Mylove)が付き合って起きていてくれる。ありがとうございます。(土下座)
私は「また当日までに、気が変わるんだよなあ」と心の中で思いながら、返事をした。
そしてもう一度、次女の細い腕をスリスリしつつ、頬と頬をくっつけてみる。
いい色に焼けた次女のすべすべ肌。
生えてこない前歯。
斜視が入っているつぶらな瞳。
リビングでなにやら騒いでいる双子の声を遠くに聞きながら、それらをゆっくりと堪能して、いっしょに起床した。
次女はメイドさんになりたい!
「ぼくは将来、メイドさんになるの」
ここ最近の彼女の口癖だ。
「メイド」という職業を知ったのはどこ発信の情報かはわからない。
学校は今行っていないし、まあYoutubeあたりだろうか。
「メイドさんはいっぱいお手伝いをするんだよ。
ぼくは人のためになることが大好きなんだからね!」
「ぼくがゲームしているときでも、やってほしいことがあったら、いつでも呼んでね! すぐに行くからね!」
次女は熱弁する。
彼女は三男のお世話を、頼んでいなくても自ら買って出てくれる。
クラスのお友達にも、困っていたら自分から声をかけていく。
「困ったなあ」など母たちがこっそりとつぶやけば
「どうしたの?」とすぐにやってきてくれる。
そう思うと、メイドさんは、まさに彼女の適職かもしれない。
そんな次女はASD・ADHD。
自閉症スペクトラム障害と、注意欠如・多動症。
自分がニガテなものに対して、「もお~~~~~!!!」と、パニックを起こすこともある。弟と喧嘩して、暴言が出てしまうこともある。
でも基本的に、フワフワニコニコしている、我が家の妖精さんなのである。
次女は双子に「ガム」を教えたい!
昨日。
私と夫のバドミントンの毎週末の練習に家族で向かう途中。
朝にまずコンビニでお菓子を買うのがいつもの流れだ。
1人100円代にしてくれっていうことでお願いし、自分たちで選んでもらう。
(しっかし、100円以内で会えるお菓子が少なくなったことよ……ということで「200円以下」でお願いするのだが、これで4人に買うので、毎週結構なお菓子代がかかるのである)
「ねえ、これ食べてみたいんだよお~……」
そんな中。双子がついに「ガム」を手にして、そう言った。
喉につまったりしないように気をつける。
味がしなくなったらティッシュに包んで出す、といった流れをちゃんと把握してくれるまでは、と今までは許してこなかった、ガム。
でもずっと、お姉ちゃんたちが得意げに噛んでいるそれに、双子はあこがれていたのだ。
うーんどうしようかねえ。
なんて言っていたら、次女がささっとやってきて言った。
「しょうがない! ぼくが、『ガム』を教えてあげるから、いいよ!!!」
…………な、なにイ………?!
あなたは……ガムのパイセン、ですか………!!??
(そんで勝手に許可するのはやめてもろて……)
だがし菓子。(だがしかし)
うーむ致し方ない。
ガムのパイセンがそう言うので、しょうがない、と許可した。
ガムパイセンは、レジに並ぶ時から面倒見がいい。
「ちゃんと、味がなくなったらね、出すんだよ」
「ちょっとずつにしないといけないんだよ」
うん、うん、とワクワクしながら頷く双子。
車に乗って再出発。
朝のパンをそれぞれ食べてから、各自お菓子を食べだす。
(練習中に食べなって言って買うのに、みんな到着する頃には食べ終えてしまうのである。。。)
「ねえ、ガムはゆっくり食べるんだよ???」
「ティッシュはちゃんとあるの???」
「ガムを食べているときにしゃべったら、ダメだよ???」
ということで、3列目の座席から、2列目の座席に座っている双子たちの背中を見つめて、ガムパイセン(次女)は一生懸命アドバイスを繰り返す。
パイセンの指導を、少し緊張の面持ちで受けながら、双子がそうっとガムを口にして嚙みしめる。
(……おいしい……😊😊)
パイセンの指示に従い、無言で、助手席に座っている母に微笑んでいる双子。
かわいい。ひたすらに。カワイイ…………
「…………ねえ、大丈夫???? つまってない????」
静かに食べるんだよと言われたので、双子はその通りに従っているのだが。いつもうるさい双子があまりに静かなので、ガムパイセンは心配になってきたようだ。
「大丈夫だよ。ちゃんと静かに食べてるよ」
母が代わりに答えると、
よかったあ。おいしいでしょ~?と、ご満悦なパイセン。
そしてようやく、自分のガムをモグモグ噛みだした。
そう、次女は、「人のために尽くす」ことをいとわない。
そんな彼女が「メイド」になれないことが、あるだろうか?
いや、んなワケない。(反語)
母は子どもたちの夢を応援したい!
きっと。
次女の「夢」は、誕生日を迎える頃にはもう変わっているんだろう。
「メイド」の服を今検索しても、また別の「夢」とか「やりたいこと」とか、「興味のある」ものが出てきて、彼女はまた違う方向を見つめて動き出していく。
でも。それでいい。
次女が次々と「希望」を持って、いろんな方向に歩いていくのを、私たちは後ろから見つめていく。
そして、危ない道を目指しそうになったそのときには、そっと彼女の肩を支えて、方向転換をする。
「それはダメ!!!!」
頭ごなしにそう言うんじゃなくて。
どうして、その方向に行きたくなったんだろう?
その方向に行くことのリスクは、なにがあるだろうね?
そんなことをいっしょに、考えて生きたい。
彼女の心の機微に触れながら、
私たちは彼女の、子どもたちの目指したいものを応援していきたい。
メイドさんになるぞ~!
そう言って、今夜も風呂掃除を手伝ってくれた次女を見つめて、その決意を新たにするshiiimoであった。
――――とは、言うものの。
次女のメイド服姿は絶対の絶対にキャワワだと思うので
さっそく、まずはいっしょに検索してみたいと思いマス💛
いつも大変な思いをしているみんなへ。
自分のことも。たくさん褒めて生きましょうネ😊💛
次女のキャワイイシリーズはこちら。
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