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仕事力強化Magazine

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コンサルティング会社代表の筆者が時代の趨勢と潮流を踏まえて、これからの仕事力強化の技を伝授してゆきます。
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2019年2月の記事一覧

開発のお仕事における『お作法感』と『現実感』の狭間。

新しいツールとかサービスの企画・開発をしてて思うこと。 想定顧客がその新しいサービスに振れた時の、心の変化とか、それを使う時の目線の位置だとか、自分の生活や興味との重ね合わせだとか……そういう、利用シーンで起こってくる現実の生の感情よりも、作ってる側の開発のお作法だとか、簡単にできることだとか、開発側の手順…ををなぜか優先してしまう人が多いように思う。 そもそもそんなレベルの価値体験だったら、ユーザーは新しい魅力なんて感じることもなく、既存のサービスの方が全然良いと感じて

【ビジネス雑感】テキスト派と数字派が増えて、チャート派が減った。

最近の雑感。Noteとか各種ネットメディアやSNSの影響で、文章を書く人は増えた。(書籍や雑誌を読む人は減ってるけど。) さらに、データサイエンティストブームで数値を分析したり加工したりする人も増えてる気がする。 なんだけど、 モノゴトを図形的なイメージで認識する人や、絵(図解やマップ等)で表現する人が減った気がする。雑誌とかムック本とかはかなりの面積を図解が占めてるんだが、それはそれ専門の編集者が長い蓄積とネタ本で作ってる。 頭の構造が図形的認識の人(=右脳型)はもっとた

経験が貯まる人と貯まらない人。

仕事に関して。 世の中、経験が湯水のように貯まる人と貯まらない人がいる。 その違いは何か? 答えは割と簡単で、やったことのない仕事を率先して受けるか?逃げるか?の違いだ。もう少しいうと、やったことのない初めての仕事を楽しめるか?嫌々やって苦しむか?の違いともいえる。 すごい当たり前だけど、どんなに沢山仕事をしても定型業務をひたすらこなしてるだけだと経験なんてたまらない。 矛盾に聞こえるかもだけど、 経験をためるということは=未経験を徹底して繰り返すということだ。経験を積むと

専門性・プロ性を活かすのは多動力+アマチュア精神!

世の中多品種少量生産の時代。そんなご時世に大量生産時代の大企業または工場の組織を想像してみよう。 ファンクションカット(機能割り)の組織内では、仕事の目的と戦略を設定するのは統率者の役割。 現場は機能、業種や職種別に綺麗に区分され、できるだけ同じ作業に集中して成果を上げることを求められていた。製造者だけではなく、分析官や企画者も同様。例えば、ハードウェアの企画をする人とソフトウェアの企画をする人は分れている。さらに基盤プログラムの企画者とアプリケーションの企画者は分かれている

ビジネス“頭でっかち” vs ビジネス“ミニマリスト”。

今の世の中、なんでもかんでも、データで示せ!ファクトを出せ!というビジネスマンが居る。このタイプを僕はビジネス頭でっかちと呼んでいる。 その対極のあるのが『ビジネス・ミニマリスト』。このタイプのヒトはコンセプトとビジョン命。全ての事項を自分の信じるたった一つのコンセプトに紐付けて語る。 さてさてどちらの言うことが正しいのだろうか? 僕が考えるには、どちらのタイプも自分の足場をどこに置くか?という違いでしかないのではと思う。 前者のタイプについて言えば、世の中全ての裏付けデー

『如何に仕事をしないか?』がこれからの“仕事”のキーになる。

私見だけど今の日本社会……“笑い話のように”ヒトが居ないwww これは単に若年層の労働力不足というだけの理由じゃない。 仕事に必要なスキルの多様化と需給アンマッチだ。その意味では、転職をした先で自分のこれまでの経験やスキルを活かすというのは、あまり期待しない方が良いかもしれない。正確には経験は活かせる。新しいスキルを身に着けるプロセスにおいて…。 今は労働時間を売る時代ではない。 むしろ仕事をせずに成果を出すことが求められる時代。 ■デザインだったら、如何にデザインしない

出来ない⇔出来る、に加えて『なんちゃって出来る』を書き出してみよう。

自分の現在能力の棚卸し。これって、中々厄介だ。真ん中に縦の線を一本を引いて、左側に出来ることを、右側にできないことを、それぞれ箇条書きで書いて見る。 できることは、普通に書けるだろう。できないことは、そもそも自分が何ができないのか曖昧模糊としてるために書きづらい。 そして、できると書いた項目も細かく検討するとできないことがある。真面目に書こうとすればするほど、そのレベル感とか前提が気にかかってくるのだ。 でも、実はここがポイントだと思うのだ。仕事ができるようになるってことは

ホワイトボードの存在意義。ぐちゃぐちゃでも“リアルタイムに思考が書き込まれる”から意味がある。

綺麗な資料を作って説明するより、その場の思い付きであっても、ホワイトボードに書いていった方が理解と共感が深まる。こんな状況に遭遇したことはないだろうか? 僕は20年以上まえに、MYボードを担いで客先に行くゾと豪語したホワイトボード好きだ。その面目躍如(??)の意味を込めて、ホワイトボードをアップしてみる。 見ていただくとわかるのだが、字も絵もヘタクソだし、一度書いた上にどんどん重ねて描いてゆく。斜めに書く、隙間に書く、途中で描くのを諦める。…もう滅茶苦茶である。この既にでき

仕事が”できるようにならない”50の方法。

その手があったか! 「XXXが上手くいくたった一つの方法」とかが蔓延する中、 以下の逆転の発想的タイトルに触れたので、パクってみることにした。 ダメなことを50も考えるのは大変だ。 でもやってみる。 ⇒やってみた………疲れた~~。 以下のリストの項目を”ひとつもやらなければ”、貴方はスーパービジネスマンだ! ①上司に言われた通りに忠実にやる。 ②上司の話は聞かずにやる。 ③何も考えずにひたすら活発に動く。 ④じっくりトコトン考えて確信が持てるまではテコでも動かない。 ⑤と

仕事の質を高めるために”生活と消費の質”を上げる。

仕事ってそもそも誰かに何かの価値を提供して見返りを貰うものなので、その誰かが欲しくないものを供与してもしょうがない。なので、いい物とは何か?が分かってる必要がある。 もちろん世界には多様な人たちが居るので、自分とは異なる文化や習慣の人のニーズ、とてつもなく下世話なニーズだったり不可思議に思えるニーズというのもある。それはそれで特定の世界観に目線を置いた上での欲求を高めることは必要とされるだろう。 ものづくりや研究開発じゃなくても、自分の”クライアンント”に対して良いもの、良い