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シェイクスピアの37作品一覧

シェイクスピア

ウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare)
1564年–1616年

だれもがその名を知る戯作家、その作品を実際に読んだり、その人について詳しく知っている方は、知名度よりも低いかもしれません。わたしもまだ全作品を読み終えていません。ということで全作品の一覧とシェイクスピアのそのひとについてまとめてみました。

シェイクスピアっていつのどこのひと?

ウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare)は、1564年にイングランド王国のストラトフォード=アポン=エイヴォン(Stratford-upon-Avon)で生まれます。

ストラトフォード=アポン=エイヴォンの場所

1564年は、日本では織田信長が活躍していた時代。1560年には、桶狭間の戦いがありました。シェイクスピアが亡くなったのは、1616年。51歳で死去。1613年には引退して、故郷のストラトフォードへ帰っています。死因は、ニシンから伝染した感染症という説があります。


イングランド王国

今のイギリスは、日本語だとその実態が把握しづらいんです。イギリスは、正確には、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)といいます。こうなってくるとちょっと複雑なニュアンスがわかってきます。英語だと“United Kingdom”なので、あーユナイテッドしているのね、というがわかりやすい。どの国々がユナイテッドしているのかというと、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドという4つ。これらをカントリー(「国」)と呼んでいます。

ということで、イングランド王国というは、このうちのイングランドに相当します。

イングランドの国旗
1700年のイングランド王国の版図Rob984 - Derived from:File:Blank map of Europe (polar stereographic projection) cropped.svg, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=36600300による

イングランド王国は927年に始まり、1707年にスコットランド王国といっしょになってグレートブリテン王国となります。

シェイクスピアの生涯

上記の通りストラトフォード・アポン・エイボンで1564年に生まれ、1585年前後(21歳ごろ)にロンドンに進出。1592年(28歳)に新進の劇作家として活躍し始めます。劇作家としてだけでなく、詩人としても活躍していました。1613年に引退。

ウィリアム・シェイクスピアの父は、成功した皮手袋商人で、町長に選ばれたこともある市会議員でもありました。母メアリー・アーデンは、ジェントルマンの娘であり、非常に裕福な家庭環境でした。ジェントルマンとは、実質的なイギリスの支配階級。

1582年(18歳)のときに26歳のアン・ハサウェイと結婚。現代のアメリカの女優、アン・ハサウェイは、このアン・ハサウェイの名を使っています。

1583年(19歳)、長女スザンナが生まれる1585年(21歳)のとき、長男ハムネットと次女ジュディスの双子が生まれます。二人の名前は、シェイクスピアの友人のパン屋さん、ハムネット・セドラーとその妻ジュディスにちなんでつけています。長男のハムネットは1596年、ハムネットが11歳、ウィリアムが32歳のときに夭折しています。

1592年頃(28歳)までにウィリアムはロンドンへ進出し、演劇の世界に入っていきます。ウィリアムは最初、俳優として活動していましたが、次第に脚本を書き始めます。

1594年(30歳)の終わり頃、ウィリアムは俳優兼劇作家であり、かつ宮内大臣一座(Lord Chamberlain's Men)の劇団の共同所有者にもなっています。そしてこの劇団の本拠地である劇場グローブ座の株主でもありました。

1603年にエリザベス1世が死去し、ジェームズ1世が即位します。このときジェームズ1世が庇護者となり、宮内大臣一座は、国王一座(The King's Men)へと改称します。

1613年に引退し、故郷のストラトフォードへ帰り、1616年に死去。

シェイクスピアの全37作品

ウィリアム・シェイクスピアは51年の生涯の間に37作品を生み出しています。以下一覧。

1.ヘンリー六世 第1部(Henry VI, Part 1、1589年 - 1590年)【史劇】


2. ヘンリー六世 第2部(Henry VI, Part 2、1590年 - 1591年)【史劇】


3. ヘンリー六世 第3部(Henry VI, Part 3、1590年 - 1591年)【史劇】


4. リチャード三世(Richard III、1592年 - 1593年)【史劇】


5. 間違いの喜劇(Comedy of Errors、1592年 - 1594年)【喜劇】


6. タイタス・アンドロニカス(Titus Andronicus、1593 - 94年)【悲劇】


7. じゃじゃ馬ならし(Taming of the Shrew、1593年 - 1594年)【喜劇】


8. ヴェローナの二紳士(The Two Gentlemen of Verona、1594年)【喜劇】


9. 恋の骨折り損( Love's Labour's Lost、1594年 - 1595年)【喜劇】


10. ロミオとジュリエット(Romeo and Juliet、1595 - 96年)【悲劇】


11. リチャード二世(Richard II、1595年)【史劇】


12. 夏の夜の夢(A Midsummer Night's Dream、1595年 - 96年)【喜劇】


13. ジョン王(King John、1594年 - 1596年)【史劇】


14. ヴェニスの商人(The Merchant of Venice、1596年 - 1597年)【喜劇】


15. ヘンリー四世 第1部(Henry IV , Part 1、1596年 - 1597年)【史劇】


16. ヘンリー四世 第2部(Henry IV, Part 2、1598年)【史劇】


17. 空騒ぎ(Much Ado About Nothing、1598年 - 1599年)【喜劇】


18. ヘンリー五世(Henry V、1599年)【史劇】


19. ジュリアス・シーザー(Julius Caesar、1599年)【悲劇】


20. お気に召すまま(As You Like It、1599年)【喜劇】


21. 十二夜(Twelfth Night, or What You Will、1601年 - 1602年)【喜劇】


22. ハムレット(Hamlet、1600 - 01年)【悲劇】



23. ウィンザーの陽気な女房たち(The Merry Wives of Windsor、1597年)【喜劇】


24. トロイラスとクレシダ(Troilus and Cressida、1601 - 02年)【悲劇】


25. 終わりよければ全てよし(All's Well That Ends Well、1602年 - 1603年)【喜劇】


26. 尺には尺を(Measure for Measure、1604年)【喜劇】


27. オセロー(Othello、1604年)【悲劇】


28. リア王(King Lear、1605年)【悲劇】


29. マクベス(Macbeth、1606年)【悲劇】


30. アントニーとクレオパトラ(Antony and Cleopatra、1606年 - 1607年)【悲劇】


31. コリオレイナス(Coriolanus、1607年 - 1608年)【悲劇】


32. アテネのタイモン(Timon of Athens、1607年 - 1608年)【悲劇】


33. ペリクリーズ(Pericles, Prince of Tyre、1607年 - 1608年)【喜劇】


34. シンベリン(Cymbeline、1609 - 10年)【喜劇】


35. 冬物語(The Winter's Tale、1610年 - 1611年)【喜劇】


36. テンペスト(The Tempest、1611年)【喜劇】


37. ヘンリー八世(Henry VIII、1612 - 1613年)【史劇】


詩作品

シェイクスピアは詩も書いています。

1. ソネット集(The Sonnets)

2. ヴィーナスとアドーニス(Venus and Adonis)

3. ルークリース凌辱(The Rape of Lucrece)

4. 情熱の巡礼者(The Passionate Pilgrim)

5. 不死鳥と雉鳩(The Phoenix and the Turtle)6. 恋人の嘆き(A Lover's Complaint)


シェイクスピアをざっくり知るに最適な本

「知っていますか」シリーズで、欲しい基礎知識をうまくまとめてくれている阿刀田高氏が、シェイクスピアの作品をざっくり紹介してくれている著書があります。これを読んでからシェイクスピアを読むと理解がしやすくなります。
阿刀田高(著)『シェイクスピアを楽しむために』




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