シャベルP

始めまして。セルフプロモーション中のシャベル=シャベルPです。 動画、小説、やる夫スレ…

シャベルP

始めまして。セルフプロモーション中のシャベル=シャベルPです。 動画、小説、やる夫スレ同時進行で、自分を売り出し中。どうやったら人とお金を集めて、クリエイターの援助ができるか模索しています。

マガジン

  • 珈琲の大霊師

    シャベルの1次創作、珈琲の大霊師のまとめマガジン。 なろうにも投稿してますが、こちらでもまとめています。

最近の記事

+7

神様TRPG登場キャラ一覧

    • 近況ですが

      台風19号の被災地域につき、創作活動まで手が回っておりません。 来週くらいからは再開できそうですが、もうしばらく創作活動は停止中です。

      • 珈琲の大霊師外伝-挨拶-

         俺の名前はジョージ=アレクセント。珈琲の深淵を求める冒険者にして、その伝道者の片割れだ。  故郷、アディア連邦の貿易都市マルクで後に”珈琲の大霊師”と称される少女、モカナと出会って俺の人生は大きな転換期を迎えた。  珈琲はいい。人生を賭ける価値がある。珈琲は最高だ。その香り、酸味、苦み、甘み、その向こうにはその豆が育った土地があり、文化がある。珈琲を飲むことで、人はその場にいながら世界を旅する事ができる。  とまあ、珈琲に惚れ込んだ俺はモカナと一緒に珈琲を広める旅を始

        • 完結のご挨拶

          およそ10ケ月の間、お付き合い頂きありがとうございました。 珈琲ファンタジー、珈琲の大霊師本編はこの投稿をもって完結させて頂きます。 毎日1投稿を目指し、時には間に合わず次の日に持ち越して2投稿させて頂いた時もありましたが、なんとか完走できました。 さて、完結までお付き合い頂けた皆様。珈琲を取り巻く環境はお変わりないでしょうか? 中には、ハンドドリップを始めた方もいらっしゃるとか。 この作品から、珈琲の奥深さに触れ、皆様の人生を豊かにする一助になれたのであればこの上なく光栄

        神様TRPG登場キャラ一覧

        +6

        マガジン

        • 珈琲の大霊師
          284本

        記事

          珈琲の大霊師306

          ―――――――――――――――――――― 最終章     珈琲の大霊師 ――――――――――――――――――――  ――大陸北部  二つの国が、国境を挟んでにらみ合っていた。  物々しい装備、血を求める鈍色の武具。そして、血走る目。  彼らは総じて気が立っていた。それも無理は無い。  その原因は、彼らの国境に突如立てられた1つのテントにあった。  彼らの王、両国の王は、昨夜前線のテントから連れ去られ、この両軍のど真ん中のテントに連れて来られたのだ。  片や

          珈琲の大霊師306

          珈琲の大霊師305

           時を遡って、ジョージがアラビカ家を見つけて1ヶ月経った頃。  ジョージと、タウロスは、洞窟の中にいた。 「・・・・・・どかせそうか?」 「いや、こりゃきついな」  タウロスの下半身が、土砂で埋まっていた。  ジョージは、ネスレに土を掘り返させるも、次々に新しい土砂が上から落ちてきて、手に負えない。 「そう・・・か。まさか、お前のような奴と最後を迎える事になるとはな・・・。やはり、俺は神に捨てられたのかもしれんな」 「ひでえ言い草だなオイ。そりゃあこっちの台詞だ

          珈琲の大霊師305

          珈琲の大霊師304

           多くの思いが交錯した1世紀が経過した。  タウロスの里があった霊峰アース周辺には、タウロスの里を首都とする国が発足し、10倍の速度で進むという特性を利用した産業が国の根幹を成していた。  かつてタウロスの里と呼ばれた首都には、大きな宮殿が建ち、開かれた山から外界を見下ろしていた。  その1室、最も豪奢で大きな部屋に、1人の少女が向かっていた。  その肌は薄く緑がかっていた。  少女は、細工の施された大きな扉に事も無げに触れ、少しだけ開けて中に声をかける。 「こん

          珈琲の大霊師304

          珈琲の大霊師303

           ――1年後  タウロスの里と外の境界線である滝の外には、リフレール、ルナを始めとして珈琲商会の面々が顔を揃えていた。 「長かったですね・・・。やっと会えます」  リフレールが、相変わらずの美貌に光を受けて燦然と輝いていた。その隣にいるルナの腕には、赤子が抱かれていた。 「まったくね・・・。厄介なもんだよ。外の人間は一度入るとこっちの時間で1年は出られないなんて」  タウロスの里と外界との交流は、里の方針を決定したジョージとコートの意向によって開かれ、流通が始まって

          珈琲の大霊師303

          珈琲の大霊師302

           ごりごり                ぱきっ           ごりごり      ぱきっ  アラビカ家に泊まった翌日、聞きなれた音がして起きた。  この音は、珈琲豆を砕く時の音だ。丁寧に、一粒ずつ潰している。その丁寧さには、いつも感心させられる。  とんとんとん  階段を下りて1階に来ると、同時に鍋から吹き零れた雫がじゅわっと湯気を上げた。  湯気の中でくるくる回るドロシーの後姿が見えた。  と、先客がいる事に気付いた。  モカナの弟と、父親だ。  

          珈琲の大霊師302

          珈琲の大霊師301

          ―――――――――――――――――――― 第36章     大団円の向こう側へ ――――――――――――――――――――  ジョージ達は山を登っていた。メンバーは、モカナ、ルビー、ジョージ、リルケの4人に、案内役でコートがついた。 「アラビカ家の人達は、姉さんが出て行ってから、ずっとタウロスに反発してて、ある日突然居なくなったんだ。その後、皆で探そうとするとタウロスがそれを咎めるから、結局探せなかったんです」 「それで、畑もあの有り様なのか。まあ、復帰はできそうで良

          珈琲の大霊師301

          珈琲の大霊師300

           ジョージとタウロスが始めた勝負は、一日では終わらなかった。初期条件が良く体力のある国を選んだタウロスと、初期条件は悪いが将来性のある王族に恵まれた環境を選んだジョージ、2人が紡ぐ歴史は想像以上に長引いたのだ。  最初は固唾を呑んで見守っていた村人達も、やり取りが高度になるにつれ、我関せずとばかりにそこかしこで宴会を始め、2人が疲れて中断を決定した頃には、モカナ以外の全員が寝静まっていた。  ちなみにモカナは、途中で寝てしまったらしく、起きていたに過ぎないのだが。 「タ

          珈琲の大霊師300

          珈琲の大霊師299

           完全にしてやられた。  全てが術中と言わんばかりのこの準備を、この男はたった4年で行った。  認めざるを得ない。この戦争は、負けだ。初めて目にする、西軍の敗北。  悔しい一方、ここまですれば神にも一矢報いる事ができたのだと思わされた。  が、まだ敗北ではない。なぜなら、この戦争が全てでは無いからだ。  思考を切り替えろ。今度は優位にある者としてでなく、挑戦者として。 「…………東軍に降伏。領土割譲を条件に、生き残った者達を帰還させてもらおう」 「………………へ

          珈琲の大霊師299

          珈琲の大霊師298

           近衛兵が、絶たれた退路を発見した時、あまりの凄惨さに、言葉を失った。  そこにあるのは、見るも無惨な光景だった。  殺された人間が、木々の枝に飾ってあった。  ある者は腕だけ。ある者は上半身だけ、まるで百舌の早贄のように、木の枝に突き刺されたまま放置されていた。  また、本来至急品だった槍に全身を貫かれて、地面に突き刺さっている者もいた。 「なんだ・・・これは・・・」  最も精強な者達が集まる王の近衛兵をして、一気に戦意を失わせるだけの凄惨さがそこにあった。

          珈琲の大霊師298

          珈琲の大霊師297

           川の消失に加え、続けざまの東軍の策は森を狙った火矢だった。  小規模とは言え発生した火災は、見る間に広がり、伏兵達を森の外へと追い出していった。 「馬鹿な・・・!!初めてのこの遊戯で、何故伏兵の場所が分かる!!」  タウロスが吼える。 「昔はいざ知らず、今や戦争は情報の時代だぜ?調べりゃ伏兵の場所だって検討がつく。そこにいると分かってるなら、撃たない手はないだろ?」 「くっ・・・しかし、川を止めたのは悪手だったな。騎馬隊、突撃せよ!!」  本来、即座に川に橋をか

          珈琲の大霊師297

          珈琲の大霊師296

           まず最初の大きな事件。  それをタウロスは良く知っていた。最も大きな二つの大国が激突し、タウロスが選んだ王の国が大勝し、最終的に相手の国を併合するのだ。  そうして、大陸最大の国家ができる。  その後は、どうやった所でその大国が全ての国をなぎ倒しておしまい。  ゆえに、この歴史を選んだ時の勝負は短時間で終結すると決まっていた。  遊戯を始めて、歴史遊戯の中で4年が経過した。  タウロスは、その時まで特に何もせずにゆっくりと過ごしていた。その間も、ジョージは忙しそ

          珈琲の大霊師296

          珈琲の大霊師295

           振り返ってみれば、ここまでこの男に乗せられていると言っても過言では無い。  であれば、最後は絶対にこの男よりも俺に有利な勝負をしなければならない。俺が最も得意とする頭脳を使った勝負・・・。  とすれば・・・。あれを、もう一度持ち出すか。  あれは、俺と神しかやったことがない。俺は最後には神にも勝った。そうだ、これならば絶対にやった事が無いのだから、負ける理由が無いはずだ。  あの舞台の中でも、俺が勝ちすぎると神が必ず勝つ為に選ぶ舞台。それも、結局俺が一度も勝てなかっ

          珈琲の大霊師295