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ゴールの無い“死に戻り”。永遠という名の地獄「ハウス•オブ•インフェルノ」【ホラー映画を毎日観る人】(395日目)

「ハウス•オブ•インフェルノ」(2018)
スティーヴン•スピール監督

◆あらすじ
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ドイツ旅行にやって来たアシュレーとブラッドはノイシュバンシュタイン城を目指して車を走らせる。しかし夜の田舎道で車が故障、更に女性の遺体を発見する。近くの屋敷に助けを求めるが、そこはかつてナチス親衛隊の将校とその家族が住んでいたいわくつきの屋敷だった。ブラッドは凄惨な死を遂げ、命からがら逃げ出したアシュレーは助けを求めて夜道を歩く。しかしそこで車に乗った自分たちの姿を目撃する。何度も繰り返される恐怖からアシュレーは抜け出すことができるのか。
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“無限ループ”という斬新な展開で前半の伏線を回収していく構成になっており非常に面白かったです。
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手足を折られたブラッドの遺体の形や傷口が鉤十字マーク
というアイデアは非常に面白かったです。

•屋敷の呪いのせいで何度脱出しようとまた屋敷に入ってしまう

•屋敷では毎回ブラッドが凄惨な死を遂げ、アシュレー自身も拷問で口を縫われたりと散々な目に遭う

•フラッシュバックした記憶を頼りに運命を変えようとしてもどうにもならない

という何の希望もない“死に戻り”展開とバッドエンドが非常に好みでした。霊も漠然とそこに存在しているというよりかはアシュレーに何かを伝えるために現れるので中盤からは愛着が湧いてきます。

霊が登場するときはジャンプスケアが非常に多く
音も大きいのでストレスでした。

一つだけ気になる点がありまして

“ナチス親衛隊の将校の自宅”である必要性があまり感じられないというか、設定があまり活きていないように思いました。

妻の不倫を疑って嫉妬に狂った将校が妻と子どもたちを銃殺、そして自身も自害する

というバックボーンがある上での屋敷の呪いなので成り立ってはいるんですけど別にナチス将校じゃなくても良いんじゃないでしょうか。

個人的な考えですが“無限ループ”だけだとパンチが足りないからドイツを舞台にしてナチス要素を足してボリュームを増やしているように感じました。

アシュレーが非常にキレイでした。

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