下北沢、線路と街

時代と共に変化しながら、変わらず人々を惹きつける下北沢の街と、そこで⽣きる⼈たちへの取…

下北沢、線路と街

時代と共に変化しながら、変わらず人々を惹きつける下北沢の街と、そこで⽣きる⼈たちへの取材を中⼼に、 これから先の下北沢や、これからの時代のまちづくり、⼈と街をつなぐお店や、商いのありかたについて考えるwebメディアです。

マガジン

  • いい店の人と考える、これから先のいい店って?

    お店というのは、住まう人や訪れる人と地域を結びつける、街にとっての“窓”みたいなものなのではないか。そう考えたとき、これから先の街を、社会を、そして住まう人を元気にしていくような「いい店」とは一体どういうものなのだろう? お店を始めたい人も、既にやっている人も、いい店が好きな人も。みんなが知りたいこれから先の「いい店」のことを、いま実際に「いい店」に関わっている方に伺っていく連載です。

  • この店の歴史が、この街の歴史。

    この街を長らく見つめてきたセンパイたちは、 いまの下北沢をどう見ているんだろう。 下北沢で長くお店を営んでこられた先人たちに聞く、 お店と、街と、この街を通り過ぎていった人たちの物語。

  • これからのまちづくりの話をしよう

    豊かな街とは何か?豊かな街を作るとは? 近頃よく聞く広場って?パブリックスペースって? 市民が参加してまちづくりを成功させた例って? 下北沢線路跡地の再開発をきっかけに、 ちょっとまじめに都市開発のいまと未来を考える読み物です。

  • シモキタ・スナップ −下北沢から、今日も。

    この街の空気感を作るのは、この街で生きる人。 下北沢で働く人。舞台やライブハウスに出る人、目指す人。 そんな空気に触れたくて、足繁くこの街に通う人。 下北沢で出会った、夢を追い、夢に生きる人たちを 写真で切り取るスナップ連載。

  • わたしの下北沢

    場所、店、味、人、音。 きっと誰もが、自分だけのお気に入りを持っている、それが下北沢。 ならばこの街にゆかりのある“あの人”に、 自分だけの大切な下北沢を教えてもらいましょう。 一体どんなエピソードが飛び出すか…今月のゲストは、この方です

最近の記事

  • 固定された記事

街のさまざまな個性を、アートで繋げたら。三年目を迎える「ムーンアートナイト下北沢」のこれまでとこれから【前編】

ここ数年、9月になると下北沢には大きな「月」が浮かびます。下北沢で街歩きをしながら作品を楽しむことのできる「ムーンアートナイト下北沢」は2022年に初めて開催され、昨年は約40万人が来場。約2週間の会期中には、シンボル的作品である「月」と「ウサギ」のパブリックアートを始めとする作品の展示、コラボ店舗での限定メニューの提供、NFTスタンプラリーなど、多様なコンテンツが企画されています。 とはいえ、なぜ下北沢に月が?ウサギが?そもそもなぜ、下北沢でアートイベントが?よくよく考え

    • 街のさまざまな個性を、アートで繋げたら。三年目を迎える「ムーンアートナイト下北沢」のこれまでとこれから【後編】

      下北沢で街歩きをしながらアート作品を楽しむことのできる「ムーンアートナイト下北沢」。ちょうど本日(2024年9月13日)に3回目の開幕日を迎えたこのアートイベントでは、今年も約2週間の会期中に、シンボル的作品である「月」と「ウサギ」のパブリックアートを始めとする作品の展示が行われ、コラボ店舗での限定メニューの提供、NFTスタンプラリーなど、多様なコンテンツが企画されています。 昨日公開した前編では、そもそもなぜこのイベントが下北沢で開かれることになったのか、イベントの成り立

      • 街をつくる「全ての関係者」と、より良いこの先の「下北線路祭」の形を探して。

        世田谷代田駅から下北沢駅、東北沢駅間の1.7kmをつなぐ下北線路街の魅力を発信するお祭り「下北線路祭」。今年6月初旬には第三回となるお祭りが開かれ、過去最高とも言える盛り上がりの中、多くの街の人たち、訪れた人たちがさまざまなイベントを楽しみました。 3年目のお祭りを無事終えた今、関わる立場を変えながら線路祭に関わり続ける二人に、線路祭のこれまでと、これからについてお話しいただきました。 <前編はこちら> 情報過多な街だからこその、線路祭と空間づくりーー前編では、下北線路

        • 線路街のお祭りを超えて。まちとつながり、融け合っていく3年目の「下北線路祭」が見つけた理想形

          世田谷代田駅から下北沢駅、東北沢駅間の1.7kmをつなぐ下北線路街の魅力を発信するお祭り「下北線路祭」。今年6月初旬には第三回となるお祭りが開かれ、過去最高とも言える盛り上がりの中、多くの街の人たち、訪れた人たちがさまざまなイベントを楽しみました。 2022年、コロナ禍中の第1回開催から、3年目のお祭りを無事終えた今、一年目からイベントに参画し、関わる立場を変えながらこのお祭りに関わり続ける小田急電鉄の神保裕香︎さんと散歩社の獅子田康平さんのお二人に、線路祭のこれまでと、こ

        • 固定された記事

        街のさまざまな個性を、アートで繋げたら。三年目を迎える「ムーンアートナイト下北沢」のこれまでとこれから【前編】

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        • いい店の人と考える、これから先のいい店って?
          9本
        • この店の歴史が、この街の歴史。
          16本
        • これからのまちづくりの話をしよう
          15本
        • シモキタ・スナップ −下北沢から、今日も。
          8本
        • わたしの下北沢
          5本
        • 線路と街Gallery
          10本

        記事

          【いい店の人と考える、これから先のいい店って? vol.9】堀内隆志さん(カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ 店主)

          時代の波とコロナ禍を経て大きな転換期を迎えている今、お店というもののあり方も大きく変わりつつある。 お店というのは、住まう人や訪れる人と地域を結びつける、街にとっての窓みたいなものなのではないか。そう考えたとき、これから先の街を、社会を、そして住まう人を元気にしていくような「いい店」とは一体どういうものなのだろう。 お店を始めたい人も、既にやってる人も、いい店が好きな人も、みんなが知りたいこれから先の「いい店」のことを、実際に「いい店」をやっている方に聞いてみたい。今

          【いい店の人と考える、これから先のいい店って? vol.9】堀内隆志さん(カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ 店主)

          「下北沢で仕事中。」 vol.2 nicoさん

          下北沢ってどんな街ですか?と尋ねられたら、あなたはなんと答えるだろう?サブカルチャーの街。若者の街。ここにしかない、小さなお店がたくさんある街。多分、聞かれた人それぞれに、いろいろな答えが出てくる。それもまた、下北沢という街の面白さの一つなのかもしれない。 そんな下北沢に今、もう一つ新しいキーワードが加わろうとしている。それが、「働く街」。そもそも下北沢は、いろいろな形の小さななりわいが営まれてきた街だ。その街にいま、ここ数年広がってきたリモートワークのオフィスワーカーや、

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          「下北沢で、仕事中。」 vol.1 桜木彩佳さん

          下北沢ってどんな街ですか?と尋ねられたら、あなたはなんと答えるだろう?サブカルチャーの街。若者の街。ここにしかない、小さなお店がたくさんある街。多分、聞かれた人それぞれに、いろいろな答えが出てくる。それもまた、下北沢という街の面白さの一つなのかもしれない。 そんな下北沢に今、もう一つ新しいキーワードが加わろうとしている。それが、「働く街」。そもそも下北沢は、いろいろな形の小さななりわいが営まれてきた街だ。その街にいま、ここ数年広がってきたリモートワークのオフィスワーカーや、

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          16軒目:ヤマザキショップ 代田サンカツ店

          下北沢駅から小田急線でわずか一駅、下北線路街の開発や人気ドラマのロケ地となったことで近年盛り上がりを見せている世田谷代田駅。そこから、歩いて2分ほどのところにあるのが、〈ヤマザキショップ 代田サンカツ店〉だ。 「サンカツさん」の愛称で親しまれるこのお店は、懐かしい駄菓子がずらりと並んだり、日本酒を樽で仕入れて販売していることがあったりと、こちらならではのユニークな商品ラインナップもさることながら、お客さんや道行く人と店主が交わす昔ながらのコミュニケーションが大きな魅力となっ

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          働く場所の最新形? 「はたらく街」としての下北沢を、労働法の先生と考える

          下北沢という街は長らく、ビジネスパーソンにとって「働く場所」ではないというイメージが一般的だった。 しかし、近年は企業のサテライトオフィスが作られたり、法人向けのシェアオフィスも充実してくるなど、下北沢は「働く場所」としても魅力的な街だと見られ始めている。以前、本メディアで取り上げたコクヨの「n.5(エヌテンゴ)」は、その好例だろう。 下北沢だけに限らず、オフィス街ではない土地に企業が拠点を構える動きがいま、都内にじわじわと広がっている。なぜ、そうした変化は起こっているの

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          はたらく街、下北沢のコワーキングスペース: BONUS TRACK MEMBERSの場合

          下北沢から世田谷代田方面へ下っていくと見えてくる、印象的なダルマのマークとBONUS TRACKという文字。個性豊かな飲食店や物販店、コワーキングスペースやシェアキッチン、広場やギャラリーを備えたこの施設がオープンしてから、今年で4年目。昨年大流行したフジテレビドラマ『silent』の撮影地にも使われたり、下北沢の新たな人気エリアとして、メディア露出などの機会も多くなっている。 「ここのところ、遠方からいらっしゃる方がすごく増えた気がしています。私が入社してすぐは、コロナ

          はたらく街、下北沢のコワーキングスペース: BONUS TRACK MEMBERSの場合

          はたらく街、下北沢のコワーキングスペース: (tefu)lounge の場合

          2022年1月に開業した、小田急下北沢駅直結の複合施設(tefu)lounge(テフ ラウンジ)。 1Fにはコーヒーショップとグローサリーがあり、ベンチに腰を下ろして思い思いの過ごし方をする人の姿が。2Fには映画館とカフェがあり、お散歩の途中なのか、あるいは映画の前後の時間なのか、老若男女幅広い層がゆったりと会話しながらコーヒーを飲んでいる。 街の賑わいのつづき、といった雰囲気も感じられる2階からエレベーターで3階のオフィススペースへ上がると、その空気が少し変化する。

          はたらく街、下北沢のコワーキングスペース: (tefu)lounge の場合

          【いい店の人と考える、これから先のいい店って? vol.8】右近由美子さん(おにぎり専門店〈ぼんご〉代表取締役)

          時代の波とコロナ禍による大きな転換期を迎えている今、お店というもののあり方も大きく変わりつつある。 お店というのは、住まう人や訪れる人と地域を結びつける、街にとっての窓みたいなものなのではないか。そう考えたとき、これから先の街を、社会を、そして住まう人を元気にしていくような「いい店」とは一体どういうものなのだろう。 お店を始めたい人も、既にやっている人も、いい店が好きな人も、みんなが知りたいこれから先の「いい店」のことを、実際に「いい店」をやっている方に聞いてみたい。

          【いい店の人と考える、これから先のいい店って? vol.8】右近由美子さん(おにぎり専門店〈ぼんご〉代表取締役)

          大企業の社員こそ、下北沢で働くことに意味がある?コクヨが社員の新しい居場所「n.5」を作った理由。

          下北沢駅西口からほど近い場所に、コクヨの社員向けサテライト型多目的スペース「n.5(エヌテンゴ)」がオープンして約1年が過ぎた。 同社の掲げる「Life Based Working」という働き方の指針を体現する空間として、2022年8月に設立された「n.5」だが、そもそも下北沢はビジネス街ではなく、大企業のオフィスがひしめくような場所では決してない。 それにも関わらず、なぜコクヨは下北沢にこのような施設を開設したのか。プロジェクトの担当者である、経営企画本部クリエイテ

          大企業の社員こそ、下北沢で働くことに意味がある?コクヨが社員の新しい居場所「n.5」を作った理由。

          15軒目:北沢小西

          下北沢駅前を出て南口商店街の人混みを下り、老舗の花屋さん「ユー花園」手前の路地を右へ。少し歩くと右手に映画『STAR WARS』の映画タイトル…のような看板と、作中に登場するロボット・R2-D2のフィギュアが。「映画グッズのショップ…?」と一見思ってしまうそのお店の名は、クラフトビール&ハードサイダーの小売酒店『北沢小西』。扉を開くと、壁際にずらっと冷蔵庫が並び、日本だけでなく海外のクラフトビールのラベルが色とりどりに陳列されている。 興味津々でラベルを眺めていると、それぞ

          15軒目:北沢小西

          14軒目:中華そば専門店 一龍

          カレーと同じく個性豊かなラーメン店が多い下北沢。そんな中で1984年に開店し、昔も今も老若男女から愛され続けているのが《中華そば専門店 一龍》である。 下北沢駅東口から徒歩約3分、雑居ビルの1階にあるカウンター13席のこぢんまりとした店内は地元住民、観光客、近所のアパレルショップの店員などで常に盛況だ。周囲に次々と新店がオープンする激戦区にあって、「下北沢でラーメンといえばここ」という人も少なくないはず。開店から約40年を迎える一龍を創業し、今も店内に立つ坂井良三さんと、2

          14軒目:中華そば専門店 一龍

          【いい店の人と考える、これから先のいい店って? vol.7】平松佑介さん(銭湯〈小杉湯〉代表)

          時代が大きな転換期を迎えている今、お店というもののあり方も大きく変わりつつある。 お店というのは、住まう人や訪れる人と地域を結びつける、街にとっての窓みたいなものなのではないか。そう考えたとき、これから先の街を、社会を、そして住まう人を元気にしていくような「いい店」とは一体どういうものなのだろう。 お店を始めたい人も、既にやってる人も、いい店が好きな人も、みんなが知りたいこれから先の「いい店」のことを、実際に「いい店」をやっている方に聞いてみたい。今回登場するのは、東

          【いい店の人と考える、これから先のいい店って? vol.7】平松佑介さん(銭湯〈小杉湯〉代表)