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歴史的円安の中で かすかな希望

 日本経済はお先真っ暗。30年の失政にアベノミクスがダメ押しになって、どうにもなりません。しかも、この円安を日本政府が放置している理由が、「円買いドル売りを嫌うアメリカへの配慮」だと聞いて、絶望的な気分になっています。

 この前、次女がぽつりと「昭和の時代に帰りたい」と言いました。昭和を知らない次女がどうしてかなと思ったのですが。SNSのなかった時代への羨望だけではなく、毎日のニュースで聞く日本の凋落にショックを受けているみたいなのです。平均年収ではもう10年前に、韓国に抜かれていたんですね。

 その次女は、もし経済力があれば何か地域に貢献できるビジネスをしたい、老犬カフェなんかいいなと言っています。そういうことを考えている人、結構います。

 経済発展が終わったからこそ若者がこういうことを考えるわけで、そこにかすか希望があります。いわゆるスモールビジネスですね。華々しく経済発展している時には思いつかない、繊細なビジネスです。

 先日もテレビで、廃業寸前だった地方の縫製工場を移住した若者が受け継いで、そこに起業したばかりの若いデザイナーが発注し、日本ならではの服づくりに苦心している様子を紹介していました。地味でもこういう志を支えていけば、日本にも生きる道があるかも知れません。

 でも政府は国民を切り捨て、大企業は自分たちの生き残りしか考えていないし、投資家は株価にしか興味がないのでは、新しい試みも難しいでしょうね。何か暗い話になってすみません。

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