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スマートコントラクトを信頼した電力取引P2Pの実証実験のデータの流れ

SEYMOURが所属するブロックチェーンプラットフォーム開発財団、ブロックチェーン開発企業、エネルギーコンサルティング企業、自治体が協力した、スマートコントラクトを信頼した電力取引(P2P)の実証実験を行ました。

地方で行われた、一般参加者も参加した実証実験の1日の流れを図にしました。

実証実験の概要は、2019年10月に発表、2020年3月に10日間の実証実験を実施しました。アプリケーションの開発は2019年内に終わっていましたが、実施はソーラ発電への雪の影響が少なくなる3月まで待ちました。

第3世代のブロックチェーンプラットフォームで開発されています

この実証実験の特徴

実際に町民が消費者(需要家)、発電家として参加
誰から電力を買うかを指定
電力購入にお金の代わりに、ポイント(ERC20のような)を導入
ポイントを事前に発電家、需要家に配布
ポイント残高と約定回数でランキングを表示してゲーム性を取り入れた

スマートコントラクトの部分

黄色いチェックの部分がスマートコントラクトの機能

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データ登録
各発電家からのソーラーによる発電量(前日)、消費者からの実際の需要量(前日)、発電家と需要家の希望落札額をブロックチェーンに登録。

約定
登録されたデータを元に、入札額が高いものら約定(落札)。購入希望先発電家からの発電量が不足する場合は、規定(契約電力会社)の電力を購入。

ランキング計算
ポイント残高と約定回数で、ラインキングを計算。

実証実験を終えて
参加された一般の方からは、ポジティブな反応でした。開発側では、太陽光に依存するソーラー発電で、想定外の発電量がゼロのときがあり、約定計算の結果に影響がでました。今回のデータの取り込みは、擬似データとしてcsvの形でしたが、スマートメーターとの連携で、完全に自動運用ができそうです。

SEYMOUR INSTITUTE(シーモア インスティテュート)は、スイスと日本の産学連携/共同研究、スイス事業進出に関連した機密性の高い活動を行います。スイス連邦工科大学チューリッヒ校ETHとチューリッヒ大学UZHの研究グループ、スイスのデータホスティング・サイバーセキュリティー企業、フィンテック企業、産業ロボティクス企業と提携・協力をしています。