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ビジネス“頭でっかち” vs ビジネス“ミニマリスト”。

今の世の中、なんでもかんでも、データで示せ!ファクトを出せ!というビジネスマンが居る。このタイプを僕はビジネス頭でっかちと呼んでいる。
その対極のあるのが『ビジネス・ミニマリスト』。このタイプのヒトはコンセプトとビジョン命。全ての事項を自分の信じるたった一つのコンセプトに紐付けて語る。

さてさてどちらの言うことが正しいのだろうか?
僕が考えるには、どちらのタイプも自分の足場をどこに置くか?という違いでしかないのではと思う。
前者のタイプについて言えば、世の中全ての裏付けデータが揃ってるなんてありえないし。揃っているジャンルは裏を返せば、色んなプレイヤーが散々やりつくした古臭い市場でそこにもう可能性はない。
後者のタイプについて言えば、コンセプトは素晴らしいかもしれないが、人間社会における実用性とか、生活における対外接触の多様性とか考えると、一つのコンセプトを貫くのは現実的じゃないことも多い。
それでもこの二タイプの人たちが一方は『データ』、一方は『コンセプト』に拘る理由は、足場を固めて安心したい……という理由のような気がする。

実はビジネスセンス…もしくは単にセンスのある人は、この何れのタイプにもならない気がする。
自分の思考のプロセスとか、その裏を支えるエモーションなどを重視するからだ。もう少し言うと、『人を説得するため、人を納得させるために言葉を操る必要を感じない』からだ。

言葉は所詮言葉でしかない。データも所詮データでしかない。それらよりも大事な自分の中のエモーションを持っている場合、“頭でっかち”にも“ミニマリスト”にもなる必要がないということだと思う。

さて、貴方は自分の足場をどこに据えるのだろうか?