経験が貯まる人と貯まらない人。

仕事に関して。
世の中、経験が湯水のように貯まる人と貯まらない人がいる。
その違いは何か?
答えは割と簡単で、やったことのない仕事を率先して受けるか?逃げるか?の違いだ。もう少しいうと、やったことのない初めての仕事を楽しめるか?嫌々やって苦しむか?の違いともいえる。

すごい当たり前だけど、どんなに沢山仕事をしても定型業務をひたすらこなしてるだけだと経験なんてたまらない。
矛盾に聞こえるかもだけど、
経験をためるということは=未経験を徹底して繰り返すということだ。経験を積むとはできる業務のバリエーションを増やすこと。そして「未経験への耐性や応用力・推定力」を磨くことに他ならない。

弊社で中途採用を募集すると、経験豊富をアピールしてくる職務経歴書にたまに出くわす。大抵は、「こんな新しい部署やチャレンジでこんな成果を上げました!」という語り口が多い。
で、会って話すと大抵はダメ。新しいチャレンジで失敗していない。もしくは失敗したという意識がない、失敗を分析していない。そんな人が多いのだ。
普通に考えて新しいチャレンジでいきなり成功する人がいるはずがない。失敗の連続から教訓を得て、どんどん軌道修正して最後に成功するのが、最短の成功法則だ。しかし、上記のヒトの職務経歴書には、どんな問題にぶち当たって、それをどう考えて乗り越えたか…どんな失敗を自分の教訓としたか?が書いてないケースがほとんどだ。すなわち、誰かのレールに乗って動いただけ…だと思われる。

もう一つ、新しい仕事の経験を積むには、その仕事を自分にまかせてもらわなければならない。フリーランスの場合は仕事として受注しなければならない。しかし、「全く経験がありませーーん」と言っている人に大事な仕事を発注する奇特なヒトはこの世界には居ない
ではどうするか?クライアントには悪いが、貴方の想像の翼を広げて、自分のこれまでの経験を拡大解釈して伝える、「できる!」と主張するしかない。
でも、これって必ずしも嘘ではないのだ。
そもそも、世の中には全く同じ仕事、プロセスなどというのはない。Google Japanで成功したマーケティングのやり方が、Amazon Japanで成功するとは限らない。ということは、完全な経験者=絶対失敗しない人、なんてこの世にいないのだ。創造力と応用力や変換力=水平展開力 ということになる。

一度オススメしたいのは、自分の失敗メモを書いてみることだ。
これが沢山書き出せる人ほど経験値が高いと言って良い。その人は、想定外の事態に遭遇したときも「頭が真っ白にならず」想像力を最大限働かせて、もしくは前後左右に激しく動き回って、打開策を探る癖がついてるはずだ。

経験値という言葉に騙されてはいけない。
経験値=未経験値 だと心得よう!!