妊娠記録〜孤独ときまぐれはヒーロー〜

そういえば悪阻最盛期の頃
死なずに済んだ話を書いてなかったなー
っていうのを今日カレー食べながら思い出したので
ぽちぽちと文字を打ってみます。
ちなみにカレーのお肉はチキン派です。

悪阻が始まったのが12月の2週目あたり
おトイレと大親友の日々。
食べることが大好きだったのに何も食べれない。
お粥に鶏がらスープの素と鮭フレークをかけて食べて酸っぱい八朔を口に含んでどうにか堪えていた。
飲み物も真水が飲めないのでポッカレモンをこれでもかと入れて氷も入れて飲む日々。

台所にも立てないので出勤前の夫が
お蕎麦を茹でてくれて、
それを昼ごはんに食べる日々。
おやつはプチトマトか苺。
夜ご飯はもっぱら納豆巻きか中華春雨サラダ。
酢飯がさっぱりしてて美味しい。
あとはおでんの結び白滝。
ほぼ毎日これのルーティン。
自炊しない為エンゲル係数爆上がりの日々だった。

毎日生きるのが辛くて死にたくて
夫が出勤する時間から帰宅時間までの間は
ほぼ虚無で廃人と化していて
起き上がることもままならず
唯一動かせたのは指と目。

とりあえず、生きる活力を探していたところ
Amazon primeで孤独のグルメを発見。
主に見ていたのは肉料理。しかも焼肉。
井之頭五郎がひたすら1人で焼肉を食らう回を
何シリーズにも渡って見た。
無駄に喋らないし、お酒も飲まない
中年のおっさんがただ肉を味わってるだけのドラマなんだけれども、自分の代わりに食べてくれているような気がして、何故か毎日見ていた。

「うまい」

その一言に全てが集約されていて
あぁ、落ち着いたらとにかく肉を食べたい。
と希望を持たせてくれた。

個人的にかなりオススメなのは
第一シリーズのエピソード8
神奈川県川崎市の八丁畷の一人焼肉


この回を夫と見ていた時
「なんか今お肉食べれるかも」と思い
吉野家で牛カルビ丼の小盛りをお持ち帰り。

なんとびっくり食べられた。
普通の牛丼は煮肉の匂いでさようならだったが
何故か焼かれた方は食べることが出来た。

色々とかみ合ってたどり着いた
吐かない濃い食べ物。
孤独のグルメを見ていなければ出会えなかった。(笑)

本当に井之頭五郎には感謝してもしきれない。
本当にお世話になりました。
産まれて落ち着いたら川崎の焼肉屋行きます。

実はあと1人、大変お世話になった人がいる

きまぐれクックのかねこさん。

このお方、手際はいいし台所が綺麗。
あとは刺身が多くて調味料を見なくて済むので
なんとなく見やすかった。

特に見ていたのは貝を調理するシリーズと
巨大サーモンのいくら丼の回。
あと何故かフグを捌いている回。

落ち着いたら捌きたい。出刃包丁が欲しい。
浜焼き食べたい、、、。
なんて希望がじわじわ湧いていた。

他の料理系youtuberもいたけれど
悪阻で苦しんでいた時期に見れたチャンネルは
唯一きまぐれくっく。

ま、いくら丼の回は調味料かなり出るんだけれど。
飛ばせちゃうし、大事なのは捌いている場面。

この２つで悪阻が落ち着く2月末頃まで
乗り切ることが出来た。

本当に本当にかねこさんにも感謝です。
お礼に包丁買おうかな、、、。

たまたま私は料理系を見れた。
一つの動画が30分以内だったというのも大きい。
それを超えると画面酔いが発生して
トイレにGOだったから。

私の場合食べられない分、
誰かが代わりに美味しくご飯を食べている所を見ることで、悪阻が少し緩和されていたけれど、
それでも見るメニューはかなり限られたし
Instagramに上がっていたカフェ、ランチ、ディナーの写真は吐き気が来るから何一つ見ることが出来ず、タイムラインに上がらないように非表示していた。

再三忠告をするけれど、
「悪阻重かったみたいだけど、
あの子はこんな事出来てたよ」
なんて悪阻で苦しんでる人に言っちゃいけない。
私も言われた1人だけど
返す言葉は「あなたに何が分かるんだ」です。


とりあえず、横で柑橘系を剥いてあげてください。
生きてるだけで精一杯なので。