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どーも!「SHIFTGOOD」のタカハシです。

はじめに

先日のこちらのニュースを拝見して、涙が出そうになったと同時に、なんとも言えない気持ちになりました。

もうすでに多くの方が読まれているかもしれませんが、先日の東京大学の入学式で上野千鶴子さんの祝辞です。


性差別について確信に迫るような、とてもリアルなお話を祝辞でされました。

その中で私という人間がその話を読み聞き、感じたことを今日はつらつらと書かせてもらおうと思います。

本当は皆にも全文読んでもらいたいので、ここではあくまで私が感じたことを書きますね。


上野千鶴子さんの祝辞で思ったこと

ご入学おめでとうございます。あなたたちは激烈な競争を勝ち抜いてこの場に来ることができました。その選抜試験が公正なものであることをあなたたちは疑っておられないと思います。もし不公正であれば、怒りが湧くでしょう。

という、昨今の入試問題に言及されながら祝辞は始まりました。もうこの時点で、何か今までの祝辞とは違う何かをお話されるのではという気持ちになります。

その後、男女の性差別に言及された上で、データを用いて日本の根本的な社会問題に触れらています。


「息子は大学まで、娘は短大まで」でよいと考える親の性差別の結果です。

おっしゃる通りで、今でもこの考えがあるように思います。なんでしょうねー、男女など性別は関係ないはずなのに。


最近ノーベル平和賞受賞者のマララ・ユスフザイさんが日本を訪れて「女子教育」の必要性を訴えました。マララさんのお父さんは、「どうやって娘を育てたか」と訊かれて、「娘の翼を折らないようにしてきた」と答えました。そのとおり、多くの娘たちは、子どもなら誰でも持っている翼を折られてきたのです。

まさに!と思ったりしました。自分も子供の親ですが、親として子供が心配なあまりついつい何をするにも「ダメダメ」言ってしまいます。

と実は前はそう思っていたのですが、最近その「ダメダメ」は、子供が心配というよりも親の勝手な都合が大いにあると思います。

つまり何かをしでかしたら、親が大変だから。だと思います。


他大学との合コン(合同コンパ)で東大の男子学生はもてます。

モテるのですねww東大出身でないから真実はわかりませんが。多分そうなのでしょう。


東大の女子学生からはこんな話を聞きました。「キミ、どこの大学?」と訊かれたら、「東京、の、大学...」と答えるのだそうです。なぜかといえば「東大」といえば、ひかれるから、だそうです。なぜ男子学生は東大生であることに誇りが持てるのに、女子学生は答えに躊躇するのでしょうか。

これは以前からも聞いたことあることですね。自分はもし合コンの相手が東大生でも全く引きませんがwwそういう引く層というのもいるわけですね。なるほど。


なぜなら、男性の価値と成績のよさは一致しているのに、女性の価値と成績のよさとのあいだには、ねじれがあるからです。女子は子どものときから「かわいい」ことを期待されます。ところで「かわいい」とはどんな価値でしょうか?

確かに、女性のかわいい文化は納得です。


大学に入る時点ですでに隠れた性差別が始まっています。社会に出れば、もっとあからさまな性差別が横行しています。東京大学もまた、残念ながらその例のひとつです。

娘を持つ一人の親としては、なんとも言えない気持ちに一番なったのはここでしょうか。そもそもなんで性差別ってあるのか、自分なりに考えました。

これって結局、自分は人より上にいたい、いるべきだという意識が、そういった偏見を生んでいるのかなと思いました。違いますかね?どうでしょう。


あなたたちは選抜されてここに来ました。東大生ひとりあたりにかかる国費負担は年間500万円と言われています。これから4年間すばらしい教育学習環境があなたたちを待っています。

チョット余談ですが、国立大学ってこんなに一人あたりに国費が使われるのですね。知らなった。。。


がんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったこと忘れないようにしてください。
あなたたちが今日「がんばったら報われる」と思えるのは、これまであなたたちの周囲の環境が、あなたたちを励まし、背を押し、手を持ってひきあげ、やりとげたことを評価してほめてくれたからこそです。

なるほどですね。結構忘れがちな部分ですよね。どうしても学生の頃は自分自分してしまいますしね。



世の中には、がんばっても報われないひと、がんばろうにもがんばれないひと、がんばりすぎて心と体をこわしたひと...たちがいます。がんばる前から、「しょせんおまえなんか」「どうせわたしなんて」とがんばる意欲をくじかれるひとたちもいます。
あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください。

ここ、かなり「グッ」ときてしまいました。国も社会も、家庭も皆、人と人の繋がりで成り立っているんですよね。

だからこそ、弱さを認め、弱い人には手を差し伸べるのは重要です。



あなた方を待ち受けているのは、これまでのセオリーが当てはまらない、予測不可能な未知の世界です。これまであなた方は正解のある知を求めてきました。
これからあなた方を待っているのは、正解のない問いに満ちた世界です。学内に多様性がなぜ必要かと言えば、新しい価値とはシステムとシステムのあいだ、異文化が摩擦するところに生まれるからです。学内にとどまる必要はありません。
東大には海外留学や国際交流、国内の地域課題の解決に関わる活動をサポートする仕組みもあります。未知を求めて、よその世界にも飛び出してください。異文化を怖れる必要はありません。

とてもじゃないですが、学校会社の発言とは思えません。私の常識が覆ったお言葉ですね。このことを公の場で伝えるだけでも、とんでもなく勇気が必要です。



人間が生きているところでなら、どこでも生きていけます。あなた方には、東大ブランドがまったく通用しない世界でも、どんな環境でも、どんな世界でも、たとえ難民になってでも、生きていける知を身につけてもらいたい。大学で学ぶ価値とは、すでにある知を身につけることではなく、これまで誰も見たことのない知を生み出すための知を身に付けることだと、わたしは確信しています。
知を生み出す知を、メタ知識といいます。そのメタ知識を学生に身につけてもらうことこそが、大学の使命です。

カッコ良すぎますね!こういう方を本当の恩師と言えると思います。そして言いたい。恩師との出会いで世界が変わるってのがよくわかります。


最後に

ちょっと長文になってしまいましたが、どれもこれも伝えたくて伝えたくてここまで書いてしまいました。このnoteだけではなく、ぜひ全文を読み、そして聞かれて下さい。

そこにはまだない未来があると思います。

勇気づけられたのは私だけではないと思います。そして性差別という現状を目の当たりにした方々だけでなく、東大生の皆だけでもなく、日本人全員に届ける祝辞だったと思います。

そのくらいメッセージ性のあるものだと思います。なのでぜひ全文を読んで頂けると嬉しいです。

そして最後ですが、

ようこそ、東京大学へ。

こちらで、最後締めているのですが、様々な思いが交錯してしまうお言葉だなと思いました。


「SHIFTGOOD」管理者 タカハシケンジ

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