お外に出るのがつらいあなたへ
ようやく長い梅雨が明けて、夏らしい気候になりました。
電気のスイッチON / OFF かのごとく、空気が一変しましたね。 心が重いとか、外に出づらい人にとっては この明るい空気とのコントラストで自分の鬱々した気持ちに罪悪感を感じたりすることもあるかもしれませんね。
少なくとも私は、10代後半くらいから20代いっぱいまではそのように過ごしました。 ここからは、少し私の話にお付き合いください。学校も行きたくない、外に出たくない、友達にも会いたくない・・・勿論、そんな感じなので友人づきあいもできない、従って彼氏もできない・・・という悪循環。社会人になると、外面は ”きちんとした人” で ”リア充” な私は会社を休んだりすることは絶対ないですが、休日はベッドから出られませんでした。
土曜日、気づいたら16時、17時なんてことはざらで、毎回その度に罪悪感。。街に出たら、都心には綺麗な女の子たちがおしゃれして、キラキラしてカッコいい彼氏とうきうき歩いているのを眺めて、自分のダメさ、醜さに強烈な自己嫌悪を感じていました。
自分の全てがダメだと本気で思ってました。ルックス、性格、仕事、ファッションのセンス、能力・・・もちろん彼もいないし、この先どうなるのか不安で不安で仕方なかったです。ダメな自分をカバーするために洋服やら靴、バッグ、化粧品とあらゆる消耗品を買いまくり、買い物依存状態だったと思います。
買っても、身につけても全く1ミリもキレイになれた気持ちはしないし、恋もうまくいかないし。他人様から見れば、すごく充実したキャリアウーマン、に見えたと思います。それは、私がそう演じていたから。そして、それだけが私が 他の女子が持っていないものを自分は持っている、と優越感に感じられるポイントだったのだと思います。 でも、心はボロボロで悲鳴をあげていました。必死に親の顔を潰さないように進学して良い大学卒業しても、やりたくもない仕事をして、人生ってこんなもんなわけ?と。本当に私は怒りと悲しみと嫉妬で落ち込む毎日でした。
当時の私はとにかく、何かと比較して何基準かわからないような尺度で自分の価値をはかっていました。 全てにおいて、何かと比べて自分が劣っている所探しをしていたと思います。今でも、気をつけないとその様な思考に陥ることがありますが、これはもう筋トレと同じで、習慣で矯正することなんです。
比べる、というクセをやめる。思考がくらべはじめたら、 ”はい、きました〜。”と 実況中継モードに入ること。 誰かがどう、とか比べてどう、等ともう考えないこと。
お外に出るのが億劫で、エネルギーに満ち溢れた人たちを見ると気持ちが沈むならば、とりあえず近所のコンビニまでで良いから外に出てみて、お外の空気を感じたことをただ受け止めてみてください。 蒸し蒸ししてるな、 太陽がジリジリきたなぁ、セミがうるさいなぁ、冷えたコーヒーがのみたいなぁ、トウモロコシが食べたいなぁ、靴が痛いなぁ、夏の緑だなぁ、などなど。 とにかく自分の体の感覚だけに集中して。 他人はひとまずあなたの世界から遮断して、自分がただ歩くだけの映画を撮影しているような感じで、周囲はピンボケです。 それでも他人が気になって比べる→落ち込むモードに入りそうな時は ”ハイ、私の批評会またスタートしました〜”と実況中継に切り替えてみてくください。
あなたが感じた様々な感覚を素直に持って受け止めること、これがとても大事です。小さい欲求がでてきたら、ぜひ叶えてあげてください。暑くて喉がかわいたなら、ご自身に美味しいコーヒー買ってあげましょ。
すこーしづつでも、これを積み重ねていくと、心の重さが徐々に軽くなってきます。そして、この自分の感覚との対話を通じて自信が少しづつ蘇ってきます。これが、自分の感覚を見てあげる、感じてあげるという自分に愛を向ける事なんです。植物に水をあげるのと同じですね。心の様子をみて、感じて、お水をさしてあしてあげるのです。
コツを掴むまでに少し時間はかかるかもしれないけれど、筋トレなんです!私も同様に心の筋トレ継続中です。一緒に少しやってみましょう。応援します。短い真夏をどうか楽しめますように。
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