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チャンスがあれば自分の子供も帰国子女にしたいか?

答えは YES です。

本日の内容(約3000文字)
1.導入
2.YESの理由
3.結論

1.導入

先日、友人からこのような質問をもらい、
・自分が幼少期に海外で育って良かったと思っているか?
・もし自分の子供が産まれたら、チャンスがあれば海外で過ごす経験をさせたいか?

いい機会だったのでプチ自己分析をしてみました。
私は、父親の仕事の海外転勤で、生まれてから~15歳まで、10年以上タイ・バンコクで育ちました(生まれは日本)。
正真正銘の、身も心もどっぷりとタイに浸かった「帰国子女」と呼ばれるものです。
日本人学校に通っていましたが、それでも約10年という年月は私の中で非常に色濃く、私の価値観を形成したのは間違いなくバンコクでの経験です。
完全にただの自己分析の記録なので、興味ない方は飛ばしてください(笑)。もし海外留学などに興味ある方はお付き合い下さい。

2.YESの理由(4つあります)

①現地で出会える人のレベルが高くて、将来刺激になる
―――友達レベル

一部固定観念で申し訳ないですが、日本の会社から海外に駐在する人って、ある程度大きな規模の会社であることが多いと思います。既に海外に拠点があるorこれから海外進出狙っている、くらいの規模な会社じゃないとわざわざ海外に人なんて出しませんから。
ここからは確率論ですが、つまりは両親がそれなりにエリートであるため、その子供も必然的にエリートの道を歩む可能性が高いと思います。
(ここで、エリートの定義とは・・・となると難しいので避けさせてください。大きな会社に入って出世することだけがエリートじゃないことは重々承知の上です…)
少なくとも、私がバンコクで出会った友人たちはみんな尊敬できる人ばかりで、それぞれ多方面で活躍されている自慢の友人たちです。
日本に帰国してからも頻繁に彼らとは集い、就活のときや、働いてからも彼らの考え方やモチベーションに刺激されています。

―――現地で出会う大人のレベル
学校の先生や、塾の先生たちがとても愛にあふれていて、とても大好きでした。私は日本の小中学校を経験していないので聞いた話でしかないですが、日本ではいじめがあっても先生が見て見ぬふりをしてエスカレートしたり、塾の先生も「仕事」として割り切っていてあんまり生徒一人一人に熱意を持ってくれなかったり、という話を聞きます。

一方でバンコクの先生陣は、とても愛に溢れていました。私が通っていた塾は、本当に第2の家のような存在で、先生たちも本当にかわいがってくれました。きっと、「(わざわざ海外に行ってまでも)教育をしたい!子供と触れ合いたい!」という熱意がある人たちが、海外採用の試験をクリアしてこられているからかなと思います。
とにかく、熱意をもった先生たちと触れ合えて、いろんなことを学びましたし、なによりこの幼少期に多くの大人の愛に囲まれて育ったことは、その子にとって財産になると思います。
(帰国子女に親への反抗期が少ない、とよく言われるのはこれが理由かなと思っています)

②環境適応能力・鈍感力がつく
(本当に鈍感なのもあるかも知れないけど、どちらかというと気付いているけど、別に気にならない、というイメージの方が近い)

私は、相当つきました。といっても、私の場合はタイに来たときじゃなく(赤ちゃんだったので記憶なし)、高1ではじめて日本生活をスタートさせた時についた力です。
右も左もわからない状態で、日本語だけはかろうじて通じるけど、街にでると怖いものだらけ。バスの乗り方や電車の切符の買い方、エスカレーターどっちに寄るかという暗黙のルール、小銭の見分け方、お金はレジの人に直接渡すのではなくレジ前のトレーに置く、など本当に異国にきた状態でした。

そうやって高校生なりに必死に異国での生活を立ち上げている最初の数週間、私には「あれ、憧れていた日本じゃない!」とショックを受ける出来事がいくつかありました。
例えば、関西では標準語のことを「東京弁」と呼んで関西弁しゃべらないと関西住んじゃダメだよ~みたいな関西人の圧力が強かったのを良く覚えています。笑 今思うと本当しょうもないんですが笑。
それでも、異国にやってきて、ピュアだった高校生の私は「なるほど、これが郷に入っては郷に従えってことか」とか「なるほど、これが日本という国か」と正面から受け入れることができました。
つまり、それら全て一種の文化体験として捉えるようになったんです。

この日本生活初期の経験から鈍感力がついたと思っていて、何か自分の常識との違いがあっても「これがこの人の考え方なんだな」「これがここでのスタンダードなんだな、おもしろいな」とそのまま素直に受け入れられるようになりました。

なので、よく「全然人の悪口言わないよね」とか会社で「あんなにこてんぱんに決裁怒られたのにけろっとしてる、ゆとりだ」とか言われるんですけど、もちろん自分の中では怒られたらしっかり反省してるし、超負けず嫌いだから悔しがったりもするし、気が合わない人もいるけど、物事をただそのまま素直に受け入れているだけ。
ゆとりだね、鈍感だね、とも言われるけど「気づいたり、傷ついたりするけど、事実をそのまま受け入れているだけ」の方が自分としては近い。

ちなみに、インドにいくと価値観変わる、なんてセリフを聞いたことがありますが、私はインドにいってもなんとも思いませんでした。笑
「へえ、これがインドか~」くらいでした。もちろん、楽しみにしていたので世界遺産やリアルな街並みを見れて感動はしましたけど。

③単純に優遇されることが多い
例えば、帰国子女受験という枠が設けられたりとか。日本語が多少変でもネタになったり。

④他言語を学ぶときに少し有利だった
これは米国留学をしたときに現地大学の先生に言われたことですが、日本人が英語をしゃべる場合、発音の勉強をしていないとどうしてもTHE日本人な発音になってしまう人が多いそうです。
でも、幼少期に日本以外の海外在住経験がある人や、普段から他の言語に囲まれて過ごしている場合、耳が他言語に慣れているので、英語(または他の言語でも)の聴き取り&舌の使い方・口の使い方に有利だそうです。
言語学習は、リスニングができてようやく喋れるようになるので、耳が多言語に慣れているのは確かに有利だと思います。

3.結論

YESの理由①~④が想像以上に長くなってしまいましたが、よかったなと思う順番で並べると②→①→④→③ ですかね。その順番にかけばよかった…。
鈍感力がついたおかげで、日々比較的ポジティブに過ごせるし、どこにいても絶対楽しめる自信があります。
ちなみに、今ブラジルにいて、100日以上自粛生活が続いていますけどそれなりに楽しんでいます。
また、幼少期に大人からのたくさんの愛に囲まれてすくすく育ったおかげで、ポジティブ思考でひねくれた目で物事を見なくなったんだと思います。

最後まで読んでくださった方、(いるかな・・・)ありがとうございました。


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