はじめに―「仕事っぽいシゴト」が社会の課題を解決する
竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。
いま、noteさんの #創作大賞2024 #ビジネス部門 という企画に参加しています。『「仕事っぽいシゴト」が社会の課題を解決する』というタイトルの本を作るイメージで毎日お話しています。1本目、目次はこちらです。
今回の音声はこちらです。
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竹内義晴と申します。
今回、この音声、そして、テキストであなたにお話しさせていただきたいことがあります。
その内容を一言で申し上げるならば、いま日本の中で起こっている「社会の課題を解決したい」ということです。
「社会の課題」というのは、いわゆる「人口減少の問題」も、しかり。「働き方の問題」も、しかり。さらには長いキャリア、長い人生に対して「わたしたちはどう向き合っていくのか?」ということも、しかり。
このような、さまざまな課題に対して「いい方法がないかな」というのが、このお話のテーマです。
凹凸(おうとつ)を組み合わせることで、社会課題を解決する
この話の内容を最初に申し上げておくと、いま、日本の社会で起こっている、あるいは、これから近い将来起こる課題に、「どう向き合い、解決していくか」という話です。
どこかで「足りないもの」とか、「不足している」ものに対して、誰かが「持っているもの」とか、「関わってみたいと思っていること」とか、「本当は、こうしたらいいと思うんだけどな」というもの……そういったもので「掛け合わせる」ことで解決していく……。
そのイメージは、凹凸(おうとつ)のマークです。
凹凸のマークは、へこんでいる(凹)部分と、とんがっている(凸)部分を組み合わせることによって、うまくつなぎ合わせる、結びつけることができますよね。つまり、必要な人には届くし、すでに持ってる人にはほかの人の役に立てる、という関係性です。
このような形で、「社会の課題が解決できたらいいな」と思っています。
解決したい社会課題
いま、お話した「社会の課題」というのは、一言で言えば「人口減少」ですね。
また近年、人生100年時代と言われるようになってきましたが、どうやら、いままでよりも長く働く必要がありそうです。つまり、働き方や生き方が変わっていきます。
しかし、実際のところは、働き方が大きく変わってはいないため、いままでのやり方によって矛盾が生じたり、無理が生じたりしています。
本当は、もうちょっといいやり方があれば解決できるはずなのに、いままでのやり方を踏襲するしているものだから、矛盾が生じたり、理不尽なことが起こっていたりしています。
たとえば、ある年齢に達したら強制的に役職定年になったり、再雇用で、仕事は変わらないのに、給与が半減されたり。
本当は、こんな理不尽な想いをしなくても、いままでの経験を、不足しているところに生かすことができたら、多くの問題はすべて解決する……とまではいかないかもしれませんが、少なからず、解決するきっかけにはなるかもしれません。
特に、地方の人口減少問題です。地方の企業で起こり始めている、人材が不足している問題。つまり、凹んでいるところですよね。そこに、凸をはめ込みたい。
いままでだったら、65歳で定年になって、そのまま老後……みたいな感じでした。でも、もっと活躍できる人はたくさんいると思うんです。そういった、さまざまなキャリアや経験を積んだ人たちが、その能力を活かして、ちょっと足りていないところを補い合うことはできないものか……。
また、いままで、会社の中でさまざまな経験をしてきた中堅世代の人たちが、「もっといろんな経験を積みたい」と思っているとき、地方の、ちょっと足りていないところに、何かしら関わり代ができたら、人材不足の問題を、すべて解決できるとは思わないけれど、解決に向けた、何かしらの糸口にはなるかもしれません。
このように、いま、起こり始めている人の問題、仕事の問題、社会の問題を「みなさんといっしょに考えてみたい」というのが、この音声であり、テキストということになります。
現在の課題と理想。それを埋めるための手段
これからお話ししていく内容は、大きく分けて「現在の課題」。そして「理想はどういう形なのか」。さらに、現在と理想の間の「ギャップを埋めるためにはどうすればいいか?」ということについて、お話をしていきたいと思います。
もっとも大切にしたいのは、単なる理想の空論ではなく、実際に取り組んできた事実ベースの話や、単に個人的な解釈ではなく、数字ベース、事実ベースで「いま、どういった状況が起こっているのか」ということをみなさんと共有してみたいと思っています。
そして、さらに大切にしたいのは、単に不安を煽り立てるだけではなく、未来に対して「どんなことをしていけば、より良くなっていくのか」っていうポジティブな側面や、課題をきっかけにして、よりよい方向に変えていくためのきっかけであり、チャンスであり、機会である……という観点を、このお話では、とても大切にしたいなと思っています。
その話をする前に、次回は「そもそもわたしが、どういう働き方をしていて」「どういう背景があり」「なぜ、今回お話することに関心を持ち始めたのか」、そして「いま、何をしているのか」という、わたしの背景についてお話をしてみたいと思います。
では。これから、しばらくお話をしていきますが、ぜひいっしょにお付き合いいただければと思います。よろしくお願いいたします。
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