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セプテーニグループ パパママ座談会「小1の壁」


こんにちは。セプテーニグループnote編集部です。

みなさんは「小1の壁」という言葉、ご存知ですか?
子育て中であれば聞いたことがある方も多いと思いますが、一般的な認知度はあまり高くないかもしれません。

「小1の壁」とは、子どもが小学校に入学することで、仕事と子育ての両立に壁が立ちはだかることを指す造語です。

ためしにGoogleで「小1の壁」と検索してみると、サジェストされるのは「退職」「転職」「休職」「乗り越え方」・・・。

FireShot Capture 015 - 小1の壁 - Google 検索 - www.google.com


次の4月に小学校入学を控える子どもがいる筆者としては、しっかりリサーチする必要がありそうです。そこで今回は、セプテーニグループで小学生のお子さんのいるパパママにお集まりいただき、小1の壁について語っていただきました。

図1

井上さん:
2008年にセプテーニに中途入社。
現在はグループ会社のgooddoにて営業マネージャーをつとめる。
お子さんの学年は小4(男児)。


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佐々木さん:
2006年にセプテーニに新卒入社。グループ会社のセプテーニ・クロスゲートで経営企画部のマネージャーをつとめる。
お子さんの学年は小1(女児)、年中(女児)、1歳時クラス(女児)。


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中込さん:
2001年にセプテーニに中途入社。現在はセプテーニ人材開発本部にて社員のエンゲージメント施策を担当。
お子さんの学年は小5(女児)、年少(女児)。


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西田さん:
2007年セプテーニに新卒入社。現在はセプテーニ人材開発本部にて人材育成施策を担当。時短勤務中。
お子さんの学年は小1(女児)、2歳児クラス(男児)。


ー座談会の前に、小学生のお子さんをお持ちの社員のみなさんに、小1の壁についてアンケートを行いました。「最も高かった壁は何ですか?」の問に対して、多かった回答が下記でした。

図2

井上さん:
私にとって一番の壁は、「⑥学童の預かり時間が、保育園より短い」でした。保育園は最長20時まで延長保育で預かってくれましたが、学童は最長でも19時。どうしたものかと悩みましたね。最終的には、民間の学童と、ベビーシッター(※1)さんによる公立学童から民間学童への送迎を組み合わせることで、週3回20時までの体制を整備して、業務時間を確保しました。

(※1)セプテーニグループには、会社が契約するベビーシッターサービスを利用すると、費用の7割を会社が負担する制度がある。(主要会社のみ)


ーそうなんですね。アンケートでも、民間学童を活用している、シッターさんに習い事の送迎をお願いしている、という回答がありました。
仕事で成果を出すためには、一定量の業務時間を確保することも必要になるので、フレックスタイム制度もフル活用しつつ、みなさん自分のスタイルにあわせて工夫されているようでした。

井上さん:
そうですね。ただ、子どもはどんどん成長するので、ずっと同じスタイルが通用するわけではありません。長男は3年生になる頃には民間の学童には行きたくないと言い出してしまって。公立の学童のほうがお友達が多いので、もっと公立の学童で過ごしたい、ということだったんです。3年生になったし、そろそろ留守番にチャレンジするものいいかなと思い、公立の学童が終わったら家で私の帰宅を待つように生活スタイルを変更しました。
最初は順調だったんですけど、ある日思いも寄らないところから電話がかかってきまして・・・


─ ・・・?

井上さん:
交番です(苦笑)

一同:
えええええええ!

井上さん:
お留守番がどうしても心細くなってしまって、自宅近くの交番に駆け込んだらしいんです。私が教えたわけではないんですが、困ったらおまわりさんが助けてくれるって思ったのかもしれません。慌てて会社を早退して地元の交番まで迎えに行くと、おまわりさんに「お兄ちゃん、もう3年生なんだから、しっかりお留守番するんだよ!がんばれ!!」と激励されていまして。
それ以降は交番にお世話にならず、お留守番や習い事をがんばっています。今だから笑い話ですけど、「●●交番です」って電話があった時には、本当に焦りましたね。

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出だしから衝撃的なエピソード、ありがとうございます・・・。

中込さん:
やっぱりお留守番って最初は心細いし、一軒家だと留守宅にこどもが一人で入るのも正直心配。誰がどこで見ているかわからないし。うちはアフタースクールが終わってバスで帰ってきたら、一人で家に入るのではなくて、近くの図書館で待たせてもらうようにしていました。図書館なら必ずスタッフの方がいるので安心だなと。一年生のはじめの頃は、図書館でウトウトしながら待ってましたね。「ひとりでいる」ことの緊張感って、たぶん私たちの想像以上なんだと思います。保育園時代は、近くに誰かしら大人がついていてくれましたからね。でも一人で行動することにも、1ヶ月くらいで慣れたように思います。


ー中込さんのお子さんは、私立の小学校に通っているんですよね。
バス通学とのことですが、小学一年生がいきなり一人でバス通学できるんでしょうか?

中込さん:
もちろん何度も練習しました。友人にお願いして、突然知らない人に声をかけられた時の訓練もしましたね。それから困ったときにすぐに連絡が取れるようにキッズ携帯も持たせました。入学したばかりの頃は、夕方になると、図書館に着いたよ、という電話から始まり、10分おきくらいに「ママ、まだ?」「そろそろお仕事終わった?」と催促の電話がありましたね・・・。


ーやはり慣れるまでは心細いんですね・・・。
うちの子もちょっとコンビニに行くのにもついてくる怖がりさんなので、一人でお留守番できるのはずいぶん先になりそうです・・・。
ところで先ほど出た「アフタースクール」って何でしょう?

中込さん:
放課後に学校施設で、習い事や様々なプログラムに参加できるサービスです。プログラミング、書道、英語などから選択することができます。もちろん費用はかかりますが、個別に習い事を選んで送迎して、という手間を考えると、アフタースクールの方が合理的なのでは?と思い、アフタースクールが併設された私立小学校を選びました。この学校を選んだ理由は他にも色々ありますが、在籍している限り6年生まで通えること、長期休みにアフタースクールで給食を出してもらえること、この2つは特に助かってますね。


やはり夏休み期間に毎日お弁当つくるのって、大変ですよね・・・

西田さん:
たしかに大変だと思う。でも、あまり気を詰めないほうがいいとも思いますよ。子どもたちって、夏休みの学童にコンビニおにぎりやコンビニで買ったそうめんを持ってくる子のことを、すごく羨ましがるみたいで。冷食とかコンビニ食とか活用しながら乗り切るのがいいと思います。

佐々木さん:
夏休みで言うと、たまたまうちの子と仲のいい子が夏休み中にあまり学童に行かないらしい、ということが事前にわかったんです。「○○ちゃんが行かないなら学童行きたくない」なんて言われたら困るなと思い、色々考えまして。妻や妻の実家とも相談・協力しながら、毎日の学童の気分転換になるように、なるべく週に1回、何かしらのイベントを企画することにしました。
会社のファミリー感謝デーにも連れてきましたよ。

ーなるほど。たしかに夏休みだけのちょっとしたイベントがあると、毎日の学童も楽しんでもらえそうですね!
お休みの話が出たので関連して、小学校って、平日の行事とか、学級閉鎖とか、何かと有給を使う機会が多い気がするのですが、実際どうなんでしょうか?

西田さん:
うちの子どもが通っている小学校は、そこまで平日の行事は多くありませんね。保護者に割り当てられる役割も、共働きの親には、土日にできるものを用意してくれています。

井上さん:
それはすごいですね。うちの子どもが通っている小学校は、PTA役員は平日の打ち合わせがメインらしいので、この後役割が回ってきたときにどうやって乗り切ればいいのか不安です。


学校によって全然違うんですね・・・!
そういった情報は、どうやって仕入れるんでしょうか?

西田さん:
私は入学前に、学校公開(※2)に行きました。学校の様子もわかるし、先生に話しかけて、PTAについて教えてもらったりしましたね。

(※2)地域住民に向けて、学校での活動の様子を伝えるために行われている取り組み。授業参観と異なり、誰でも参加できる、決められた時間だけではなく、登校時間から下校時間まですべて公開している等の特徴がある。

佐々木さん:
僕はたまたま、小学生のお子さんがいる保育園のパパ友ママ友が多くて。そこから事前にいろいろ聞いていました。入学してからも、先の学年のことが知れるので助かってますね。


みなさんかなり早くからリサーチしていたんですね・・・。

中込さん:
情報はあったほうが安心ですからね。私としては、予定がある程度わかっている平日行事よりも、学級閉鎖、運動会の延期、台風による休校が困りますね。どれも急に決まるのが厄介です。特に学級閉鎖になるとアフタースクールにも行けないので、夫婦で調整したり、ママ友と交互に休んだり、シッターさんにお願いしたり、あらゆる人に頼って対応します。


ー急な休みを想定して、何通りかの対応パターンを用意しておくのが良さそうですね。
ところでみなさん、日々の宿題って、どうフォローされてますか?

佐々木さん:
基本的には宿題は学童でやってきます。ただ、親が関与しなくてはならない部分もあるんですよね。宿題の丸付け、音読、計算カードとか。音読と計算カードは夕飯の支度をしながら、宿題の丸付けはお風呂後とか、そんな感じでしょうか。

西田さん:
うちは小さい弟がいるので、帰宅後にやらなくてはならないことを極力減らしたくて。オフィスを出てから駅に着くまで、長女のスマホに電話して、ハンズフリーにしてもらって音読の宿題をやっちゃいます。計算カードも。

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一同:
へえええええ!

西田さん:
いろいろ試した結果、このやり方に落ち着きました。帰宅後に家事や下の子の様子を気にしながら対応するよりも、じっくり向き合えている実感がありますね。

ーすごいですね。みなさんお子さんの様子をみながら色々工夫されているんですね!最後にぜひお伺いしたかったことが一つあって。「保育園生活との違いによる子どもの精神的負担増とそのケア」についてなんですけど。お子さんたちは、入学してしばらくはどんな様子でしたか?

西田さん:
うちの子は、「かっこいい小学生になる!」と、最初はすごく張り切って通学していたんですけど。2週間くらい経過した頃、朝5時くらいに「おなかが痛い・・学校行きたくない・・・」とシクシク泣き出すようになってしまって。
時間をかけてヒアリングしてみると、どうやら張り切りすぎて疲れてしまったみたいだったんです。親として心を鬼にして「そんなこと言ってないで学校行きなさい!」と言うべきなのか、少し休ませるべきなのか、とても悩みました。休ませるとなると、自分も会社を休まなくてはいけないし、かといって無理やり行かせて学校を嫌いになってほしくない。どう対応するのが正解だったのかは今でもわかりませんが、とにかく時間をかけてじっくり話を聞いて、娘と向き合う時間をかなり増やしました。
そうこうしているうちにゴールデンウィークが来て、ゆっくり休んだら、それ以降は元気に登校してくれるようになりましたね。慣れたんだと思います。あの時期は娘も大変な思いをしたと思いますが、私にとっても最も大きな小1の壁でした。

中込さん:
私も最初の頃は、長女のケアを最優先と決めて対応していました。家事は優先順位を下げましたね。それまで「自分でやろうね」と練習して、長女が自分でできるようになったことも、ハードルを一旦下げました。保育園時代は自分でやっていたお着替えとかね。今は大変だろうから、甘えても大丈夫だよ、という安心感が伝わるように意識していました。2年生になったらビシバシいきましたけどね(笑)。

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西田さん:
下の子の保育園の先生にも相談して、連絡帳の記載を簡略化させてもらったりもしました。保育園の先生も理解し応援してくださって、ありがたかったですね。小学校の先生とのコミュニケーションは連絡帳を通じてなので、そこで捻出した時間を使って、娘についての相談を細かに書くようにしました。


ーなるほど。社内のアンケートでは、この項目を「壁」だったと答えてくださったパパママが最も多かったんです。それに対するアドバイスは、「新しい環境にチャレンジし奮闘する子どもにしっかり寄り添えるように、親が余裕をもつこと」でした。余裕を持つってどういうことなんだろう?と思ったのですが、子どものケアの優先順位を上げることが何よりも大切そうですね。

井上さん:
色々なお話がありましたけど、子どもの順応力って、すごいですよ。どんどん慣れて、どんどん新しい世界を広げていくんです。もちろん最初は色々心配なことも多いと思いますが、会社の制度や周囲のサポートをめいっぱい活用しながら、ぜひお子さんの成長を楽しんで見守ってあげてほしいです!

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ーはい!みなさん、本日はありがとうございました!!


参考情報:一日のスケジュール
▼お子さん3人(小学生1人、保育園児2人)のご家庭

スライド3

▼お子さん2人(小学生1人、保育園児1人)のご家庭

スライド4


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