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【詩】『幻肢痛』

『幻肢痛』

色褪せた解像度

少し遠くなった太陽は

私に気づきもしません

仕方の無いこととはいえ

モノクロの摩天楼

夕映えに滲む歌声を受け止めて

明日はどれくらい死ぬんですか?

なくしたままの現在地

あなたが抱き締めて教えてくれていた

傷に雨が染みます

もうこれ以上は

どうか

私は私として

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