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OLYMPUSのこと(OM-2とE-M5mkⅢ)

はじめてレンズを交換して使ったカメラは、父が高校生の頃に使っていたOLYMPUSのOM-2でした。
父は当初OM-1を使ってみたいですが、引っ越しの際に無くしてしまったらしく、OM-2を買いなおしたと言っていた気がします。

OLYMPUS OM-2

「はじめてレンズを交換して」、というのは、我が家にはCanonの50D,その前には初代Kiss Digitalがあったためです。キットレンズをつけっぱなしにしていたため、交換することはとりあえず僕はありませんでした。
これについては中学から高校の頃に使って撮っていたので、また振り返ってみたいと思います。

父と祖父のカメラ
1年おきに他界してしまった

OM-2は当時の一眼レフカメラとしてはとても小型だったそうですね。たしかに、片手でボディ全体を握れてしまうサイズはその他のペンタ部があるカメラと比べると、差が際立ちます。一度興味があってNikon F3などを見に行きましたが、見ただけでその大きさにおののいてしまったことがあります。

sonyのα6100と並べる

しばらく写真のお休み期間を挟んで、コロナ禍と地元へのUターンを機にα7Ⅲを購入しました。どこにも出かけられないし、地元の山を登ったり景色を撮るのに使おうと思ったためです。これも決め手はその大きさでした。α7Ⅳ、Ⅴと次世代機がリリースされていますが、徐々に大きくなっていることから、僕にとってはこのあたりが適度なサイズに感じられます。

ところで僕は仕事の一部で小さな子どもたちの写真を撮ることがあるのですが、その際フルサイズの大きなレンズを持っていくことには少し引け目を感じてしまいます。ちょうどいいサイズ感はないものかと、レンタルサービスや知人に借りる中で出会った一台が、OLYMPUSのE-M5markⅢです。

E-M5markⅢでは、キットレンズの14-150と12-40/2.8proの初代を使っていました。屋外で遠くにいる子を写すうえでの利便性やサイズ感としては14-150が適度でしたが、室内で使用するにあたってはF2.8の明るさは最低でも必要になり(F2.8でISO800、SS200程度でした)、何より繊細で清潔感のある写りがとても好みだったので、12-40/2.8proが常時マウントされていました。

人の顔を掲載することはできないので周辺の切り抜きが主になりますが、屋外で撮影した際の髪の毛の繊細さや滑らかなで健康的な明るい肌の質感は、フルサイズのような迫力こそないものの、「写りすぎない」ことでその分上品でさわやかに感じられます。
また空や水の青の表現は、マゼンタに偏りすぎずほどよくグリーンが入った色味が落ち着いた雰囲気を与えてくれ、撮って出しのJPGで十分満足がいくものでした。
そしてシャッターフィールも、小さなボディにも関わらず重みのある「ジョキン」とでもいうような音で、これも好印象でした。
トップ3といっても過言ではありません。

夏の空


プール


ちょっと緑に向いた青の表現が好き
撮って出しでこれはありがたい


動植物の近接の際
たくさん絞らなくていいのはたしかにメリット
光が少ない時の近接はちょっとモヤっとした気も
付属の小さなフラッシュで
自然と触れ合いたくなるカメラかも

ただ、子どもたちと接するうえではあと一歩AFが心許なく、また屋内での色表現やノイズには満足がいかず返却に至ってしまいました。
ですが、また山に登ることや森や川に出かけること、小さな動物や虫にクローズアップしてみたいと思ったときにはぜひ使ってみたいカメラです。
8-25/4、12-40/4、40-150/4、それから90mmマクロあたりなど。
OLYMPUS、明るく爽やかで、飾らない上品さが魅力です。

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