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「仕事を通じた、地域との関わりづくり」に関心を持ち始めたきっかけ

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。

いま、noteさんの #創作大賞2024 #ビジネス部門 という企画に参加しています。『「仕事っぽいシゴト」が社会の課題を解決する』というタイトルの本を作るイメージで毎日お話しています。1本目、目次はこちらです。

昨日は、「はじめに」というお話でした。

今回は、「僕が、仕事を通じた地域との関わりづくりに関心を持ち始めたきっかけ」についてお話します。

音声はこちらです。

「仕事を通じた、地域との関わりづくり」に関心を持ち始めたきっかけ

この本をお読みいただくにあたり、まず、僕の働き方や、考え方の背景を事前に知っていただいたほうがスムーズにお読みいただけるのではないかと思いました。そこでまず、僕の現在の仕事と、「仕事を通じた、地域との関わりづくり」に関心を持ち始めたきっかけについてお話します。

僕はいま、しごとのみらいというNPO法人を経営しています。「一人ひとりの『楽しい』で、しごとのみらいを創る」が理念の法人で、主に組織づくりやコミュニケーションの企業研修や講演に従事しています。

もう1つ、サイボウズという会社でも働いています。「チームワークあふれる社会を創る」が理念のIT企業です。サイボウズでは主に、会社を多くの人に知っていただく活動――つまり、マーケティング・ブランディング――に従事しています。

いわゆる「複業」という働き方です。

複業をはじめることになったきっかけ

サイボウズで働き始めることになったのは偶然です。当時のTwtterで「サイボウズが複業採用を始める」という投稿を見たのがきっかけです。

採用ページには、次のようなメッセージが書かれていました。

多様な人々が、多様なスタイルでつながるチームを目指すサイボウズ
いろんな距離感やコミットがあって良いと考えています。

ワークスタイルや契約形態に関係なく、理想でつながり
一緒にチームワークあふれる社会を目指す仲間を増やすため、
本業を持ちながらもサイボウズでの仕事に興味を持っていただける方を募集しています。

サイボウズの理念や考え方に共感いただける方。
これまで培ってきたご経験や専門スキルをサイボウズで活かしてみませんか?

なお、ここでいう「複業」とは、メインとサブがある「副業・兼業」とは異なり、「複数の本業がある」という考え方です。

複業採用のページに書かれていたメッセージを読んだとき、僕はサイボウズの理念に深く共感しました。というのも、しごとのみらいを立ち上げる以前、僕はプログラマーだったのですが、当時、いわゆる「ストレスをかけるマネジメント」を受けて、心が折れそうになった経験があるからです。

そこで、「こんなマネジメントや組織づくりがまかりとおっているのはおかしい!」と強く感じ、コミュニケーションや組織づくりを学び、実践してきた背景があります。そのため、サイボウズの「チームワークあふれる社会を創る」という理念には、深く共感しました。

また、複業採用ページにあったメッセージ「本業を持ちながらもサイボウズでの仕事に興味を持っていただける方」「これまで培ってきたご経験や専門スキルをサイボウズで活かしてみませんか?」という言葉にも、興味を抱きました。

複業採用の存在を知ったとき、僕はすでにしごとのみらいを経営していました。そのため、フルタイムで社員になるつもりは毛頭ありませんでした。でも「週2日ぐらいだったら、なんとかなるかもしれないな……」と思いました。

都市部と地域を行ったり来たりできるきっかけになる

さらに、僕は新潟県妙高市という中山間地に住んでいるのですが、当時から「都市部と地域に、人の循環を創れないかな」と思っていました。というのも、当時はまだそれほど強く感じていたわけではありませんでしたが、地方に住んでいると「このままだと、地域がさびれてしまうな」「なんとかしないといけないな」と、なんとなく感じ始めていたからです。

ですが、地方で一人、何かをはじめたとしても、都市部との接点がありません。そのため、人を呼び込むことができません。だからといって、そう頻繁に都市部にいくことも難しい。

もしもサイボウズで、複業のような形ではたらくことができたら「定期的に、都市部に行く機会ができるんじゃないか」とも思いました。

そこで、複業採用に応募したのです。幸いなことに採用され、週2日複業社員として働くようになりました。

もしも「地域の企業に、都市部の人たちが複業のような形で関われたら」

それから、地域と都市部を行ったり来たりしながら働き始めたのですが、比較的早い段階で、僕はこんなことを思いました。

「僕は、新潟を拠点に、東京のサイボウズで働いているけれど、もしも、この逆の形ができたら――つまり、都市部で働く人たちが、地域の企業で複業することができたら――仕事を通じて、都市部と地方を行ったり来たりすることができるのではないか? それは、地方の企業にとっても、都市部で『地域の役に立ちたい』と思っている人にとってもいいのではないか?」

これが、僕が「仕事を通じて、地域との関わりを創る」ことを真剣に考え始めたきっかけです。

もっとも、すぐには、上手くいかなかったのですが……

……というわけで、今回は、僕の現在の仕事と、「仕事を通じた、地域との関わりづくり」に関心を持ち始めた背景についてお話しました。ここからは、僕がいま抱いている課題認識と、実際に取り組んできたこと。そこから見えた現実についてお話していきたいと思います。

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