電車とバスで行く!日本の絶景ひとり旅 #12|東北冬の風物詩!横手のかまくら祭り
こんにちは、絶景プロデューサーの詩歩(@shiho_zekkei)です。
「電車とバスで行く!日本の絶景ひとり旅」シリーズ第12回、今回は「電車とバスで行く!日本の絶景ひとり旅 #12|東北冬の風物詩!横手のかまくら祭り」をお届けします。
▼シリーズ記事一覧
旅のしおり
今回の旅の目的
日本の雪景色と言ってまず思い浮かぶ「かまくら」。
そんな「かまくら」の観光イベントとして日本で(おそらく)もっとも長い歴史がある場所が、秋田県の横手市で開催される「横手の雪まつり」です。
約450年の歴史がある横手のかまくらは、もともと水神様をまつる小正月行事として行われていました。
そのため、曜日に関わらず開催日は毎年固定。決まって「毎年2月15日・16日」の夜に開催されます。
▼関連イベントは周辺日にも開催されます
雪の降らない静岡県西部出身のわたし、それまで「かまくら」は一度も見たことがなく、冬の横手は常々行ってみたいと思っていた場所でした。
でも2日間限定のお祭りなので、毎年SNSにあがってくる写真をみて「ああ、今週だったのか…!」と後から気づく始末。
訪れた2018年はちょうど開催日が平日だったので、「空いていてゆっくり見れるかも?」と思い、前日に思い立って宿を手配して行ってきました。
▼2024年の公式サイト
旅のはじまり
DAY1:東京駅→横手駅
「横手の雪まつり」は秋田県横手市で開催されます。
会場はJR横手駅の周辺に点在しているので、とりあえず駅前のホテルを予約し、新幹線で向かいます。
静岡出身だと青い車体を見慣れているから、東北新幹線のカラフルさを見るだけで、いつもテンションがあがる!
ちなみに、秋田新幹線は在来線の列車とおなじ線路を走るという珍しい新幹線。
そのため速度制限がほかの新幹線と比べると厳しく、高速で走れない区間があるので所要時間がけっこうかかります。
宿は駅前の「ホテルプラザアネックス横手」を予約。
横手駅は秋田県有数の豪雪地帯なので、駅前からすでに地面はツルツル!大きな荷物を持ち歩くには危険すぎるので、駅前で予約するのがベストです。
さて、到着がすでに夕方だったので、急いで会場へ向かいます。
会場は市内に点在しているので、それぞれ移動する必要がありますが、なかでも今回いちばん行きたかったのが「ミニかまくら」。
イベント開催中は「かまくら会場」を結ぶ無料の巡回バスがあるのですが、残念ながら横手駅は通らず(涙)
「ミニかまくら」の点灯は18時〜。
駅前から蛇の崎川原までは徒歩18分くらいで時間に余裕もあったので、周辺の様子をみるためにも歩いて会場まで向かうことにしました。
大きな道の歩道は除雪されているものの、少しでも脇道に入ると地面は踏みしめられた雪が氷になって、もうツルツル!
慣れない私は、さながら生まれたての鹿のように一歩ずつ確かめるようにゆっくりと歩を進めます。
▼慣れない人は取付型「スノースパイク」がおすすめ
目の前では、おそらく地元学生と思われる男子グループが次々とお手本のような「すってんころりん」していたので、地元の人でも転んじゃうくらいのアイススケートリンク状態でした。
蛇の崎川原「ミニかまくら」
そんなこんなで、20分ほどかけて目的地に到着。
撮影スポットからの景色が、こちら!
この「蛇の崎川原(じゃのさきかわら)」のスポットは、小さなかまくらが3,500個も作られるスポット。
”地上の天の川”と表現されることもある光景、人の大きさと比較するとその規模が分かると思います。
俯瞰で見れる場所は、橋の上。
真っ暗だったので三脚で撮影している人も多かったですが、警備員さんもいたのでとても静かにみなさん撮影していました。(2018年の情報です)
さきほどの写真は、じつはけっこうズーム(+トリミング)して撮影しています。実際に肉眼でみると、こんな感じ。
"天の川"と表現される理由が分かりますよね。
河原におりていってみます。
下からみると周りの住宅街が写ってしまうものの、近くでみる光景もとっても素敵。
ミニかまくらはボランティアの方々によってバケツ等を使って作られて、ひとつひとつ手作業でろうそくの火が灯されます。
けっこう風が吹くので消えてしまうロウソクも多いのですが、着火マンを持ったボランティアの方がつけ直してくれていました。
この日はけっこう風があったので火をつけたそばから消えてしまう火も多くて、永遠に終わらない作業のようでした…本当にご苦労さまです…ありがとうございます。
いつか見る側だけじゃなくて、作る側になってもみたいなあなんて思います。そもそも雪に慣れてない私が力になれるのか分からないけれど・・・
二葉町かまくら祭り
さて、ミニかまくらのあとは隣接する別会場「二葉町かまくら通り」へ行ってみます。
ここは人間が入るサイズのかまくらが道端に並んでいて、その中に入れるという場所!
地元の子どもたちが「はいってたんせ(かまくらに入ってください)」と呼び込んでくれるので(実際はオトナがいっぱいいるけど)、ひとりだったけどせっかくだったので入れてもらうことに。
中には囲炉裏があって、焼いたお餅をいただきました!
気になるかまくらの中は「ポカポカ〜!」というほど暖かいわけではないけど、上着を着ていれば寒くないくらい。
かわいい子どもたちと一緒に記念写真も撮ってもらいました。
お話すると、毎年このかまくら祭りが楽しみで、大きくなってかまくらに入れるのが楽しみなんだそう!
ここまで世界的なお祭りが地元にあるのも、誇らしいだろうなあ。地元以外の人と触れ合う機会が子供の頃からあるのは羨ましいなあと思います。
横手南小学校のミニかまくら
この時点で20時すぎ。
かまくらの点灯は21時までなので、あと1会場みることにします。会場を結んでいる巡回バスで、「横手南小学校」会場へ。
こちらは子どもたちが校庭につくったミニかまくらを見ることができます。
もともと「かまくら祭り」は水神様に祈る行事なので、こうして願いごとがされています。
一年生のかわいいお願い事にほっこり。身体は冷え切っているけれど、心あたたまる会場でした。
「横手公園」の会場もお城とかまくらが一緒に撮影できるのでフォトジェニックなのですが、このときは時間切れで訪問できず。横手城は結局見ずじまいだったので、次はこの会場も行きたい!
▼こんな光景がみれます
徒歩で横手駅前のホテルに戻ると、駅前に「かまくらBar(バル)」なるものを発見。
なんと雪のかまくらの中にバルを作っているそう!
残念ながら私はお酒が飲めない上に体の芯まで冷え切っていたので、今回は立ち寄らずに宿へ帰りました。
会場付近にはフード屋台も出ているので、寒さに耐えられそうだったら食べ歩きもぜひ。私は滑らない自信がなかったので、大人しくコンビニで買ったカップラーメンを部屋で食べました(笑)
DAY2:ご当地グルメ
ホテルを11時にチェックアウトして、すぐ近くにあった雰囲気が良さそうなカフェ「caffe gita yokote」へ入りました。
駅前のカフェなのに、窓の外には真っ白な雪景色がみえて素敵。
そのあと、”横手といえば”の名物、横手焼きそばを食べて帰ります。
横手焼きそばランチ+カフェ
横手市内にランチで食べれるお店はたくさんあるけれど、雪道を歩くのは怖いので駅前にある「食い道楽 横手駅前支店」でいただきました。
横手駅→東京駅
お店を出たら、そこはもう横手駅のロータリー。
「今回の旅は転ばなくてよかったな〜雪道を歩くのがうまくなったな〜」と、気を抜いて出口から一歩踏み出したところ・・・
つるんっ!
荷物で両手が塞がっていたので手を付けず、見事に右腰前を地面に打ち付けるという大失態。。
あまりに勢いよく滑ったので、一瞬なにが起きたのか分からなかったくらいでした。
20代後半でひとりですってんころりんするなんて、恥ずかしすぎる事態。こういうときばっかりは、ひとり旅であることを後悔します。(誰か…笑い飛ばしておくれ…!!!)
ちなみに打ち付けた腰はしばらく治らず、東京に帰ってからも2週間ほど横手の名残を感じながら過ごしていました。
この経験で、雪国では最後の一歩まで気を抜くべからず、と心に刻みました。とほほ・・・!
▼そのほかの立ち寄りスポット
スケジュールの都合で横手しか行きませんでしたが、秋田新幹線の時間をずらせば「田沢湖」や「乳頭温泉郷」「盛岡市」「角館」も観光できて、すごくキレイです。
雪の時期ならではの景色があるので初めての方はぜひ!
くわしくは下記動画で解説しています
旅のまとめ・旅費
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