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「休憩」する前よりも疲れる「休憩」が世の中には存在する。

noteは下書きを保存をすると「執筆が進んだら軽く休憩してみましょう」や「疲れたら目を休めてくださいね」と、やさしいメッセージが表示される。
とてもいい機能だ。孤独に戦うこころを癒してくれる。

しかし、休憩・・・と聞いてふと思ってしまったことがある。
そう、ラブホテルの「休憩」の件だ。

ラブホテルには休憩と宿泊があるよね。たしか。
宿泊は分かる。お泊りするってことだ。

でも、休憩っておかしくない?

だって休憩とかいって、全然休憩してないし・・・。
むしろ入室する前より疲れて出てきてるし・・・。
ちょっと休んでいかない?なんて言いながら、まー休まないよね。
なんなら普段しないくらいの運動してるよね。
ちょっと一息どころか、ここからが勝負、的なトコでしょう。実際。

むしろ休憩と真逆の位置にあるのに、なぜか日本では休憩って言葉がごく自然に受け入れられてる。
たとえば、仕事で出張してきた女性外国人が歩き疲れたとき、休憩ということばを見て、気軽に入ってしまうことはないのだろうか。
そして休憩という単語にはやましい意味合いがあったのだと誤解し、「ちょっと休憩しようか」なんて言いだした上司がフルスイングでビンタされるようなことにはならないのだろうか。

なぜだろう、他の宿泊施設と同様の「日帰り」ではダメな理由がなにかあったのか。

まあでも、そこにあるふたりだけの時間というのは、日々懸命に生きる日常のなかで大事なオアシスだってことはたしかだ。
この広い世界、ひと息つくだけが休憩ではないのだ。休憩の意味は、利用者に決めてもらう。ラブホテル業界はきっとそう考えたに違いない。

「サラダせんべい」にサラダの味がしないのと同様、休まないのに「休憩」と打ちだす日本人の美学をわたしは勝手に褒めたたえたい。

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