18/1,000冊目 変装したロザリンドの性格が悪い→ ウィリアム・シェイクスピア(著) 『お気に召すまま』
読んだ1,000冊を紹介しています
3年と数百万円かけて1,000冊読んでみました。
シェイクスピアの戯曲はぜんぶで37つある
シェイクスピアの戯曲は全部で37つあります。こちらの記事で一覧を設けています。
『お気に召すまま』 ウィリアム・シェイクスピア (著)
『お気に召すまま』(As You Like It)は、1599年に書かれ、1623年にファースト・フォリオで最初に出版されたと考えられています。元ネタは、トマス・ロッジ作『ロザリンド』。原作の舞台は、現在のフランスとベルギーの国境付近のアルデンヌ。しかしその描写は、シェイクスピアの故郷であるストラトフォード=アポン=エイヴォンの田園をモチーフとして、アーデンの森と設定しています。シェイクスピアの母の旧姓がアーデン。
あらすじ
フレデリックは、兄である公爵を追放してその地位を奪うが、兄の娘ロザリンドは手元に置き、自分の娘シーリアと共に育てていました。オーランドーは、父の遺産を相続した長兄オリヴァーによって過酷な生活を課されています。公爵主催のレスリング大会で優勝したオーランドーは、ロザリンドに出会い、2人は互いに一目惚れします。公爵から突然の追放を言い渡されたロザリンドは、男装してシーリアと道化を連れ、追放された父が暮らしているというアーデンの森へ向かいます。オーランドーもまた、自らの運命を切り開くために兄の元を離れ、行き着いたアーデンの森で前公爵に助けられます。男装したロザリンドは、森に暮らす羊飼いたちの恋愛騒動に巻き込まれる。また、オーランドーは、男装したロザリンドの正体に気づかずに(シェイクスピアの物語では、変装は絶対にみやぶられません)、彼(彼女)に恋の告白の稽古相手になってもらう。森で危ないところをオーランドーに救われた兄オリヴァーは改心し(シェイクスピアの作品では、改心する人が多い)、土地の娘に身をやつしたシーリアと結婚して羊飼いとして暮らすことを決意します。兄を討つため森に入ったフレデリック公爵もまた改心(ほら)し、奪った地位と領地をすべて返上します。ロザリンドは女の姿に戻り、結婚の神ハイメンからの祝福を受け、何組もの恋人たちの結婚式が行われます。
登場人物
ロザリンド(Rosalind) 前公爵の娘
シーリア(Celia) 公爵の娘
フレデリック(Duke Frederick) 公爵
タッチストーン(Touchstone) 道化
前公爵(Duke Senior) フレデリックの兄
ジェイクイズ(Jacques) 前公爵の廷臣
オーランドー(Orlando de Boys) ド・ボイス家の三男
オリヴァー(Sir Oliver Martext) ド・ボイス家の長男
ロザリンドの性格が悪い
好きなくせに、変装して自分に恋するオーランドーをまあまあ弄ぶ。ちょっと性格が悪い。すごく悪いと思う。
シェイクスピアを読む気にさせるガイドブック
この本で得たもの
シェイクスピアの作品を読んだ達成感
参照
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