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少子高齢化社会ニッポン ― 人口減少の現実

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。

いま、noteさんの #創作大賞2024 #ビジネス部門 という企画に参加しています。『「仕事っぽいシゴト」が社会の課題を解決する』というタイトルの本を作るイメージで毎日お話しています。1本目、目次はこちらです。

昨日は、「仕事を通じた、地域との関わりづくり」に関心を持ち始めたきっかけということで、僕の働き方やこれまでの背景についてお話をしました。

今日は、「少子高齢化社会ニッポン ー 人口減少の現実」という話をしていきます。

音声はこちらです。

少子高齢化社会ニッポン ― 人口減少の現実

「人口が減少している」という話は、これをお読みのみなさんも一度は聞いたことあるんじゃないかと思います。

一方で、実際どのぐらいの数が減少していて、どのぐらいの影響があるのか? までは、認識を持っている方は少ないんじゃないかなと思います。

実際に、どのぐらいの人が減っているのか? を、今日は見ていきたいと思います。

日本の人口減少は83万7千人

2024年4月12日に、総務省統計局が発表した人口推計(2023年(令和5年)10月1日現在)のデータによれば、

  • 日本人人口は1億2119万3千人

  • 自然増減は83万7千人の減少で、17年連続の自然減少となり、減少幅は拡大

ちなみに「増減」には、「自然増減」と「社会増減」という言葉があります。社会増減は「外国人の方が日本に移住する」といった増減を含めた数です。いま、お話ししている自然増減は、純粋な日本人だけの増減です。

出典:人口推計(2023年(令和5年)10月1日現在) | 総務省統計局

進む少子高齢化

もう少しデータをみていきます。よく、人口減少とセットで使われる言葉として、少子高齢化という言葉があります。日本における少子高齢化がどういう状況なのかというと……

  • 15歳未満人口は前年に比べ32万9千人の減少

  • 総人口に占める割合は11.4%で過去最低

  • 65歳以上人口は前年に比べ9千人の減少となった一方、割合は29.1%と過去最高

つまり、「子どもは減っていて、高齢者の割合は増えている」ということですね。

出典:人口推計(2023年(令和5年)10月1日現在) | 総務省統計局
出典:人口推計(2023年(令和5年)10月1日現在) | 総務省統計局

進む東京一極集中

人口の増減を都道府県別に見てみると、人口が増加してるのは東京都のみです。しかも、人口増加率は0.34%で増加しています。

それ以外の46道府県は人口が減少しています。よく使う言葉で言うところの「東京一極集中」がさらに進んでいることがデータから言えます。

出典:人口推計(2023年(令和5年)10月1日現在) | 総務省統計局

人口減少を感覚的に理解する

いまお話しした数字ベースの内容は、意味は分かるけれども、感覚的には「へ~」って感じだと思います。

先ほども申し上げた通り「日本人の人口減少は83万7千人ですよ」と言われたところで、「へ~、そうなんですね」としか言いようがありません。比較対象がないからピンとこないと思います。

では、この83万7千人という数字が、どれぐらいの規模感なのか? というと、山梨県や佐賀県の人口が、だいたい80万人なんですよね。つまり、1年間で「1つの県の人口ぐらいの人が減っている」ということです。これ、結構やばくないですか?

もう1つ、情報としてお伝えしたいのが、僕が地域課題、人口減少問題に対して関心を持ち、組み始めたのは2017年ぐらいなんですよ。タイミングとしては、サイボウズで複業を始めたころです。このころに作ったスライドがあったので、久しぶりに開いたんですよ。そうしたら、びっくりしてしまって。

このスライドはいまから5年前、2019年のものなのですが、日本の人口減少は48万5千人と書いてありました。

当時も「1つの県がなくなるくらいの勢いで人口が減っています」と、言ってはいたのですが、比較対象として出していた都道府県は鳥取県です。鳥取県の人口はだいたい50万人強なんです。

びっくりしたのが、2019年が48万5千人で、2023年が83万7千人。つまり、倍まで行きませんが、ほぼ倍じゃないですか。「2019年の人口減少って、こんなに少なかったんだ」って。言い方変えると「2023年の人口減少って、こんなに増えたんだ」って思いました。

問題なのは、「人口が減ると、どういった影響があるのか?」ということですよね。明日は「少子化対策で人口は増えるのか?」について、お話をしていきたいと思います。

次の記事:少子化対策で人口は増えるのか?

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