しゃーく

カメラと写真と音楽と。長野の田舎と東京を行ったり来たりした足跡を綴ります。

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最近の記事

北アルプス国際芸術祭と白黒エルマー

9月13日から11月4日にかけて、長野県の大町市では「北アルプス国際芸術祭」が開かれています。 芸術祭といえば、直島を中心に有名な瀬戸内トリエンナーレや、越後妻有で20年も続いている大地の芸術祭など、各地で盛り上がりを見せているものがありますね。 こうした芸術祭では、同時代を生きるアーティストの作品を目にすることができる点でも価値あるものですが、アーティストがその土地をそれぞれの感性で読み解くことによって地元の人が忘れていた魅力を再発見したり、ひいてはその土地で生きる意味など

    • ようやく出会えたあのレンズ

      elmar 3.5cm f3.5。 小さくてかわいらしい見た目、中心部の立体感ある描写から周辺に向かってしっとりとにじんでいくオールドらしさ、何よりM10系列に装着したときの相性の良さには惚れ惚れとさせられます。 (高橋俊充さんやamedia-onlineの雨宮さん、吉田タイスケさんのノートで拝見する姿には特に心を奪われるものがありました。) ※吉田様より「こちらの方が作例たくさんありますよ」とご紹介いただきました。 大変素敵な街歩きの様子が拝見できます。 M10-Pを使

      • 黒部ダム(人生初)

        地元近辺の観光地、地元民はなかなか行かない説。 皆さんはどうでしょうか。 黒部ダムは僕にとってそんな観光地のひとつでした。 機会があったら・・・なんて悠長に構えていたところ、今年でダム湖遊覧船の「ガルべ」が営業を終えるというではないですか。 これは休みが取れたところで行かねばとなり、天気予報に雨マークが鎮座する中、妻と出かけた次第です。 天気予報は雨を示していたのに、バスを降りれば爽やかな青空。 不意に絶景を見せてくる黒部峡谷にいちいち驚く私たち。 このところ分厚い雲に覆

        • 光る森

          街中を歩いていると、いろいろな光や影が見つかって楽しいですよね。 建物が密集していますし、また高いビルなどもあることでスポットライトのような光が差し込む場面が多いことによるのだと思います。 一方、田舎は建物も少なく見晴らしがいいので、なかなかそうしたコントラストを見つけるのが難しいかもしれません。 そんな時、僕は同じような体験を求めて森の中に入ります。 森はひたすら緑のように思われますが、木々や葉の間から差し込む光が幹や足元の草花を照らし、たくさんのドラマを見せてくれます。

        北アルプス国際芸術祭と白黒エルマー

          名古屋

          敬老の日ということで、祖父母を訪ねて名古屋と知多を訪れました。 家族旅行のようなことはあまりしない家庭でしたが、高速道路を走りながら好きな音楽を聞き名古屋まで来る道はいつだって楽しいものでした。 祖父母も耳が遠くなり、足腰も弱り、記憶もちょっと微妙な感じになってきました。 変わっていく街と歳をとっていく祖父母たち。 仕方のないことではあるんですけどね。 そういうもんなんだと飲み込むのには、ちょっと気合がいります。 カメラを向けるのだって。

          夕焼けを眺める楽しみ

          まだまだ暑い日が続きますが、次第に夏の終わりが近づいているのは確かなことです。 何せ日の沈む時間がどんどん早くなってきました。 仕事先の定時は17:30なので、帰る頃には夕焼けのピークは過ぎてしまっています。 ああ今外に出てあのポイントに行けばいい夕焼けが見られるのになあ・・・などと思いながら仕事を片付けるこの頃です。 今日もそんなこんなで、ピークの過ぎた夕焼けを追いかけながら退勤した次第です。

          夕焼けを眺める楽しみ

          霧の美ヶ原

          ひとまず台風も去りましたね。 長野県も豪雨はなかったものの、ずっと雲に覆われる日が続いていました。 ようやく今日は午前中に青空が広がり、天気予報も良さそうだったので、午後から妻と美ヶ原に行ってみました。 お供のカメラはLeica Q、それからhasselblad 907x  +CFV50ⅡC+XCD4/45Pです。 お腹も満たしてさあ出発。 しばらく遠くに住んでいた僕たちなので、行きたいところリストは山積みです。 美ヶ原はそのひとつでした。 美ヶ原高原一帯が最も盛り上がっ

          霧の美ヶ原

          曇天ハイキング

          夏の白馬はこのところあまり天気がよくない気がします。 温暖化も相まって水蒸気も列島から抜けないのでしょうか。 からっと晴れ渡って荘厳な山が眼前に迫る!という経験は、ハイシーズンのお盆あたりでは難しいように思います。 朝早い時間帯はよくても、陽が高くなると雲に覆われてしまうのです。 宿泊業の末端としても困ったものです。 とはいえ都会に比べれば朝晩の涼しさは格別で、日中も風が吹けばベタつくようなこともなく、快適なことは間違いありません。 この夏も東京方面から音楽仲間が遊びにきて

          曇天ハイキング

          夏の幸

          職場の方から野菜をいただく。 地方あるあるではないでしょうか。 せっかくなので今年は写真におさめることにしました。 撮影はZ6Ⅱ+Z24-120 野菜の肌、造形、色味を的確に精緻に描いてくれました。 長野の自然の中に身を置くうえで、心強いパートナーです。 14-30や50/1.8Sも欲しいなあと思っているのですが、とりあえずこれがあれば足りてしまっているこの頃・・・

          松本の建築をめぐる

          松本建築芸術祭というものがあるのを、長野に戻ってきた翌年に知りました。 松本市内にある名建築?を巡り、随所で作品の展示等もされているものでした。 東京にいた頃は、たとえば美術館やデパートがそうであったり邸宅が開放されていたり、そうした「建物」に触れる機会がほぼ日常的にありました。 県内ではなかなか街中の建物に意識を向けたことはなかったので新鮮に思い、新しい発見があるかもと思って出かけてみました。 この頃は単焦点レンズでのお出かけにハマっていたので(今も)、お供になったカメラ

          松本の建築をめぐる

          宝塚遠征とお出かけレンズのひと思案

          兵庫県は宝塚まで行ってきました。 (といっても大阪の写真ばかりです) お供のカメラはLeica Q。 建物を見るにもよし、飲食店で妻と向き合うにもよし、食べ物を撮るにもよし。 気楽に、けれど残すものはある程度しっかりしたい時にピッタリです。 と、ここまで歩いたところでQちゃん電池切れ。 持ってきた予備バッテリーもまさかの残量0で、以降iPhoneの出番となったのでした。 旅に持ってく単焦点レンズ、あなたなら何mm?みたいな話。 僕の場合、妻と出かける時は大抵Leica Q

          宝塚遠征とお出かけレンズのひと思案

          梅雨の前を振り返る

          長野県も梅雨のお天気に包まれ、太陽と青空がちょっと恋しいこの頃です。 5月頃の写真はちょうどそんな雰囲気。 あのくらいの気候がちょうどよかったなあ。 梅雨が明けちゃうと、ちょっと猛烈じゃないですか。 この時期は長野の真ん中あたりでコンサートがあったので、そのリハーサルのために何度か足を運んでいた頃です。 4月、5月の安曇野・松本の気候は大好きです。 特に白馬方面から歩みを進めていくにつれ、次第に開けていく空がなんとも心地よいものです。 ところで車で移動する分には機材が重く

          梅雨の前を振り返る

          LeicaQと長崎④

          原爆資料館と美術館と宗教と教会について コンサートも無事終わり、翌日は飛行機の時間まで市街地をめぐることにしました。 そして1番の目的は原爆資料館です。 父がキリスト教の教会に通っていたこともあり、小さな頃からそこに着いて行っていました。 そして、信者の方には申し訳ないですが、色々な流れがあって洗礼を「受けてしまい」ました。 信じているかと聞かれれば、素直に「はい」とは言えません。 ただ、そうした信仰の場があることには意味があると思いますし、聖書の物語やイエスキリストの示

          LeicaQと長崎④

          OLYMPUSのこと(OM-2とE-M5mkⅢ)

          はじめてレンズを交換して使ったカメラは、父が高校生の頃に使っていたOLYMPUSのOM-2でした。 父は当初OM-1を使ってみたいですが、引っ越しの際に無くしてしまったらしく、OM-2を買いなおしたと言っていた気がします。 「はじめてレンズを交換して」、というのは、我が家にはCanonの50D,その前には初代Kiss Digitalがあったためです。キットレンズをつけっぱなしにしていたため、交換することはとりあえず僕はありませんでした。 これについては中学から高校の頃に使っ

          OLYMPUSのこと(OM-2とE-M5mkⅢ)

          Leica Qと長崎③

          ミラーレスカメラになって、ファインダーをしっかり覗くことは少なくなったんじゃないかと感じます。 それはそれとしての体験、あるいはちょっと集中力を高めるための「作法」のようなものになっているかもしれません。少なくとも自分の中では。 Leica Qも多分にもれず、液晶が見えない時にファインダーを覗くくらいで、ほとんど液晶を見ながら撮っています。 けれど今回のように別の予定がある旅や、誰かと出掛けている時なんかはこういうスタイルの方がいいんじゃないでしょうか。 周りも目に入るし、特

          Leica Qと長崎③

          Leica Qと長崎②

          長崎では4日間のリハーサル+コンサートというスケジュールを過ごしました。 写真はその前後、会場までの道中やメンバーと過ごした中で撮影したものです。 本当は五島列島とか軍艦島とか船に乗ることも楽しみたかったところですが、またの機会に・・・ 音楽についてはここではあまり触れませんが、初めて顔を合わす人たちとであっても、同じ方を向いてよいものを作っていく時間は尊いものです。自分より経験豊かな人が多いことは勉強にもなりますし、全国各地にこうした有能な人がたくさんいることに勇気づけら

          Leica Qと長崎②