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読書感想17「言鯨【イサナ】16号」九岡望

こんにちは、せ→る→です。

今日は、九岡望さんの「言鯨【イサナ】16号」の感想を書いていこうと思います。

※ネタバレほぼなし

<あらすじ>
“言鯨(イサナ)”によって造られたとされる砂の時代。骨摘みのキャラバンで働く歴史学者志望の少年・旗魚は、裏の運び屋・と歴史学者・浅蜊に出会う。接近を禁じられた言鯨の遺骸の調査に赴くという憧れの人物に同行することになり胸躍る旗魚だったが、遺骸を見た浅蜊が妙な言葉を口にした瞬間、世界が一変し始めた――。
著者:九岡望
カバーデザイン:楠目智宏
カバーイラスト:ajimita
出版社:早川書房 ハヤカワ文庫JA
(敬称略)

ジャンル的には、ファンタジー×SFです。

世界観がとても丁寧に作り込まれていました。謎が解き明かされていく度に砂に覆われた舞台から世界が徐々に広がっていき、そのスケールの大きさに圧倒されます。

予想通りに話が進むところもありましたが、魅力的な登場人物綺麗な風景描写に惹きこまれ、どんどん物語に没頭していきました。主要キャラそれぞれの見せ場があるのも良かったです。みんなかっこよかった。

壮大な砂漠や街、蟲を想像するのがとにかく楽しく、胸が高鳴りました。

*

長編アニメ映画やってほしいな…映えそう。推しは圧倒的、運び屋の鯱です。面倒事に巻き込まれたくないと思いつつも、なんだかんだ世話を焼くところとか好きです。惚れました。

*

読み終わったあと、別れの喪失感再会の喜びが一気に押し寄せてきて、なんとも表現できない気持ちになりました。余韻がすごいです。

ここ最近読んだ小説で一番面白く、誰かと語りたくてウズウズしています。ぜひ読んでみてください!

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