自然の恵みと独特の酸辣!貴州料理(黔菜)を食べてみよう【第一弾】
こんにちは、小羊です。
今日は日本ではなかなか珍しい、貴州省の地方料理(黔菜)を2回に分けてご紹介します。
貴州料理(黔菜)は、貴州省の気候や人口分布から、以下のような特徴を持ちます。
多彩で個性際立つ食文化:ミャオ族、トン族、プイ族など省内の少数民族の食文化の影響も受けた結果
酸味が強い:自然が険しく海に面していない貴州ではその昔、塩が手に入らず、代わりに料理にトマトや発酵による酸味を多用するようになったのだとか
辛味が強く種類豊富:湿気の強い気候から辛味が好まれたよう。唐辛子を多用し、且つ複数の唐辛子の調理法で様々な辛みを作り出している
山や川の珍しい食材:自然豊かで亜熱帯気候の貴州ならではの食材を利用
早速、代表的な料理を見て行きましょう!
①酸汤鱼(酸湯魚)
酸汤鱼はミャオ族の伝統料理です。
トマトを発酵させて作った酸味のあるスープをベースに、淡水魚や牛肉、もやし、豆腐をしゃぶしゃぶして食べる鍋料理です。発酵させることで旨味がより際立つのですね。
鍋の真ん中に置かれている小皿は唐辛子ベースの特製調味料。熱々の発酵トマトスープをかけて唐辛子の香りを更に引き立てたら特製タレの完成。しゃぶしゃぶした淡水魚や牛肉をつけていただきましょう😋
②贵州辣子鸡(貴州辣子鶏)
辣子鶏といえば重慶のものも有名ですが、貴州省にも特徴的な辣子鶏があります。重慶の辣子鶏に比べると次の点で違いがあるのですが、貴州省の辣子鶏も美味ですよ!
鶏肉が大きい:ぶつ切りの塊状になっており食べごたえがある
糍粑唐辛子:餅のように粘り気を出した唐辛子ペースト(糍粑唐辛子)を利用していて、深いコクがある
炒め煮でしっとり:炒め煮をしているからか、鶏肉もしっとりっと味が染み込んでいる感じ
③老贵阳素粉
米粉をベースにし発酵させて少し酸味を出したモチモチ食感の短い麺(素粉)に、豆、ネギ、酸豆角、唐辛子ペーストを加えた定番朝ごはん。よく混ぜ混ぜして食べましょう。
とても味が濃く酸味・塩味が強いもののクセになる美味しさです。
④烙锅
豚バラ肉、牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、豆腐など、お好みの様々な食材を一つの鍋に入れて、火で直接焼き上げする料理です。
なお、この鍋(烙锅)は、「中央が高く、周りは低く」とのデザインになっているため、余分な油が自動的に周りに流れ、食材に油が被りすぎないようになっています。
焼き上げた食材は、鍋の中央のつけダレや唐辛子粉につけていただきましょう。辛さが食欲をそそるぅ😋
⑤土豆糍粑
一言でいうとコロッケのような料理です。
すり潰したじゃがいもを丸く揚げたもので、中はふわふわと口当たりが滑らかです。こちらも唐辛子粉をつけていただきましょう😋
今回は一先ず定番の5品を紹介しました。まだまだ多くある貴州省の料理を別途、記事にとりあげる予定ですのでお楽しみに!
では、再见🥰
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