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新型コロナウイルス関連の記事をまとめました
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#東京都

東京都のここ1週間の年代別新規陽性者数の動向       

東京都のここ1週間の年代別新規陽性者数の動向       

東京都のここ1週間の年代別新規陽性者数のグラフです(下図の左)。7日移動平均を自然対数にしてプロットし、直線回帰していますが、傾きが増加率を表していると考えてください。ここ1週間の増加がそれ以前に比べて大きいので解析してみました。データは東京都新型コロナウィルス感染症対策サイトからダウンロードして、解析しています。

20歳代と10歳代の増加が大きく、30歳代、40歳代、50歳代の増加がそれに続き

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東京都の新規陽性者数の動向 4月以降の年代別解析

東京都の新規陽性者数の動向 4月以降の年代別解析

4月以降の新規陽性者数の年代別データ

4月以降、75日間の新規陽性者数の年代別移動平均を示します。今回75日としたのは、デルタ株の流行期と比較するためです。

20歳代で増加→すぐに10歳代増加→少し遅れて10歳未満のピーク→その後10歳未満も含めゆっくり減少というパターンだったのが、ここ1-2週間は、20歳代までの若年者の割合が多いままに、すべての世代で横ばい(もしかしたら増加)となっています

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東京都の新型コロナウイルス感染症 新規陽性者数の動向 何が起こっているんだろう? 

東京都の新型コロナウイルス感染症 新規陽性者数の動向 何が起こっているんだろう? 

東京の新規陽性者数の動向です。年度末~年度初め、GWにより一時的な増加はありますが、ゆるやかな減少傾向です。ここから後はただの仮説、あるいは問題提起といってもいいかもしれません。今日は、さきほど厚労科研の報告書を提出したところで頭がはたらきませんので、だらだらと書きます。適当に読み流してください。

右の図は1月以降の東京都の新規陽性者数、7日移動平均です。左は現時点では仮説です。厳密に計算したわ

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東京都の新型コロナウイルス感染症の動向アップデート 新型コロナウイルス感染症はインフルエンザなみになったのか?

東京都の新型コロナウイルス感染症の動向アップデート 新型コロナウイルス感染症はインフルエンザなみになったのか?

2022年1月以降の東京都の新規陽性者数の動向(4/9 アップデート)

 2022年1月以降の東京都の新規陽性者数の動向です。今日はその他に、新型コロナウイルス感染症はインフルエンザ並みになったかについても少し書きます。

 新規陽性者の7日移動平均のグラフです。新規陽性者数が横ばい(あるいはわずかに増加傾向)であることがわかります。年代別にみると、どうでしょうか。10歳未満は減ったのでしょうか

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東京都の新規陽性者数の動向 第7波? 今後注視すべきこと

東京都の新規陽性者数の動向 第7波? 今後注視すべきこと

 1/1~3/31の東京都の新規陽性者数の動向です。図の左は1/1~3/31の東京都の新規陽性者数の7日移動平均、右が年代別新規陽性者の移動平均(年代別人口で標準化)のグラフです。年初の増加よりはゆっくりですが、増加傾向が始まっています。

 次のグラフで、ここ10日ほどの詳細を見てみましょう。グラフはここ11日間の年代別新規陽性者の変化です。高齢者の陽性者がまだ少ないので、右に0~50代のグラフ

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東京都の新規陽性者数の動向 年代グループによる傾向の違い

東京都の新規陽性者数の動向 年代グループによる傾向の違い

 今年に入ってから今週末までの、東京都新規陽性者の動向です。左のグラフように、ゆっくりですが減少傾向です。前の記事にも書きましたが、感染力の増加、再感染、子ども→成人への感染の増加などが影響しています。真ん中と右は年代別のグラフです。右はY軸が対数目盛です。これまでと同様、10歳未満が多く、また減少が遅いのがわかります。

 次の図をみると減少の仕方によって、3つの年代グループに分けられることがわ

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3回目のワクチンは遅かったのか? 東京都の新規陽性者数の動向 2022/1~

3回目のワクチンは遅かったのか? 東京都の新規陽性者数の動向 2022/1~

 今日は、東京都の新規陽性者数の動向をお示しするとともに、オミクロン株の流行による第6波対策の問題点について考えてみたいと思います。

2022年1月以降の新規陽背者数の動向

 まず、図をお示しします。図1の左のグラフを見てください。低下傾向にありますが、他国と同様に低下速度はゆっくりです。子ども→成人の感染が増えたこと、不顕性感染者や軽症者が増えたこと、ワクチンの感染予防効果が低下していること

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東京都の新規陽性者数の動向 年代別移動平均の変化 〜2/25

東京都の新規陽性者数の動向 年代別移動平均の変化 〜2/25

 東京都の新規陽性者数の7日移動平均データです(2022/1/4~2/25)。ピークを越え低下してきています。ただ、前の記事でも書きましたが、検査の飽和や検査・受診の控えによりかなり過小評価されている可能性はあります。流行曲線は前記事の予想通り山のてっぺんがつぶれて、いびつになっています。検査陽性率はまだ37.4%と高いです。

 下の左上の図をみてください。年代別の移動平均の変化です。年代別人口

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東京都のコロナウイルス新規陽性者の動向(~7/11)

東京都のコロナウイルス新規陽性者の動向(~7/11)

3/17~7/11までの東京都の新規陽性者数のデータ解析です。新規陽性者の7日移動平均、移動平均変化率、FBにもアップした年代別陽性者数(7日移動平均)のグラフを示します。年代別データでは10代以下、70代以上のデータは省略しておりますが、保育所などで集団感染が発生しているとの情報がありましたのでそれは後日加えます。乳幼児でのクラスターの発生は注視していく必要があります。タイトルの画像はいらすとや

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東京都のコロナウイルス新規陽性者の動向(~7/28) 年代別解析

東京都のコロナウイルス新規陽性者の動向(~7/28) 年代別解析

ここ16日間の東京の新型コロナウイルス感染症の動向です。2日前にFBにアップしたものに2日分のデータを加えました。移動平均を使う理由、文章中にでてくる(選択)バイアスなどの用語については別の機会に解説します。

①はここ16日間の新規陽性者数と7日移動平均(赤線)です。ゆるやかな増加傾向にあります。しかしながら、PCRの検査数増加だけではなく、検査施行条件のバイアスが大きいので、移動平均だけでは正

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東京の新型コロナウイルス新規陽性者の動向(~12/4)

東京の新型コロナウイルス新規陽性者の動向(~12/4)

まずはいつもの東京の検査陽性者数の推移です。

なんとなく、ピークを迎えそうというのは私のひいき目でしょうか。連休から10日ほど過ぎたところですから、まあ急増は免れたのかなと楽観したいところです。再生産数もそこまで高くないようだし、来週の動向を注視したいですね。これを見ると10月24日前後から急増しているようにみえます。そこまでは横ばいで、人の活動・接触と感染の広がる速度が均衡していたようにみえま

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東京都のコロナウイルス新規陽性者の動向(~2021/1/1)

東京都のコロナウイルス新規陽性者の動向(~2021/1/1)

みなさん、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

新型コロナ、東京都の新規陽性者数の解析です。今回は陽性者の絶対数を都の年代別の人口で補正して、標準化しています。

上のグラフは東京都の年代別の7日移動平均のグラフです。20代が突出して増加しているように見えます。20代の陽性者数が多いことは確かなんですが、増加率もそうなんでしょうか。下のグラフはY軸を対数目盛にしたもの

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東京都のコロナ感染症の動向(2022年1月~)

東京都のコロナ感染症の動向(2022年1月~)

 8月からアップが止まっていました。FBでは継続しているので、同時にアップするくせをつけないといけませんね。

 さて、ここ一カ月半の東京都の新型コロナ感染症の動向です。その前に重要なことを。新規陽性者数はひとつの重要な指標ではありますが、それだけで判断するものではありません。オミクロン株となってウイルスも変化しておりますし、ワクチンによる免疫学的背景の変化、検査試薬不足や未受診者の増加などの社会

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東京都のここ2か月の年代別新規陽性者数の動向

東京都のここ2か月の年代別新規陽性者数の動向

  今日はここ2か月の東京都の年代別新規陽性者数の動向です。図を見てください。デルタ株(右)とオミクロン株(左)を比較しています。

  デルタ株ではまず20歳代、30歳代が急速に増え、わずかに遅れて40、50歳代、そして高齢者と広がりました。ちょうどワクチン接種が急速に進行していた時期で、しかもデルタ株にはかなり効果があったため、接種を完了した高齢者の感染は少数にとどまりました。ミドルエイジのワ

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