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もてはやされまくっている、ビートルズの『リボルバー』に茶々を入れてみようの回(3)

 まだ3曲についてしか書けてないのに、もうめんどくさくなってきたので、さくさく行きましょう。


4.Love You To


 ジョージ・ハリスン作。

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 ポピュラーミュージックにインド要素をジョージ・ハリスンが本格的に持ち込んだ最初期の例。

 前作の『ラバー・ソウル』の2曲目、"Norwegian Wood"で、シタール(インドの楽器)を取り入れてはいるけど、あくまでそれはフォーク・ミュージックの一要素としてで、全体にわたって「インド!!!」って感じではなかった。


 ただ、この"Love You To"は、めちゃくちゃインド!!!って感じだ。

 録音に参加しているメンバーも、ジョージとリンゴだけで、あとは全部外部ミュージシャン。珍しくジョンとポールが一切かかわっていない曲

 歌詞は、哲学的でありつつも、一日中ヤろうぜって言ってるだけ。まぁ、「人生は短い」みたいな部分は、彼の宗教世界観というか、そういう部分が現れているとは思うけど。

 うーん、インド音楽っていかにも「東洋」って感じだから初心者にはトライしづらいジャンルではあると思うしさ。だからそういう意味では、この曲ってそれへの導入編としては機能してると思うよ。

 でも自分は『サージェント・ペパーズ』の"Within You Without You"の方が好きかな~ 別に音楽的知識が豊富なわけじゃないけど、こっちの方が音が重厚だし、歌詞もすごく宗教的で深みがある。幻想的で聴いてて気持ちいのはこっちかな。


 だからこの曲(Love You To)は別にそんなに好きでもないかも。ジョージのインド音楽聴くなら、Within~か、"The Inner Light"聴くな。嫌いではないけど、割とどうでもいい曲ではある。


5.Here, There and Everywhere


 ポール・マッカートニーの曲。

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 この曲、ポール自身も「一番気に入ってる曲を選ぶなら、Here, There and Everywhereだな」って言ってたんだよね。

 しかも、ジョンもポールの曲で一番のお気に入りらしい。

 なるほどなるほど、、、


 うーん、これ言うの怖いんだけど、、、

 『リボルバー』のミックスでは、あんまり好きじゃない(><)

 なんかボーカルとコーラスが一番強くて、もっとピアノと管楽器を強くしてほしかった、、っていつも思うんだよね。

 いつも通りコーラスはほんとに素晴らしいし、聴いてて惚れ惚れするんだけど、この曲はもう少しバランスを調整してもよかったんじゃないかな、、とは思う。

 というか、そもそもこの曲よりも"Eleanor Rigby"の方が好きだから、かすんでいるんだとも思う。いや、そうだわ。それだわ。うん。

 ちなみに録音し直したやつなら、1984年発売のソロアルバムの"Give My Regards to Broad Street"に収録されてるバージョンの方が好きだな。


 だから自分はいっつも『リボルバー』バージョンを聴くとき、「あ~~惜しいな~~」って思ってます(何様)


6.Yellow Submarine


 はい。レノン=マッカートニー作で、リンゴが歌ってるやつです。

 次行っていいですか?

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 別に嫌いじゃないんだけどさ、いっつもこの曲は飛ばすんだよね。

 ほんとに、ほんとにさ、イエロー・サブマリンを毎回飛ばさずに聴いてるやつなんているのかな?

 自分の子供が学芸会で歌って踊ってたら可愛いんだろうけど。でもそれぐらいじゃないか?ていうか、俺子供いないしわからないんだけどさ。これってやっぱり子供向けの歌だな、って思ってる。

 別に子供向けの歌がどうってことじゃないよ。子供向けの歌でもいいものはたくさんあるし、イエロー・サブマリンだってそうだし。あと、たぶん知らないけど、テクニカルな音楽技術とか使われてるのかな?知らないけどさ

 別にそれを有識者から熱弁されたところで、俺からしたらこれがイエロー・サブマリンであることには変わりないし、これからも飛ばして行くと思うな。

 あと歌詞が実は深いとか言われてるけど、俺からしたら「へー」で終わるわけで。だってこれイエロー・サブマリンなんだもん


7.She Said She Said


 ジョン・レノンの曲。

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 これはね、マジで大好きです。

 『リボルバー』の中だけじゃなくて、ジョンのキャリアを通してでもほんとに好きな部類。

 隠れた大傑作だと思うよ。


 まず、音階をなぞるようにギターの音が広がっていくイントロが最高。

 あとリンゴのドラムね。好き勝手やらしてもらってるときのリンゴはマジで最高。ぜひこの動画のドラミングを聴いてみてくれ。リンゴ愛してる


 実はこのレコーディングにポールは参加していないらしく、この曲のコーラスはジョージが担当。ベースも弾いている。ジョージの協力がなければこの曲は生まれなかった。

 このころって、前の記事に挙げた"I'm Only Sleeping"といい、シングルとして発売された"Rain"といいさ、ジョンのゆーっくりで気だるげなサイケデリック・サウンドの全盛期なんだよね。このころのジョンの曲、マジで全部好きだ~~~!!!

 そうそうこの"Rain"って曲は、リボルバーのセッションで作られた曲なんだけど、シングルだけの発売だった。裏面はポール作の"Paperback Writer"で、これはベスト盤とかにも入ってるから有名なんだけど、Rainの方は割とマイナーなんだよ。大好きな曲だからもっと有名になってほしいな。

 "Rain"といい、"She Said She Said"といいさ、ジョンのサイケな曲とリンゴの変則的なドラミングの愛称が良すぎてほんとにため息が出る、、、

 二人でアルバム作ってほしかったな。ジョンのソロの『ジョンの魂』とかはリンゴが叩いたりしてるけど、ほんとはもっとポップで明るいアルバムを二人の共同名義で出してほしかった、っていつも思ってる、、、


8.Good Day Sunshine


 ポールの曲。

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 ごめんポール、ごめんだけど、マジでこの曲の良さがわからない

 聴いてて退屈だし、正直『リボルバー』には要らないと思う。


 ポールの曲って極端なのが多いよな。

 これ、、どうやって思いついた、、???

 (例:I've Just Seen A Face, Let It Be, Hey Judeなどなど)

 みたいなすごすぎて声も出ないような曲もあれば、

 ん?どしたー?ストック切れかな?

 (例:Maxwell's Silver Hammerなどなど)

 みたいにキレ気味で聞いてしまいたくなるような曲もある。

 これは完全に後者。


 新しさもないし、聴いててワクワクしない。高揚感なし。

Then we’d lie beneath a shady tree.  
I love her and she’s loving me.  
She feels good. 
She knows she’s looking fine. 
I’m so proud to know that she is mine.

それから僕らは木陰に寝そべった
僕は彼女を愛してるし、彼女も僕を愛してる
彼女はご機嫌みたいだ。
彼女は自分が可愛いって知ってるんだ
彼女が僕のものってことを誇りに思うよ


 くーーーーーー!!!!くっせーーーーーーーー

 なーーーに言ってんだよ!!!

 そういうのは、2個前のアルバムぐらいでやめとけよ!


 メロディも別に好きじゃないし、リボルバー聴くときはいつも飛ばします。どうでもいい曲の一つ。


9.And Your Bird Can Sing


 ジョンの曲。

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 これも別に好きじゃないな~

 ジョンさぁ、正直言ってみ。この曲さ、手抜いただろ?

 ツインギターのイントロが割と印象的ではあるんだけど、どっちかって言うと、"Help!"に収録されてる、"The Night Before"の間奏(1:31~1:42)の方が好きだな。スピード感があって、高音と低音の差がしっかりしてて、しっかりテクニカル。絶対こっちの方がいいよ。ほんとに。

 歌詞もジョンの作品らしく深いんだけど、普通に聴いてる分にはラブソングにしか過ぎないし、そもそも曲全体が単調だから聴いてて飽きるね。

 でも出だしの、

You tell me that you've got everything you want
And your bird can sing

お前は欲しいものすべてが手に入ったって言ってたな
しかもお前の鳥は歌えるんだろ

 この「お前」は、ローリング・ストーンズのボーカルのミック・ジャガーで、「鳥」ってのは当時の恋人のマリアンヌ・フェイスフルのことを指してるんじゃないかって言われてる。こういうの書けちゃうのはやっぱりジョンらしいな、とは思うけどさ!好きじゃねぇな、この曲は!

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 今日はこんな感じで!悪口ばっかですみません!

 でもこのシリーズの趣旨は、褒めてもらってばっかりの『リボルバー』にケチをつけることだから、仕方ないよね。(強行)

 また明日!

小金持ちの皆さん!恵んで恵んで!