【読生感想文】 レインツリーの国 【有川 浩】
正直言うと、今までは口だけだったんすよ。
「この本、めっちゃ読みやすい!」
みたいな感想は笑
口だけだったはずなんですよ。
なんやねんこの読みやすさ!笑
感覚的には、
ずっとその辺のカップルの会話を盗み見聞きしてるだけやで!?笑
本編220ページしかないからさー、
ちょっと大きめの台風が直撃避けて、
逸れ気味半日で通り過ぎたみたいな。
「あ、もう通過したん?」みたいな。
「ちょっと構えてたけど、あっちゅーまやったな?」
「あ、でも電車ちょっと遅れてるわ」
みたいな感覚で終わってまうやん笑
なんつーかもうアレです。恋愛モノですわ。
安定感ある有川節の。
真摯で誠実でごく普通でリアルでしっかり役に立つ系の。
投げる言葉に返る言葉の緊張感。
投げる返すに至るか引くかの葛藤。
これよこれ!
有川さんに求めてるのはこれです!
そうです正解です!ありがとうございます!
ごちそうさまです!笑
トラウマとか障害とか性格とか優しさとか、
わかってるけどわかんねー、けどわかってんねん!わかりたいねん!
みたいな域までちゃんと書いてくれるのホンマに快感というか。
構成の上手さとか、ちょっとサプライズとか、
定番のテクニックも安定してるけど、
やはり言葉の応酬がいつまでも読んでいられるくらいの魅力。
有川さんがあとがきで書かれている、
「立派な人になれないのなら、間違って打ちのめされる自分でいるしかない。」
って言葉は、やはりユニークな正義感が滲み出ていると言うか、
個人的にはすごく救われる言葉だなと。
間違えても自分を改め続ける姿勢さえ忘れなければ良いのだと。
完璧でないならそれしかないそれでも良いと。
次は何を読もうかなぁ
どんどん読みたくなるよね笑
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