【読生感想文】空飛ぶ広報室【有川浩】
ちょっとだけ聞いてってくれません?笑
もうめっちゃ大好きなんすよこの作品。
簡単に言やー、自衛隊における「広報」のお話なんすけどね。
ちなみに2013年にTBS日曜ドラマで映像化もされてます。
理不尽な事故とかジェンダーな悩みとか、
過去の後悔とか組織への不満とか、
そういうものに各キャラクターが向き合っていく。
民間企業や一般の人とのギャップを感じながらも、
同じ人間だよねって話とか。
思い込みや偏見に立ち向かって、
理解を得たいなら相手も自分のことも理解していくって話とか。
周囲の人間やその生き様に反発しながらも、
視野が狭く思慮が浅く、誤解していた自身に気づき改めながら、
自分の人生に落とし込んでいく。
なんかわりと普通でリアルな話なんすよ。
そう、普通でリアルなんです。これ大事。
いやじゃあなにがスゲーのってね。
やっぱ心理描写が想像の2段くらい深いとこまで描かれてる。
どこまでも人が人に寄り添っていく様子を描くのが本当に素晴らしい。
気遣い気遣われていることを理解した上でのさらなる気遣い。
人と人の心理的・物理的距離感。
相手を理解し、信頼しているからこその憎まれ口と沈黙。
強がって甘えられない人間がふい見せる建前と微笑ましい違和感。
賢く中立を装って様子を窺いながらも、やはり踏み込んで肩入れしたくなる衝動。
めっちゃ地味で普通なんすよ。
人物もやり取りも。
なのに他では見たことないほど深く繊細に、
魅力的な表現の文章がそこかしこに。
ストーリーとしてはなんつーか、
人間関係の雪解け祭り!って感じ笑
この作品のおかげで、私は読書するようになったと言っても良いほど。
この躍動感ったらないよね笑笑
読みたくなるよね笑
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