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やっぱり優しくされるのも苦手


「頼るのが苦手」だというのは常々思ってきたことではあるが、
「優しくされるのも苦手」なんだと思う。

というのも、
優しくされると、何か返さなきゃと思って、ハードルが上がっていく。
少なくとも、冷たい対応はできなくなっていく

実際に冷たい対応をするかは問題ではなく、
その“状況”が嫌なのだ。
とても窮屈に感じる。

それはまるで、守るものができて「いつでも死ねる」と思えなくなった時のよう。


僕は、(よく書いていることだが)優しさを「すべきこと」だとは考えたくない
心の余裕がある時に、その余裕を100%相手のために使いたい。
だから見返りがあってもなくてもどうでもいいのだ。
逆に、相手が何かしてくれた時、僕がお礼も言わず冷たい対応をしても許してほしい。

というのが、僕の思う居心地のいい関係。


でも実際は、何かしてくれた時の冷たい対応は、良心が痛んでなかなかできない。
「なんでもいいよ」と言ってくれている人相手でも、どうしてもずきずき痛む。
それで半分義務感で、ちょっとしたことでもなんか返す。
この状況が定常化すると、ある時いきなりきつくなって、その関係を壊したくなる。

もちろん、「冷たい対応」だなんて頭に浮かばないくらい素直にうれしい時もある。
だけどいつもそうとは限らない。
そんなちょっと無理をしなくちゃいけない時、「やっぱり優しくされるのは苦手だ」と感じるのだ。


別に優しさなんて要らないんだよね
一緒にいたいだけなんだよね
君はもう、どう足掻いても優しいから、そのままでいてほしい



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