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父子ではまった三国志

1~2週間ほど前、通勤電車のドア上に設置されたモニターで「パリピ孔明」というドラマのCMが流れているのを目にしました。

パリピという単語の意味は知りませんでしたが、孔明が「三国志」に登場する名軍師・諸葛亮孔明を指しているのは間違いありません。映像に出てくる主人公の姿は三国志ファンの脳内にある孔明そのもので、懐かしく感じられました。

私は30年近い年季をもつ世界史マニアですが、最初にはまったのは中国古代史でした。これは間違いなく、小学4~5年生の頃に読んだ三国志の影響です。しかし、近年は近世史への関心が強く、三国志関連の本を読んだり国家や人物についてネットで調べたりということはほとんどありませんでした。それで諸葛孔明の姿が懐かしく感じられたのでしょう。

気になったので調べてみたところ、パリピというのはパーティーピープルのことで、「パリピ孔明」は諸葛孔明が転生して若者で賑わう現代の渋谷に現れるという設定の作品だそうです。私は「なんやそれ!」と思いつつ、孔明の人気の高さを改めて実感しました。

ただし、私個人としては、昔も今も孔明は好きな人物ではありません。若い頃からずっと、優等生より変人、メジャーな人物よりマイナーな人物が好きなのです。ゆえに「パリピ孔明」を観てみようという気にはなりませんでした。パリピ呂布とかパリピ郭図とかパリピ曹豹なら違ったかもしれませんが。

その数日後、小学6年生の長女が図書館で三国志を借りてきました。なぜ三国志に関心を持ったのかは聞いていませんが、私が彼女くらいの年頃の時に三国志にはまったという話をしたことはあるので、それを覚えていたのかもしれません。

「三国志面白いか?」
「面白い!」

即答でした。私に似たのかどうかはわかりませんが、思春期に差し掛かっても共通の関心事がいろいろとあるのは喜ばしいことでしょう。

さて、彼女は三国志を読んだあと誰のファンになるのでしょうか。性格的に、私のようなひねくれた楽しみ方にはならないような気がしますが…。

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