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<第1回 FIELD PROJECT>自分のみどりの可能性を見つける

私たちの身の回りにあるみどり。これを自分達の活動に活かしたらどんな事ができるでしょうか?ディスカッションしたら、何か面白いアイデアが湧いてくるかもしれません。

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2020年12月5日、FIELD PROJECT(※)の第1回を開催しました。25名の応募者の中から選考を通過した6名が参加。「自分のみどりの可能性を見つける」というテーマでワーキングとディスカッションを行いました。

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FIELD PROJECTとは?

参加者一人ひとりがSOCIAL GREEN DESIGN のプロジェクトをそれぞれのフィールド(場所)で企画し、実践していくために行う、実践志向型のワークショップです。2020年12月から2021年3月まで、毎月・全4回の開催を予定しています。

SOCIAL GREEN DESIGN、及びFIELD PROJECTの詳細は下記をご覧ください。

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さて、第1回 FIELD PROJECTの当日。E&Gアカデミーの東京キャンパスに参加者が集まりました。会が始まるまでは名刺交換タイムです。

イントロダクション

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15時にイントロダクションを開始。まずはSOCIAL GREEN DESIGNの仕掛け人の一人である(株)ユニマトリックの小松正幸さんがリモートで挨拶を行いました。今の時代は消費するみどりではなく、再生し活用するみどりに目を向けたいとのこと。

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次に、コーディネーターの三島由樹さんから、今まで(株)フォルクで実践してきた取り組みや、SOCIAL GREEN DESIGNの考え方について紹介。

三島さんがみどりの社会性について問題意識を持ったのは、川崎工業地帯の工場緑地を大学で研究していた時。「このみどりは本当に社会の役に立っているのか?」と疑問が湧いてきたそう。「法律で決まっているからみどりを植える」という考え方しかなくて、もっと社会性のあるみどりをつくる必要があると感じたそうです。

それから(株)フォルクを5年前に立ち上げ、石川県加賀市での「PLUS KAGA」や東京都世田谷区での「下北線路街園藝部」など、約20以上のprojectを全国で展開されています(フォルクの詳細はこちら

三島さんからは、SOCIAL GREEN DESIGNの視点の紹介も行われました。大事なのは、以下の8つのポイント。皆さんの活動にはいくつ当てはまりますか?FIELD PROJECTから新しい視点が生まれてくるのもとても楽しみです。

1.地域性:その地域らしいこと
2.汎用性:誰もが真似できること
3.還元性:何かのためになること
4.開放性:誰もが参加できること
5.伝承性:伝えること
6.依存性:誰かの協力によって成立すること
7.持続性:長続きさせる
8.共感性:誰かとともに何かを作る

自己紹介

次に、参加者の自己紹介を行いました。みなさん、本当に様々なバックグラウンドを持っておられます。

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道場美恵さん(石川県)
:好きなみどりは薔薇。他にもゆずとか山椒とか良い香りが好きです。漆器の製造業に携わっています。仕事の関係で、実家がある石川県加賀市と東京を往復しています。人口減少が進む中で楽しめる場所を作りたいです。実家のガレージを活用して場づくりを行う計画があります。今後、いとこの宮崎敬子さんとプロジェクトを進めていく予定です。

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中村直樹さん(京都府・造園中村や)
:好きなみどりは古い木。普段の仕事は庭の剪定や管理をする庭師です。3年くらい緑化活動をしており、駅の花壇への植栽や、地域の園芸教室もしています。絶滅危惧種の藤袴を育てており蝶が来ます。これをうまく生かせば、町に蝶がたくさん飛んで来る環境が作れるかもしれません。

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山本朗弘さん(東京都・株式会社ウチダシステムズ)
:好きなみどりはハーブで、料理に使用します。25年間、福祉施設の備品のコーディネートや建物の内部設計をしてきました。お客さんとともに作り上げていくのがコンセプトです。暮らしぶりをビジュアル化したり、施設内を子ども食堂にしたりという活動もしています。みどりによって、福祉施設のもったいない外構を人を惹きつけるものに変えられるかもしれません。

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冨田ちなみさん(兵庫県・ Gokansha)
:好きなみどりは食べられるもの。収穫大豆で作った味噌は美味です。普段、ガーデンデザイナーとして働いています。ポートランドの「バックヤードハビタット認定プログラム」を日本に導入したいと考えています。水を土に還し自然に近い状態を作ることで、街の中で野生生物が見られるような環境を作りたいです。現在はその実現に向けて、庭の整備を地域の人々とともに行なっています。

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茂木和枝さん(東京都・一般財団法人・世田谷トラストまちづくり)
:好きなみどりは通学路の階段のすみっこに咲いているヒメツルソバなど、「み
つける」みどり。現在は、(一財)世田谷トラストまちづくりという組織で、地域のみどりに関する活動の支援や、地域のみどりをまちにひらきながら保全していく「市民緑地制度」を推進しています。街に住む人を対象に「人とみどりをつなぐ」ワークショップなどを行っていく予定です。

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山中真之さん(東京都・平和不動産株式会社)
:好きなみどりは石化柱サボテン。ディベロッパーとして日本橋兜町・茅場町における再開発PJを担っています。みどりを活用して、ヒューマンスケールな温かみがある開発を実現したいです。SDGsも意識して、都市でしか実現できないみどりの関わり方を模索していきます。

ワークショップを開始!

自己紹介が一通り終わったところで、ワークショップを開始。以下の流れを踏まえ、各自ワークシートに記入していきます。

①自分のみどりについて場所・人で分析する
②そもそもなぜその場所が必要なのか?なぜみどりなのか?を再考する
③それらを元に自分の場所の可能性・課題を洗い出す
④目指すべきことは何かを考え、企画アイデアを考える

▼記入例:(株)フォルクが取り組んでいる東京都の桜縁荘のプロジェクト

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まずは、自分の身の回りの状況を整理。時間がない中で、参加者の皆さんは懸命に手を動かし、フォルクメンバーはそれをサポートします。

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その後、グループごとに1人6分でディスカッション。

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道場さん:私の場合は個人の場所をいかに開くかというのが問題です。誰のためではなく、まず自分達が楽しむことが重要だと思います。
中村さん:そうですね、手入れにはお金が出ない部分もあると思うので、まずは自分たちでできる範囲でできたらいいですね。
道場さんそれが持続可能な場だと思います。

最後に参加者それぞれの発表

ワークシートへの記入やディスカッションが一通り終わったところで、参加者が各自で考えたことを発表しました。

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中村さん:フジバカマという植物を育てている団体と連携をしながら、場づくりをしていきたいと考えています。
三島さん(運営)具体的なキーワードが決まっていて良いですね。フジバカマに関する知識の引き出しがあるのは庭師さんならではです。それをワークショップで共有したり、写真を撮って展示したりできそうですね。
金田さん(運営):モテるフレグランスとか、フジバカマの用途がハッキリするとワークショップにも参加しやすいかもしれませんね(笑)。

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道場さん:持続可能な場所を考えた時、不要な場所は山ほどある中で、(自分の家に)諦めずに住むことが大事だと思います。ローメンテナンスで除草剤のいらないみどりを庭に植えて、ガレージを図書室にしたいです。漆器を作っているエリアなので、食とは親和性があります。手入れが簡単で食べられるみどりを植えても良いかもしれません。
山本さん:(地域に開くことを考えたときに)周辺の人々が求めているのはどのような場所なのでしょうか?
道場さん:求められる、必要な場所ってどのようなかたちでしょう。今回の学びを通して考えてみたいです。私の今のイメージとしては、田舎なのだけれど、さまざまな情報に出会える場です。

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山本さん:奥多摩地域の障がい者施設があります。地域の理解を進めていくお手伝いをしたいです。
三島さん(運営):奥多摩地域は社会性の高い有名な製材所があるので、繋がれたら良いかもしれませんね。地域の産業と結びつけると広がりが出そうです。
道場さん:障害を持たれている方でも周辺のみどりに関われたらいいですよね。
金田さん(運営):スイカ割りをするために、スイカを植えるのもありです。

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冨田さん子供達が入って遊べる生き物がたくさんいる場所を作っていきたいです。その場の環境を生かしたいですね。
三島さん:伝え方が重要で、子供達向けのPRに方向性を振り切っていくことが大事かもしれないです。お姉さんからお菓子もらえるとか、swich(ゲーム)をやるのにいいベンチがあるとか。悪いことを許容しちゃうくらいの寛容さがあると良いかもしれませんね。
茂木さん:虫とゲームが好きな子供は多いですよね。

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山中さん:オフィス街の自然がない場所に自然を作っていきたいです。屋上菜園を作り、採った果物や野菜を使ってテナント同士で共有すれば、これをきっかけにコミュニティ形成ができるかもしれません。
三島さん(運営):経済活動の一部がみどりを育てることに繋がっていることまで想起させる大きなプロジェクトですね。ディベロッパーが地域のやりたいことを支援する仕組みがあると良いかもしれません。
金田さん(運営):オフィスビルは町らしさがビルで感じられないから、一棟で完結しないようなビルに価値を感じそうです。どれだけ許容するのかが大事ですね。
三木さん(運営):ビルの屋上は町から一番遠いです。それをどう解決するのかを考えなくてはいけません。

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茂木さん:仕事で関わっている世田谷を中心に、生き物に優しいまちづくりを広げています。雨水のワークショップや、株分け・コンポスト・花の育て方などをベテランが初心者に教えることなどを通して、人が繋がる場を作りたいです。
三島さん:来る人の目的を定めて行うとか、地域の人それぞれの魅力が伝わる形にするなど、すでに完成されたデザインをさらにより良くできるといいですね。
茂木さん:確かに、もっと広報の戦略を練っていく必要があるかもしれません。

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さて、ここで第1回のFIELD PROJECTは19:30頃に終了!時間はかなり延長してしまいましたが、話し足りない方もいたのでは?と思うほどに盛り上がりました。

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参加者の6人で記念撮影を行いました。マスクをされていたので気づきませんでしたが、皆さん笑顔が素敵です。

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その後は、一旦締めてから懇親会。皆さんお疲れ様でした!

\次回のFIELD PROJECTについて/
次回は年明けの1月9日(土)。「新しいみどりの企画・デザインをする」と題して、今回のメンバーそれぞれが取り組みたいプロジェクトについて、さらに深掘りを行います。引き続きnoteで記事を執筆しますので、今後の展開を楽しみにしていてください!

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▼今後のFIELD PROJECTの予定はこちら

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▼SOCIAL GREEN DESIGNの詳細はこちら

▼FIELD PROJECTの運営している株式会社フォルクの詳細はこちら。





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みどりといえば、庭の花壇や、街路樹など、普段何気ないところに存在します。それをより良く使って、地域課題の改善や持続可能な暮らしに役立てるのが「SOCIAL GREEN DESIGN」です。