【詩】一本の木との会話
私は一本の木に問いかける
「いつも同じ場所でつまらなくないの」
木は答える
「いつもせわしなく動いて大変じゃないの」
私は少し黙って聞く
「冬とかって寒くないの」
木は答える
「冬って寒いものじゃないの」
私はまた少し黙って聞く
「自分が何歳かとかってわかるの」
木は答える
「分からないけど、困らないわ。増えた友達と知り合いの数のことかしら」
私は少し微笑んで聞く
「私は友達なの」
木は答える
「あなたがそう思ってくれるなら」
私は喜んで聞く
「あなたはどれくらい友達がいるの