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11/1,000冊目 修道僧がぜんぶ悪い→『ロミオとジュリエット』 ウィリアム・シェイクスピア(著)

読んだ1,000冊を紹介しています

3年と数百万円かけて1,000冊読んでみました。

『ロミオとジュリエット』 ウィリアム・シェイクスピア(著)

完成したのは諸説ありますが、1595年ごろ。映画『ウェスト・サイド・ストーリー』はこの『ロミオとジュリエット』のパスティーシュ(パロディ)。『ハムレット』に比べたら、ぐいぐい読める(ハラハラする)展開。舞台はイタリアはヴェネト州のヴェローナ(Verona)。ヴェローナはここ。

そしてしばしロミオが追放されるのは、イタリア、ロンバルディア州のマンテュア(Mantova)。ここ。

いずれにしろ、シェイクスピアは実際にこの街街を訪れたことはありません。何が起こるか分かっている古典など読んでなにが面白いのかと言うと、ひとつには教養。シェイクスピアを一通り読んでいるか読んでいないかは、ヨーロッパ人たちと会話するときには結構差が生まれるところです。そんな必要を感じなくても、劇作の原点とも言えるシェイクスピアの基本的な作品は一通り抑えておくと、他の作品をみたときに「あ、これってシェイクスピアじゃん!」と気づけて楽しいかもです。

修道僧ローレンスが悪い

いやー修道僧ローレンスが元凶なんですよ、この悲劇。ちゃんとね、ロミオに「ジュリエットは生き返るぞ!」って伝えるべきだったんです。おかげで3人も(ロミオとジュリエットのほかにパリスという貴族の青年もロミオに殺されて死んじゃっています)死んじゃいました。猛省はするものの。そんなこんなで、古典なのに、あーもう!とかイライラしたり、ハラハラしたりのめり込んで読めます(笑)。その点、『ハムレット』はけっこうたらたらしていてツラい。『オセロー』も『マクベス』もけっこうハラハラして楽しいのに。

登場人物

  • ジュリエット:キャピュレットの娘

  • キャピュレット :キャピュレット家の家長

  • ティボルト:キャピュレット夫人の甥

  • ロミオ:モンタギューの息子

  • モンタギュー:モンタギュー家の家長

  • ベンヴォーリオ:モンタギューの甥、ロミオの友人

  • バルサザー:ロミオの従者

  • エスカラス:ヴェローナの太守(Prince of Verona)、公爵

  • パリス:貴族の青年、エスカラスの親戚

  • マーキューシオ:エスカラスの親戚、ロミオの友人

  • ローレンス:フランシスコ会の修道僧

  • 薬剤師

この本から得たこと

(1)大切なことは確実に伝えておこうという教訓
(2)ヴェローナやマンテュアに行ってみたいなという思い
(3)教養みたいなもの
(4)ウェスト・サイド・ストーリーは『ロミオとジュリエット』のパスティーシュ


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