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中国でもキャンプブーム到来!? キャンプブランドも注目の市場へと変化!

日本では空前のキャンプブームとなっていますが
中国でも密かにキャンプ熱が高まってきています。

これまで中国のアウトドアといえば、公園に小型のテントを張ってお弁当を持ってきて子供と遊ぶ。どちらかというとピクニック形式がほとんどでした。
キャンプ道具を揃えて泊りに行くというのは珍しい光景でした。

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なぜ中国でキャンプが流行らなかったのか!?

キャンプやバーベキューが普及しなかった原因の一つに
都市部に近いキャンプ場が圧倒的に少ないことがあげられます。

2000年代は春節をはじめ、料理店の新装開店イベントや結婚式会場など街の中心でも花火や爆竹を打ち上げていましたが、花火による火災が頻発したことで、今では都市部で花火を打ち上げることは禁止春節の名物であった街全体の花火大会は中止になってしまいました。

たしかに個人が打ち上げて大丈夫か?
と思うくらいデカイ花火が上がっていましたが…
当時15階に住んでいた筆者の窓ガラスにはバンバン花火があたり…
洗濯物に引火するよな…と思いながら眺めていた記憶があります…

そんなことから中国では建物に対して防火制度が厳しくなったことや
市内で煙が上がろうものなら慌てて消防局が確認に来るなど、
都市部の広場で火を使うことは厳しく管理されるようになりました。

そのため河原や公園で気軽にバーベキューは難しく
地元政府から許可が下りている施設でしかバーベキューすることができません。
そんなことからキャンプ場の存在も少なかったです。

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富裕層の思考がモノ消費からコト消費へ

アウトドアに対して意識が変わってきた要因に
富裕層の消費に対する考え方に変化が出てきたことです。

これまでの富裕層は良い住宅に住みたい、良いクルマに乗りたい
高級ブランドの服を着たいと、モノに対する消費が中心でしたが
今の富裕層は体験に対してお金を使うようになりました。

これまで海外旅行に行けば、とにかく免税店でお買い物というのが中心でしたが
今では海外旅行に行けば、その土地の美味しいものを食べたり
体験型のイベントに参加するなど、楽しみかたも変わってきています。

そんな富裕層達が海外旅行に行けない今、注目しているのが
中国国内で大自然を感じに行くことです。

広大な中国では、内モンゴルやチベットをはじめ、自然豊かな土地が多くあります。富裕層達は大自然にある、高級ホテルやグランピング施設などに宿泊し、
乗馬や天体観測、バーベキューなど体験に消費をしています。

筆者の友人もキャンピングカーを購入して、中国全土をまわっている人、
富裕層グループで四川省からチベット奥地までジープで旅をしている人もいます。

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都市部でも広がりつつあるキャンプ施設

大自然を感じる旅が注目されている中、
都市部でもグランピング施設やキャンプ場が増えてきています。
上海でも市内から車で1時間程の距離にキャンプ施設ができてきました。

キャンプ道具を自分で揃えて、本格的にキャンプをする人はまだ少ないですが、
キャンプ施設のレンタルも充実しており、先ずはレンタルして
一緒にテントを張ってみるという体験から始める人も多いです。

実際にキャンプ場に行ってみると、自前でキャンプ道具を持ち込んでいる人は
海外ブランドのキャンプ道具を使っている人も多いです。
また特徴としては大型のテントを張って大勢で楽しんでいる人が多い印象です。
まだまだソロキャンパーというのは少ないかもしれません。

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中国キャンプブランドが熱い!

最近、中国でもキャンプブランドが育ってきています。
日本や海外のキャンプブランドOEM工場はたくさんありましたが
自社ブランドとして中国企業が立ち上げたキャンプブランドが増えてきています。

中国で人気のあるキャンプブランドは
「Nature hike」「MOBI GARDEN」あたりが有名です。
実際に中国のキャンプ場で見かけることも多いです。

筆者もNature hikeのワンポールテントを購入して使っていますが
使い勝手も良く、品質は相当高いと思います。

もちろん海外ブランドによく似たデザインもまだあるのですが、
しっかりしたブランドも育ってきており、
今後注目のブランドも増えてくるのではないでしょうか。
※中国キャンプブランドの解説はいつか書きたいと思います。

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中国のアウトドア市場に今後は注目!

キャンプに限らず、全体的にアウトドアや屋外スポーツ市場が
伸びてきていると感じています。

中国では多くの人がマラソンに取り組んでおり
以前は上海マラソンに応募すればみんな走れた時代でしたが
今では当選確率10倍になるほどマラソンブームです。

またオリンピックの影響もあるかもしれませんが、
数年前より街中でスケートボードをする若者が増えてきたり
ロードバイクで走っている集団も見かけるようになりました。

もともと中国では健康のためにみんなで集まってダンスをしたり
ウォーキングをしたりと健康志向が強い人が多かったのですが
若者を中心にスポーツとして取り組む人が増えています。

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まとめ

中国では都市部の富裕層を中心にキャンプ人口が増えてきています。
キャンプ場の整備も進んできたことや、キャンプブランドが育ってきたことで
今後キャンプブームが到来する可能性があります。

キャンプブランドをはじめ、中国スポーツブランドが
世界を席巻する時代が来るかもしれませんね。

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