見出し画像

推しとアイドルとルッキズム。骨切りの決意。

PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS  (通称日プ女子)、グローバルアイドルグループのオーディション番組の日本女子版である。

わたしは、留学中の9月から見ていた番組で、帰国してからようやく投票可能になり、レミノでの配信も見られるようになったので、毎週木曜日の放送を心待ちにしつつ、せっせと投票をしていた。


12月16日、日プ女子ファイナル放送日。
遂にデビューメンバーが決定した。

無事にわたしの1pickは、2位でデビューすることが決まった。2pickの練習生は、ファイナルにいくことはできなかったが、3ヶ国語で手書きのお手紙を書いて、ユーモアに溢れたセンスを爆発させたInstagramを開設してくれた。今回デビューを逃した練習生達も今後の活躍に期待したい。

キラキラしたアイドルの表面的な部分だけを見て、憧れや羨ましさを抱く人達には、是非1度でいいから見て欲しいアイドル鯖番。アイドルになれるのは本当に限られたごく一部の練習生で、いかに厳しい世界なのかがわかるからである。


そんな日プ女子だが、今回はTwitter(X)で、異様なほどルッキズムによる誹謗中傷が目立った気がする。特に上位メンバーの容姿批判、言動が陰キャすぎるなどの心無い言葉が毎日飛び交っていた。実力より美貌を重視するファンがいるのは、間違っているとは思わないし、アイドルは可愛さや美しさがあってこそだという信念にケチをつけようとは思わない。

しかし、だからといって一般人の高校生や大学生達の容姿を批判していい理由にはならないと思う。ブスのくせにアイドルになるな、そんな顔でアイドルを目指すなんて有り得ない、陰キャは表に出るな、など、本当に見ていて辛くなる言葉ばかりでTwitterのおすすめ機能が憎くなった。伏字界隈が表に出るようになったのはTwitterの改悪のせいでもあるだろう。

デビューが決まった練習生の写真を加工し、このレベルになってからデビューするべき!
ここの整形をして、骨切りはマスト!
など、余計なお世話すぎる整形垢からのアドバイスも散見された。


人の顔にあれこれ言う人間にはなりたくない。

そう強く思った瞬間でもある。


きっと、容姿批判をする人達も、自分に何らかのコンプレックスや、悩みを抱えていて、自分が整形をして努力しているからこそ、何もせずにアイドルになれた練習生達を否定的に捉えてしまうんだろう。何度も整形しているわたしにも、その気持ちはわからなくはない。

その心無い一言一言が、批判された練習生の心を傷つけ、応援しているたくさんのファンを否定して、批判している張本人のイメージを下げているということに気づけていない愚かさに呆れてしまう。


アイドルだから可愛くあるべき→だから整形しろ

なんて、絶対に他人が言うべきではないのに。

ルッキズムに苦しむ人々を苦しめているのはルッキズム主義の人間達なのではないか。


歌唱力や表現力、ダンススキル、リーダーシップ、成長の伸び代など、それぞれの練習生が自分たちなりに努力して得たデビューという栄光を、なぜルッキズム主義者は否定するのだろうか。

わたしがKーPOPにハマらない理由もそこにある。韓国アイドルは、とにかく骨格命、顔面主義、もちろん歌やダンスは上手くて当然なのだが、それだけではデビューできない。わたしからすると、とても無機質でAIのように整った女の子達が事務所の意向通りに造られた作品のように感じてしまうからだ。

今回の日プ女子は、とても個性的なメンバーで構成されたメンバーでデビューが決まったので、正直とても楽しみだ。韓国アイドルとは違う、人間味のある、各々のスキル的な実力で勝ち残ったメンバーが揃ったようなイメージ。

だからこそ、韓国アイドルが好きな人たちは、日本的なアイドルの良さを受け入れられないのかもしれない。見た目が全て、という考えを持つ人達の理想とするメンバーではないのかもしれない。メンバーを批判したところで、デビューメンバーは変わらないし、自分の推しがデビューできるわけではないのに。


そんなわたしだが、今月は2日連続推し活現場に行けたり、推しの舞台を全通したりなどして、充実したヲタク生活を送っている。いつも、推しに会うだけで幸せになれる。幸せをくれるアイドルという存在に出逢えたことを、わたしは何よりも誇りに思う。

これからアイドルになる女の子達も、彼女たちの推しに魅せられ、自分もアイドルを目指そうと決めたんだろうなぁと思ったりして、アイドルの尊さ素晴らしさについて深く考えるきっかけにもなった。


そんなわたしも、やっと骨切りをする決意ができた。アイドル達を見ていると、少なからず、自分に対する劣等感というものが芽生え、この顔面で生きるのがしんどくなる瞬間があるからだ。


最後に大型整形をしたのは、2022年春なので、2024年冬、約2年ぶりの大型整形になる。

前回は80万円ほどだったが、次は約200万円。
これで、輪郭の最終段階フェーズに入れる。
骨切り後は、確実にたるむので、切開リフトをする予定だが、それで終わりにしたいと思っている。

自分のコンプレックスを刺激される一言から始まったわたしの整形。ルッキズム主義大国になりつつある日本で、少しでも生きやすくするための、わたしなりの努力が整形だった。

顔を変えても中身は変わらない、と以前のnoteでも書いたが、それでもわたしは顔を変えたい。変えないとつらい。

もう伸びしろのない顔だということは自覚しているが、少しの希望を持って、あと少しだけもがいてみたい。


わたしのような整形依存者を出さないためにも、人の容姿にあれこれ言うことはやめて欲しい。

人の容姿は人のものであって、あなたのものじゃないから。

アイドルであれ、一般人であれ、そこは変わらない。

人は人、自分は自分。自分らしさを大切に生きていけたらいいなと思う。