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編入受験生が春休みを振り返って

社会学部の3年次編入試験を受験予定の大学生が春休みを振り返ってみました。

Who am I?

地方国立大学の工学部に在籍しています。希望進路の変更から、社会学部の3年次編入試験を受験予定です。文系に転向する予定です。

春休みに取り組んだこと(2021/2/1~2021/4/6)

1 内面編 事務編

・自己分析、情報収集

自分がなぜ編入をしたいのかの言語化、情報収集、志望理由の言語化など。

自己分析に使用したスケッチブック。

「なぜ編入するのか」「なぜ社会学なのか」「今自分が取り組んでいる勉強は何のためか」「今自分が行っている努力は今後どう生きる可能性があるのか」「メンタルを良好に保つためにはどうするべきか」「自身の行動規範は何か」「自分が大切にしている価値観は何か」などを、とにかく言語化して思考を整理することに努めた。


費やした勉強時間=約39時間

2  TOEIC対策

・TOEIC公式ボキャブラリーブックをやり込む


・TOEIC公式問題集をやり込む

1 とにかく解いてみる

2 間違えた問題の理由の言語化、正解への方法の理解

3 もう一度解いてみる(ここのフェーズはあまりできなかった)



・ロバートヒルキ氏著 「直前の技術」のインプット

各セクションに関するテクニック、解答へのノウハウのインプットができる

・TOEICESLreadngの速読練習

・TOEIC nativewords3000

費やした勉強時間=107時間

結果

2019,4月のTOEICIPテスト525

→2021/5/23TOEIC本番755

3 社会学インプット対策

・編入予備校での対策

・社会学新版(長谷川公一氏他)のインプット

全17章に分かれているが、社会学に関するほぼ全ての範囲を網羅している。

全範囲のインプットを1周、主要な理論編のインプットを2周した。


・noteでのアウトプット

アウトプット重視のインプットを心がけnoteでのレジュメ投稿を行った。


費やした勉強時間=70時間

4 編入英語

・速読英単語必修編の暗記と音読

単語暗記も大切だが、別売りのCDを使い、音読を重視した。



・編入予備校での対策

費やした勉強時間=123時間

5 小論文対策

・編入予備校での対策

・文藝春秋2020・2021年の論点100のインプット

あらゆる時事的な話題を分野別に専門家、評論家が論を展開している。小論文対策として包括的な知識を身につけたい人におすすめ。


・社説の要約(朝日新聞、読売新聞、産経新聞、毎日新聞)

課題文型の小論文が多くの大学で出題されるので、要約の練習を毎日新聞の社説を利用して行った。偏ったイデオロギーに左右されないために、一つのテーマに対して複数の新聞を活用して俯瞰した理解、要約に努めた。


・落とされない小論文インプット

小論文の細かいテクニックや、多くの受験者が共通して陥るミスを体系的に学ぶことができる。ただし読んでインプットするだけでなく、実際の過去問を解くときに意識してテクニックを活用し、知識を定着させることが大切。


費やした勉強時間=52時間

6 読書

・一章以上部分読破した本13

・読破した本 17

読書に費やした勉強時間=88時間


読書アーカイブ(太字は社会学のインプットとして読んだ。)

2021/2/3
人生論ノート 三木清
2021/2/4
古市くん、社会学を学び直しなさい!! 古市憲寿
2021/2/5
格差社会を生き抜く読書 筑摩新書
2021/2/5
マーティンルーサーキング 岩波新書
2021/2/7
ルポ最底辺 生田武志  筑摩新書
2021/2/8
はじめての不倫学    坂爪真吾
2021/2/9
底辺への競争      山田昌弘
2021/2/15
シンニホン       安宅和人 →AIについての素養を深めるため選書
ホセ・ムヒカ      朝日新聞出版
2021/2/19
21世紀を生きるための社会学の教科書 ケン・プラマー
2021/2/21
読書と社会科学 内田義彦
2021/2/21
群発自殺    高橋祥友
2021/2/23
社会認識の歩み 内田義彦
2021/2/28
代表的日本人 内村鑑三
2021/3/1
入門!論理学 中公新書
夜と霧 ヴィクトール•フランクル
2021/3/8
正しい本の読み方 橋爪大三郎
武士道がよく分かる本 山本博文
2021/3/15
自足して生きる喜び 中野孝次
あらためて教養とは 村上陽一郎
2021/3/22
アウトプットする力 斉藤孝
悩み抜く力     小林弘幸
2021/3/28
100分で名著 資本論 斎藤幸平
2021/3/29
自殺予防   高橋祥友 岩波新書
5G      森川博之 岩波新書
2021/4/1
メモの魔力   前田裕二
2021/4/2
現代社会はどこに向かうか 見田宗介
社会学入門        見田宗介
社会科学の方法      大塚久雄
人新世の資本論      斎藤幸平

主に社会学系の新書を読むことに注力したが、自身の興味関心に合わせてあらゆるテーマの本を読むことに努めた。

総括

春休み総勉強時間=480時間

大学生に入って間違いなく一番勉強に費やした長期休暇だった。SNSをスマホから消去し、スマホゲームも全て消去して、24時間編入試験の勉強に集中できる環境を整えた。

夜に遊びに出歩くことは、コロナ渦のご時世もあるが、息抜きに行った友人との地元の銭湯一度きりだった。正直かなり精神的に辛い時期もあった。

特に編入試験特有の情報の非対称性、志をともにする仲間がいないこと、孤独感、楽しい休暇を謳歌する周囲との疎外感、資金面をサポートしてくれる家族への申し訳なさ、進路の不明確さなど、あらゆる不安と葛藤があった。

しかし振り返ってみると、春休みの全てを勉強に捧げたことで得られた達成感があった。この気持ちは高3の大学受験の夏休みより大きいと感じた。

また、主体的に行動する力、自身のメンタルを健康に保つためのレジリエンス、何かに熱中して知識を身につけようとインプットする馬力、自己分析を徹底したことで得られた言語化力、構造思考。

いろいろな基礎的力を得られた。もちろん1つ1つの質は微々たるものであるが、勉強に打ち込まなければ絶対に得られなかったと思う。

総じて、充実した春休みを送ることができた。しかし、自分だけの力では、絶対にここまで来ることは出来なかった。

支えてくれる家族や周囲の人の力があった。一人では生きていけないという最も基礎的な価値観を再認識した。

秋まで続く編入受験ではあるが、今後も引き続き精進していきたい。


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