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読書記録

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ジャンル問わず。読んだ本の記録、紹介。
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#自分の想い

2000年前からローマの哲人は知っていた 人と仲良くする方法~読書記録24~

2000年前からローマの哲人は知っていた 人と仲良くする方法~読書記録24~

キケロは紀元前のローマの哲学者である。
編集して、この著書をまとめたのは、カリフォルニア州のペパーダイン大学で教鞭をとるフィリップ・フリーマンである。

まず!大まかな感想としては、紀元前も21世紀も哲学は変わらないということ。書いてあることをまとめていきたい。

1.友情には様々な種類がある
「人生には良い出会いが数多くある」ごくありふれた友人関係と、はるかに深い部分で結びついた希少な友人とを明

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大草原の小さな家と自然~読書記録63~

大草原の小さな家と自然~読書記録63~

ローラ・インガルス・ワイルダーが好きで、ローラゆかりの地、北米を旅し、現在はカナダ・トロントに移住された服部奈美さんのエッセイとなる。
ローラについて書かれているアメリカの研究家や、翻訳家の恩地三保子先生、谷口由美子先生らと違い、いくら調べても、この本にある以外の情報は見つからなかった。
年齢であるとか出身校だの不明であった。

服部奈美さんは、野鳥観察が趣味だそうで、鳥のみならず、野生動物にも詳

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ワーキングプア~読書記録64~

ワーキングプア~読書記録64~

著者は、経済学者でエコノミストの門倉貴史氏。
2001年から続いた「痛みを伴う改革」をしてきた小泉純一郎政権が終わり、2006年、安倍政権へと変わった時に書かれた。

弱者切り捨て。 福祉政策にと、5%だった消費税が上がる方向でいっていた時代。

ワーキングプアとは、汗水たらして懸命に働いているのに、いつまでたっても生活保護水準の生活から脱却できない人の事を指す。1990年代にアメリカで言われ始め

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大草原の小さな家の旅~読書記録65~

大草原の小さな家の旅~読書記録65~

1993年に発行された服部奈美さんの「ローラの故郷を巡る旅」のエッセイ。

服部奈美さんは、作家、ジャーナリスト、翻訳家などではない、あくまでも、1人のローラファンである為、こちらの本。続く「大草原の小さな家と自然」の2冊しか本は出されていない。年齢や出身校なども不明である。

この物語は、アメリカの開拓精神、フロンティアスピリットを描いているのだが、白人の側から観た面しか描かれていない。
服部さ

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日曜日の午前中~読書記録66~

日曜日の午前中~読書記録66~

「日曜日午前中だけに集まる教会は終わる」
関野和寛先生の「天国なんてどこにもないよ」より

カトリックでも、プロテスタントでも、教会の中と外では人格の違う人が多い。イヤイヤ、それが当たり前なのだ。
司教と言う立派な人でもそうなのだと実感した経験もある。

キリストは好きだが、キリスト教会で嫌な思いをした人、又、教会と言う建物自体の敷居が高すぎて近づけない。という人の数はとても多い。
そもそも、仕事

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余命~読書記録67~

余命~読書記録67~

2015年に発行された五木寛之先生のエッセイである。

余命とは、自分に残された時間の事。
現在の未曽有の高齢化社会において、どう考えたらよいのか。
この書は、それを考えさせてくれる。
100歳まで寿命が伸びたとしても、老化は訪れるし、死はやはり訪れるのだ。
人にはそれぞれの生き方がある。

今の日本人には宗教観というものがなく、来世とか浄土とかいう感覚はない。ただ、死んだら、物質的な肉体がなくな

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殺人罪に問われた医師~読書記録68~

殺人罪に問われた医師~読書記録68~

2008年、矢澤昇治弁護士により、編集、著作された書。
1998年、川崎市にある川崎協同病院における、医師による脳死状態にある患者のチューブを外した、などの一連の行為が警察、司法により「殺人罪」とされた事を問題提起する書である。

本書が取り扱う問題、すなわち「終末期医療における人の生と死」は、まさしく「不可逆的に死に行く患者から生命延長の医療措置を取り上げることの道徳的・法的正当性如何、という現

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