見出し画像

イノベーション立国スイスでアカデミック・ブロックチェーンを学んだ日本の学生たち

スイスと日本のテクノロジーにおける産学連携活動を行うアカデミック・シンクタンク SEYMOUR INSTITUTE が提供する助成金プログラムに選定された日本の学生2名が、チューリッヒ大学ブロックチェーンセンターが開催した3週間のサマースクールプログラムを終了しました。

黄 俊夏(ファン ジュンハ)山口大学 大学院創成科学研究科 修士課程
"チューリッヒ大学の「DeepDiveintoBlockchain」サマースクールに参加して、普段の何倍以上充実した夏になりました。講義は学問と産業領域で分類されていて、多様なソーシャルプログラムも講義外時間に準備されていました。一番面白いと感じたのはハンズオンパートで、マイニング・スマートコントラクトの作成・トークンの作成・グループごとにNFTの作成等で、本当に理解を高めることができました。特にNFTを実際のブロックチェーンに保存して、今もブロックチェーン上に残っていると考えると胸がときめいてきます。産業領域では実際に多様な企業がブロックチェーンと技術に対する接近方法・志向する未来等を学び、今も活発に研究開発されていると感じました。また、課題は多国籍でのグループワークですので、国際的なコミュニケーション・視野をもつ機会にもなりました。 最後のプロジェクトでは識別レイヤ(identification)があり、安定している取引(transaction)ができるConcordiumのプラットフォームを使用して、VISAの複雑な申請から発給までのプロセスをブロックチェーンのスマートコントラクトとして作成・簡略化することについて挑戦いたしました。チームメンバーは経済(とITの複合)・ビジネス(とITの複合)・法律のバックグラウンドを持っていて、私たちのプロジェクトがどのように役になるかについて十分に議論することができました。"
桑原将行(くわはら まさゆき)同志社大学 経済学部
"今回、最先端のブロックチェーンの知識やスキルを得ることを目的にdeep dive into blockchain を受講しました。本サマースクールを通じて、学んだことは大きく2点あります。 まず、多くの最先端のブロックチェーン技術を網羅的に理解できたことです。海外のブロック チェーンプロジェクトは目まぐるしい勢いで進化しており、トリレンマと呼ばれる「分散化」「スケーラビリティ」「セキュリティ」は一度に全て解決することはないものの、チェーン毎に異なるベクトル で解決に近づいていると学びました。また、相互運用性を担保するプロジェクトの進化を鑑みると、課題に対してのソリューションとして採用されるシーンが増えると確信しました。 一方、ブロックチェーンは分散型台帳であり、ソリューションの一部にすぎないことを学びまし た。課題に対して、既存の中央集権的な手段を使用するのか、あるいはブロックチェーンを用い た非中央集権的な手段を使用するのか、より明確に体系化される必要があると感じています。最終プロジェクトでは、パブリックブロックチェーンのalgorandを用いて、分散型クラウドファンディングのプラットフォームの作成に挑戦しました。チームは、アフリカ、ヨーロッパ、アジア出身の 学生によるグローバルな編成で、私はマーケット分析を担当しました。現状、algorand上を走るクラウドファンディングプロジェクトはなく、先進的な取り組みができました。"

おめでとう!よく頑張った!これからの活躍が楽しみです。

SEYMOUR INSTITUTE(シーモア インスティテュート)は、スイスと日本の産学連携活動、スイス事業進出に関連した機密性の高い活動を行います。スイスの大学研究グループ、スイスのテクノロジー企業と提携・協力しています。