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シャベルP
2019年3月31日 21:39
「ジョージはさ、自由になりたかったんだと思うんだ。いろんな事ができる奴だけど、やらなきゃいけない立場にいたい奴じゃないんだよね。だから、マルクの裏社会からも足を洗ったんだもん。あんたの勝手に、一生振り回されるのは可哀想だよ」「……ッ!!わ、私は、振り回すつもりなんて」「王族になるって、そういう事なんじゃないかい?ね、リフレール。あんた、一人の、ただの女としてさ。ジョージに見てもらいたいって
2019年3月31日 02:53
「嘘です!ル、ルナさん、不利だからって、私に、そんな下劣な嘘をつくなんて!見損ないました!」「あんた、ここをどこだと思ってるんだい?そして、あんたは何者だい?」「何ですか?何を言いたいんですか?」「ははっ、正直良い気味だね。他人を振り回すっていうのは、こういう気持ちなんだね。どうしたんだい?リフレール。いつものあんたなら、こんな簡単な謎解きすぐに察するのにさ。仕方ないねえ。あんたは、こ
2019年3月30日 04:54
国賓の部屋の扉を、ルナはノックする。 そこに緊張は無く、ルナは自分が自然体であることを自覚していた。 少しすると、部屋の中から静かに近付いてくる気配があった。「はい。……えっ?」 扉を開けて出迎えたリフレールが我が目を疑う。何故なら、そこに自分が知っているはずなのに知らない女性が立っていたからだ。 そんな顔は知らない。そんな顔をしているはずがない。もし来たとしても、そんな顔を