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読書感想16「マッド・バレット・アンダーグラウンド」野宮有

こんにちは、せ→る→です。

今日は、第25回電撃小説大賞《選考委員奨励賞》を受賞した、野宮有さんの「マッド・バレット・アンダーグラウンド」の感想を書いていこうと思います。

ハードボイルド系の作品が読みたくて探していたら、ヒットしました。しかも、異能力要素もあるとは…好みド真ん中じゃん…。

出版社:KADOKAWA 電撃文庫
著者:野宮有 イラスト:マシマサキ
(敬称略)
<あらすじ>
「ねえ、ラルフ。ところで今日の仕事、殺しの許可は?」「政府公認。愛と正義の為に、どうぞ連中を皆殺しにしてください、だとさ」おっと、勘違いするなよ?俺とリザは、殺人もクスリも黙認してくれる寛容な犯罪街イレッダでご依頼主様のために、クズどもをぶっ殺す善良な賞金稼ぎだ。まぁ、ご依頼主様が良い奴か悪い奴かは関係ないがな。何より大切なのは金だ。そんな俺たちに与えられたのは、少女を捕らえろというちっぽけな仕事。だがそれも、悪魔の異能力者《銀使い》の襲撃で、狂気に満ちた《愉快な誘拐劇》に変わってしまったわけだが――。

怒涛のアクション。すごく面白かったです!

《銀使い》とは、「銀の弾丸」を身体に移植した人間のことを指します。そして、並外れた身体能力と特殊能力を手に入れた《銀使い》のリザラルフは、犯罪組織「フェルミナード」のオルテガという男から、連れ去られた娼婦エルナを捕まえるよう依頼されます。

凄惨なシーンもとても多いですが、リザとラルフの皮肉交じりの掛け合いで重苦しい雰囲気が緩和されています。登場キャラがほとんど狂った奴ばっかりなため、映像にしたらグロくなりそうな場面でもなんなく読み進められました。

リザとラルフのしゃべり方が苦手な人は、すぐリタイアしそうだなと感じます。個人的には、どんなにピンチな状況でも嫌味がポンポン出てくる2人の掛け合いは、いっそ清々しいです。

疾走感溢れる逃走シーンでは、敵に見つかるかもしれない殺されるかもしれないという緊張感があり、迫力ある戦闘シーンでは、このあとどうなるんだろう!と気持ちが高揚しました。後半の伏線回収にもゾクゾクさせられます。

冒頭にも書いたように、ハードボイルド×異能×クライムアクションという好みド真ん中の作品でとても楽しめました。なんかもう、お腹いっぱいな感じです(笑)

似ている系統でおすすめの作品(小説、アニメ、漫画等)があったらぜひ教えてください!

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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読書感想「ユア・フォルマ」
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