seravy

本の虫。

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「読書」って言葉、なんかもったいない

読書にハマりました。 めっちゃ楽しい。 本を選ぶ時って、何らかのオススメ情報を見聞きかじって、 「しのごの言わず、とりあえず読んでみっか!」とケチらずに、 著者の名前の読み方すらわからないまま買うんすよ笑 そんで本を読み始める時、 著者ってどんな人なんやろって勝手に想像して、 目で聴くラジオみたいな感覚で読み始める。 あとがきや謝辞まで読み終わってから、 著者の名前の正しい読み方や、 公開されているビジュアルなんかを確かめる。 すると、 「えっ!こんな人やったん!?」

    • 【読生感想文】 キケン 【有川 浩】

      学祭でラーメン作って、 ロボットコンテンストで暴れて、 エアーガンの威力と精度を競う。 そういう作品です笑 青春モノにも色々と種類がありますが、 スポ魂でもなければ、 恋愛モノでも無い。 ただひたすらに男子特有の健全な悪ノリ笑 ええやないか笑 有川さん作品の中でも、 かなり毛色の違った斬新なお話かと。 先輩後輩の心地よいやり取りや、 同級生との関係性、 男子だけだからこそ生まれる独特の空気感、 いつもと違った有川作品に触れたければどうぞ笑

      • 【読生感想文】 冒険図鑑 【さとうち藍・松岡達英】

        これも小学生の時に読みたかったー笑 防災グッズにと思って買ったみたけど、 これは良いわ笑 ・靴の選び方 ・靴紐の結び方 ・歩き方 ・季節毎の服装 ・小物類の活用法 ・リュックの荷物の詰め方 ・地図の読み方 ・雲から読む天気の変化 ・雲の種類 ・季節の星座 ・野菜の切り方 ・魚の切り方 ・ご飯の炊き方 ・汁物の作り方 ・行動食と非常食 ・かまどの作り方 ・山野草について ・テントの貼り方 ・野外でのトイレの作り方 ・ロープの使い方 ・火おこし ・水の確保 ・道具の作り方 ・

        • 【読生感想文】 チーズはどこへ消えた? 【スペンサー・ジョンソン】

          シンプル 非常に良い笑 登場人物は小人2人とネズミ2匹 ボリュームは100ページにも満たない 自分が登場人物のどのキャラにあたるか 考えなら読むのも楽しい笑 なのにスゲー破壊力がある 難しいことは何も言ってないのよ 全体通して伝えているのは、 「変化」にどう向き合うか、ということ 自分にとって重要なものを追い求め、 それを得られた後 いずれ変化が起きる 変化が起きた時にどうするか? 変化の予兆はなかったか? 変化とは損失なのか? 変化に適応するには? 変化を楽し

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        「読書」って言葉、なんかもったいない

          【読生感想文】 復讐の子 【パトイック・レドモンド】

          読書最長記録。 あとがき込みで679ページ。 いやー長編だった笑 その分めっちゃおもろい笑 登場人物達の心理描写が凄すぎる。 皮肉・当てつけ・あてこすり。 その反応を一挙手一投足見逃すまいと観察する様。 ゾクゾクする笑 愛するが故に現実と秘密から目を背ける。 愛するが故に信じ、裏切られる。 前世代の大人達の大きな過ちが、 次世代の子供達に思わぬ影響を与え、 人が人を愛した結果に思わぬ歪みを生む。 本書に明確なテーマはあると思うが、 ただひたすらに心理描写を楽しむと良

          【読生感想文】 復讐の子 【パトイック・レドモンド】

          【読生感想文】 「才能」の見つけ方 【八木 仁平】

          あーこれはとても良い本です笑 中学生くらいの時に読みたかったわー笑 最近よく聞く話としては、 他人にイラッとした時に自分の得意なことが隠れてる って話やけど、 この本はそのあたりを的確に深掘りしてくれてる。 才能を見つけられるってのはもちろんだけど、 「自己理解」の本として作られてるし素晴らしい内容。 自己肯定でも自己受容でもなく、 それ以前の自己理解。これ重要。 必ず誰にでも才能があり、 特別なものでもない。 理解すれば仕事にも活かせるし、 努力とかけ合わせれば強

          【読生感想文】 「才能」の見つけ方 【八木 仁平】

          【読生感想文】 オーデュボンの祈り 【伊坂 幸太郎】

          なにこれシュール。 そんでオシャレ笑 初めての伊坂さん作品。 んでデビュー作らしいすね。 登場人物は結構多め。 場面の切り替わりもかなり多い。 けど、誰視点なのかわかるように、 マークが付いてるのが親切です笑 んーなんだろう。 ありえないことがさもあり得るかのような、 喋るカカシと嘘しか喋らないおっさんとか、 なるほどわからんみたいな理屈を提示されて、 いつの間にか受け入れてしまう伊坂マジック笑 なんかクセになりそう笑笑 綺麗な伏線回収をめっちゃやってくれるんやけど、

          【読生感想文】 オーデュボンの祈り 【伊坂 幸太郎】

          【読生感想文】 ネバーランド 【恩田 陸】

          これはすごい すんばらしい笑 男子の古い寮。 年末に実家へ戻らないと決めた3人と、 自宅から登校している1人。 たった4人で過ごすと決めた1週間。 知っているようで知らないお互いのこと。 それぞれの重い過去。 たった4人が会話しながら少しずつ、 お互いの性質や触れられたく無い過去、 意外が一面に気づいていく。 伏線の貼り方や回収の仕方がいちいちオシャレなんよ笑 そんで焦らし方も上手いんよ。 ゲームを楽しんだり、 テニスやランニングを楽しんだり。 言葉を交わさない

          【読生感想文】 ネバーランド 【恩田 陸】

          【読生感想文】 怪物 【坂元裕二・是枝裕和・佐野晶】

          あーダメダメ こんなんおもしろ過ぎてダメよ笑 ダメ人間になっちゃう笑 こんなんダイナミックノンストップ読了キメちゃうってば笑笑 なんなんやこのおもしろさ笑 「阪急電車」以来の一気読みでしたわ なにがスゲーって、 謎の引っ張り方が絶妙に上手すぎるんよね。 なんならもう、 ずーっと謎のまま話を続けてくれってくらい、 引っ張られてんのが気持ちよくなってくんのよね笑 かと思えば、 細かく散りばめてあった伏線や謎が、 視点が変わるだけでサクッと回収されていく。 これがまぁ気

          【読生感想文】 怪物 【坂元裕二・是枝裕和・佐野晶】

          【読生感想文】 かかし 【ロバート・ウェストール】

          これすげええぇえぇえぇええ笑笑 1981年にカーネギー賞受賞。 イギリスの児童文学だそうなんやけど、、、 これ、児童書なん?笑 主人公の13歳の心理描写がめっちゃ細かい。 いやまぁ、思春期の頃って確かに、 現実とそうでないものがごっちゃになるんよな。 憎しみの対象とそのストレスの発散方法がぐっちゃぐちゃ笑 非論理的で客観的にはわけがわからんのやけど、 本人は急に冷静に公正に事実を受け止めたりする。 ちょっと優しくされたとか、 見え方が変わったってだけで、 行動までく

          【読生感想文】 かかし 【ロバート・ウェストール】

          【読生感想文】 植物図鑑 【有川 浩】

          なんやねんコレずるいやろぉ!笑 ラブコメで図鑑でレシピ! なんてお得感!笑笑 エピソードも一つが30ページ程度で区切られて、 日常 → 植物採取 → 調理 → その後 っつー流れで、 なんか水戸黄門みたいな安心で読める笑 エピローグも完璧。 ラブコメもしっかり甘くて、 ご褒美デザート感ある笑 これはガチのマジでオススメですわ。 もっと早く読めばよかった笑 少年の前に美少女が降ってくるなら、 女性の前にイケメンが降って湧いても良いよね笑

          【読生感想文】 植物図鑑 【有川 浩】

          【読生感想文】 夜のピクニック 【恩田 陸】

          何も起きない。 何も起きないんです。 350ページくらい読んでも笑 ただひたすらに、 とある高校の全校生徒が、 24時間かけて80km歩く。 修学旅行がわりのイベント。 誰と歩く? 誰と話す? 何を話す? 聞けなかったことを聞く? 言えなかったことを言う? アイツは俺のことどう思ってる? 私はアイツをどう思ってる? 去年はどうだった? 今年最後だけどどうする? 今年は居ないアイツはどうしてる? ただ歩くだけといっても、 24時間80kmとなると、 当事者達の心に

          【読生感想文】 夜のピクニック 【恩田 陸】

          【読生感想文】 幸せになる勇気 【岸見一郎・古賀史健】

          まさかあの有名なアドラーの教え、 「嫌われる勇気」に続編があったとは。 しかも完結編ときましたよ笑 とりあえず目次の前のプロローグ的なところ読んでみると、 またしても青年がバトルに挑む気満々で笑ってしまった笑 前作から3年後という設定なんやけど、 まだその喧嘩腰の論破マン的な感じでやんのかいと笑 個人的に一番インパクトがあったのは、 「すべての悩みは対人関係の悩みである」に対して、 「すべての喜びも対人関係の喜びである」ときた笑 なるほどそうなりますよねと笑 タイトル通

          【読生感想文】 幸せになる勇気 【岸見一郎・古賀史健】

          【読生感想文】 反応しない練習 【草薙 龍瞬】

          ブッダってキーワードが出てきちゃうと、 「あー、はいはい仏教的なヤツねー」 と、思っちゃうだろうけど、 ちょいと待たれぃ!笑 本書で学ぶのはいわゆる「原始仏教」というヤツで、 2500年以上前にインドでブッダが説いていた、 最も古い教えだそう。 つまりその後に仏教として伝わって、 延々と続いてきた「宗教」としての仏教ではなく、 仏教の元となった教えを直接参考にしようぜってことらしい。 最近この手のメンタルトレーニング的な本めっちゃ多いけど、 マジで一番良かったっすわ。

          【読生感想文】 反応しない練習 【草薙 龍瞬】

          【読生感想文】 くちびるに歌を 【中田永一】

          最後の1行が、すんばらしぃ笑 先に映画から入っちゃったモンで、 結構アレコレ設定が変わっているとはいえ、 話の大筋は既に理解していたし、 重要な部分については映画でもさほど改変されずに残っている。 だからまぁ、そこまでの感動は来ないだろうなと思ってました笑 最後の1行にヤラレタ笑 本書の構成としては、1〜4章とエピローグ。 ページ数は300強。 既にガッキー主演の映画を観てしまっているとしても、 エピローグを読むために一読をオススメします笑 (映画の脚本も尺足りなか

          【読生感想文】 くちびるに歌を 【中田永一】

          【読生感想文】 カラフル 【森 絵都】

          1998年の作品。 どことなく、良き平成のエンタメ感が漂う作品かと笑 いやー何が良いって、 読み終わってみると、タイトルがシンプルで秀逸。 作中に「ホームステイ」というキーワードがあり、 これがAmazon primeでのオリジナル映像化の際に使用されている。 過去にもNHKで実写化やアニメ化もされてるみたいで、 それに関連してか、タイトル変更されてるけど、 これも重要なキーワードだしまぁ納得かな。 主人公を通して読者は、 家族や友人、憧れの人をどう見ているか、 逆にど

          【読生感想文】 カラフル 【森 絵都】