オンライン上のやりとりだけで、人はどこまでの一体感を生み出せるのか? シェア街文化祭「朝までそれ正解」イベントレポート
オンライン上のやりとりを通じて、どこまで一体感を生み出すことができるのかーー。コロナ期で多くの人たちが抱いている課題かもしれません。2021年5月5日に開催されたシェア街の一大イベント「シェア街文化祭」であった「朝までそれ正解」という企画において、そのヒントが示されたかもしれません。
どこまでもゆるーい討論会、開始時刻には…
人気番組のコーナーをもとにした企画で、内容はお題に対してひたすら「正解」を導き出す、ただそれだけ。今回は、Zoomを使えば誰でも参加できる形としました。
ホストを務めたのは、シェア街を構成する両国シェアハウス「SHABEL」の住民ゲントさんと、スタッフのKazuki Fujiiさん(以下かずきさん)。
どこまでもゆるーい雰囲気で展開されました。
SHABELという名前には、ゲストやスタッフが「しゃべる」ことによって、それまで知らなかった相手の面白さや魅力を「シャベル」のように深堀りできる場にしたい、という願いが込められています。今回の企画も、そんな気軽にしゃべることができる場所を作ろうと始まったそうです。
討論会のルールはいたってシンプル。
①ランダムに出されるお題に対して正解を導き出す 。
例)「し」で始まるおしゃれなOLの部屋にあるものは?
②みんなが納得した回答が「それ正解」となる。
③2分考えても回答が出ない問題はどんどん飛ばす。
満を持して迎えた開始時刻。
集まったのはなんと、ゲントさんとかずきさんのみ。
スタッフ2人による対談番組という格好となりました。
しかし、たとえ2人であろうと、議論はきっちり行います。
まずは最初のお題から。
お題:「の」で始まる遅刻の言い訳
ゲントさん:飲みすぎた。
かずきさん:あー、ありがちっぽいね。ノートを家に忘れたとか。
ゲントさん:学生ね。まあノート忘れても取りに帰らないけどね。
かずきさん:たしかに。
このようなテンションでトークはゆるーく進んでいきます。
次のお題はこちら。
お題:「ぽ」で始まる怖いもの
かずきさん:ポッキーを喉に詰まらせた!
ゲントさん:怖いかそれ?ポッキーって喉詰まる?
かずきさん:いや詰まったら怖くないか?
ゲントさん:ポッキー細いじゃん。横向きに詰まるってこと?
かずきさん:……あんまりマジレスしないでほしい(笑)。
日常ではおそらく一生交わされることのないであろう超現実的な議論を2人で淡々と進めていると、ついに2人のゲストが参加!4人でのトークが始まりました。
ゲストの参加で議論が白熱
お題:「ぽ」で始まる合コンでモテる男の条件
かずきさん:ポーカーがうまいとか?
ゲントさん:あー、いいねそれ。なんか「オセロ強いです」より「ポーカー強いです」の方がかっこいい気がするよね(笑)。
ゲスト:ポエムがうまい。ポエマーみたいな。
ゲントさん:いやポエムうまくてもモテないと思いますよ(笑)。
ゲスト:ポッドキャストやっている人。ポッドキャストライバー?
ゲントさん:モテるかなあ。まあフォロワーが多いということで正解で。
本当に正解が導き出されているのかは謎ですが、ゲストを交えて議論もこころなしか白熱してきました。
次のお題はこちら。
お題:「が」で始まるおふくろの味
ゲスト:ガーリックしか思いつかない……。
ゲントさん:それはおふくろではなく産地の味ですね。
ゲスト:がんもどきとか。おでんの具材の。
ゲントさん:がんもどきって何ですか?関西のおでんにはないですね。
ゲスト:いやいやいや!結構主力メンバーですけどね(笑)。
ゲスト:がめ煮。方言で筑前煮みたいなやつ。
ゲントさん:へえー、そういうのおふくろの味っぽいですね。イメージとして。
かずきさん:たしかに。
そんなこんなで討論会も気づけば1時間を超え、かずきさんの合図で無事に終了の時を迎えました。
「ヌケ感があってよかったです。無意識に雑談が生まれる良い時間でした」と語るゲストさん。お題を通じて雑談のきっかけをゆるーく作りたかった、という試みが無事達成され、主催者のゲントさんも安堵の表情を浮かべます。
「ここに来てくれたお2人は相当な変人ですけどね(笑)」という感謝の言葉とともに、この企画は締めくくられました。
謎のテーマでひたすら議論することによって、小規模ながらもオンライン上で、飛び入りのゲストを含めた一体感が生まれた「朝までそれ正解」。
みなさんも、一度試してみてはいかがでしょうか。
また、今回企画を主催した両国シェアハウス「SHABEL」では、新しい入居者を募集しています。
気になった方は下のリンクからのぞいてみましょう。
【クレジット】
編集:Atsushi Nagata Twitter / Note / Youtube
執筆:小池達也
写真:提供写真
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