見出し画像

【NW:80, 70, 79点】4冊ないと学習不足(ネットワークスペシャリストの勉強法)

割引あり

このNoteには、私がネットワークスペシャリスト(ネスペ)に合格した時のテキストと学習履歴をまとめました。

残念ながら「たった1ヶ月で」「最速で」合格する方法はありません。「絶対に合格したい!」なら、このNoteに書かれた勉強法の実践をしてみてください。

私は3ヶ月で4冊を使った対策をお薦めします。

1年に1回しかない試験、7,500円+書籍代、そして勉強時間と休日を潰しての受験。しっかり対策しないなんて「私には」あり得ません。

今まで、Iパス, FE, AP, SC(情報安全確保支援士)では、対策本1冊と過去問演習を薦めてきました。ネスペは違います。

ネスペは高度資格の中で最も「知識メイン」の資格です。過去問演習をしていれば、読み込んだ対策本は自然と増えていきます。

またデスペと同じで年に1回なので、過去問を大事に実力を堅実に引き上げていかねば、「もう過去問がない」状態になってしまいます、

このNoteには、3ヶ月で4冊の対策本での学習法をまとめました。特に対策本の独自の読み解き方・マーキングポイントを具体的に書き出したので、是非参考にしてください。

興味が出たらよんでいってください。

それでは始めましょう!





私が使った「4冊の本」


ネスペは「最も知識が必要」な資格でした。

いつもは本1冊で午前、過去問演習で午後を対策してきたのですが、ネスペは過去問を解くほど「知識不足」「記載不足」を感じて、自然と次の本を手に取ってきました。

私が3ヶ月の対策期間で手にした本は4冊です。3冊目まではがっつり読み込みました。4冊目は必要に応じてです。

  1. 合格教本:AMII対策・基礎知識

  2. 重点本:PMI&PMII対策(過去問の一部

  3. マスタリング本:プロトコルを特化学習

  4. 高度専門本:全技術の詳細


では1冊ずつ紹介しますね。




1冊目 | 合格教本(試験3ヶ月前~)


試験前3ケ月前から1ヶ月かけて、合格教本3周とAMII過去問演習をします。

NWのAMII対策は、他の資格よりも更に念入りにやってください。

新しく覚えるべき知識が、高度資格の中で一番多いですから。

AP合格直後に買って、NW受験するまで5年以上放置した本です

IP, FE, APと合格してきたのなら、自分なりの勉強法や合格点まで高まる感触はすでにありますよね。

大丈夫です。そのうち8割得点まで上がりますよ。

ただし午前問題とはいえ、年に1回なので、過去問の枯渇には注意。

私は間違った問題をコピーした「見直しノート」を作って、繰り返し解いていました。昼休みにご飯食べながら。まとまった時間は午後対策に費やしたいですから。



2冊目 | 重点本(試験2ヶ月前~)


NWなど高度資格は、午後問題で瞬発力と持久力が試されます。

PMIは90分で2問のスプリント、PMIIは120分で1問のマラソン勝負。

試験問題が難しいのは勿論ですが、一番の問題は学習時間。社会人は勿論、学生さんでも独学の時間確保が大変ですよね。

そこで重点本。午後問題をテーマ別に小分けに編成してくれていたので初めて購入しました。

私は「3周する!」と決めました。

試験前2ケ月からの1ヶ月間。重点本を3周するためだけに生きました。

重点本のメリット。

  • テーマ別に午後問題を絞って演習できる

  • 午後問題の一部を解くので、

    • 演習時間を15~20分とコンパクトにできる

    • 過去問演習時で解いたことある部分で理解したか確認できる

    • 解いてない部分で実力を試せる



3冊目 | マスタリングTCP/IP(試験1ヶ月前~)


重点本では「過去問の一部分」を演習したに過ぎません。かならず過去問を印刷してフル演習しましょう。

その際、どうしても手持ちの本では知識が足りなくなります。

午後問題には、各プロトコルの詳細。特にパケットヘッダの構造が出題され、都度知識を追加していかねばなりません。

よってもっと詳しい本が必要になります。


ググってみてください。名著があります。

マスタ本は、通信プロトコルに特化した本です。

NWでは通信プロトコルのパケット構造・通信シークエンス・ステータスコードが問われます。

HTTPのコマンドやステータスコードは勿論、ICMPのエラーメッセージ番号、SIPの着信と保留のシークエンスも必須です。

マスタ本は「ネットワークエンジニアの方が必ず持つべき」と言われている名著。「ITエンジニアじゃないと読めない難しい本なのか」と思うかもですが、違います。

各通信プロトコルの概要・仕様(パケット構造, シークエンス, メッセージ)・ネットワークに導入する時の注意点、不具合対策などを、小分けに整理して書かれています。

すでに合格教本で基礎ができているので、2週間で全部読めました。

私は合格教本は3~4周以上しましたが、マスタ本は2周までででOK。1回目はガチ、2回目は気になるところのみ。

これで知識対策は充分です。



4冊目 | 高度専門ネットワーク技術(試験1ヶ月前~)


ダメ押しの4冊目。

NWのPMIIは本当に理不尽です。特に「パケット構造の中身まで知らないといけないの!?」と、何度も狩られました。

一方、SCの時に「IPsecVPNが出たら、IPsecVPNが次回出てくるとは思えないけど、SSL-VPNをまとめておこう!」と幅を広げた学習が功を奏しました。

そこでNWでも、「IPv6」で狩られたら「IPv6のパケットを全部覚えてやろう!」と考えました。

高度専門本は、パケット構造を詳しく書いている「辞書」として購入しました。

マスタリングで足りない部分があった時のための、ダメ押しの4冊目です。



対策スケジュール


私の対策履歴は以下の通り。

学習スケジュールや目標設定の参考にして頂けたら嬉しいです。

  1. 3ヶ月前~ | 合格教本の読み込み

  2. AMII演習&見直しノート(7~8割)

  3. 2ヶ月前~ | 重点本で午後の「部分」演習(3周)

  4. PMIとPMIIの「ガチ」演習

  5. 1ヶ月前~ | マスタリングTCP/IPの読み込み(2周)

  6. PMIとPMIIの「ガチ」演習2

  7. 高度専門ネットワーク技術を都度読み


最後に、合格した私の感触です。

3冊目が欲しくならないと、NWの合格基準まで高められません。

なぜなら、私は2冊も買って学習してきたのに、過去問演習をしたら「2冊では物足りないな」と3冊目を購入したからです。

今までの、IP, FE, AP, SC, DBは全て「1冊と過去問演習だけ」で合格してきたのにです。

ネスペは知識量が勝負!
高度資格は午後Iのスピード、午後IIの持久力が合格に必要不可欠!
基礎知識を合格教本、基礎演習を重点本で築いたら、過去問とマスタリング本で合格水準まで実力を引き上げ、高度専門本で確実化します。


次からは、各対策本・見直しノート・過去問演習でのコツを、実際の記録を基に解説しますね。




1冊目 | 合格教本(3ヶ月前~)


勿論、最初は午前対策本から。

私はIPとFEは栢木本でしたが、APから合格教本にお世話になっています。

AP以上になると、もう「分りやすさ」や「イラスト」などの見栄えではなく、淡々とまとめた本・出版実績が重要です。

実はIP, FE, APと連続合格した時に燃え尽きてしまい、NW合格教本を買っていたのですが5年以上放置してました。

しかし、高度資格はIPやFEほど変化はしません。古めの本でも大丈夫です。

どうせ過去問演習で新技術に遭遇しますし、最新問題には最新本にも載ってない新技術が出題されますから。

とにかく初手は、「基礎」を体系的・網羅的に学べれば充分です。



コツ1 | テキストは切り刻んでポータブルに


合格教本は分厚いです。さらに本の末尾には午後問題まで掲載されていて、正直邪魔です。

分厚い本を持ち歩くのも取り出すのも大変。

章ごとにカッターナイフで切ってください。

知識を入れるには、本に触れる回数を増やすしかありません。

バラける場合は、ステープラ(ホチキス)でOK。

章ごとに持ち歩いて、隙あれば読みます。

3時間机に向かっても、一気に吸収できる知識量には限界があります。隙間時間で小分けにした方が、楽ですよね。

当時学生だった私は、アルバイトに行く電車の中・休憩時間で読んでました。ちょっとイケナイですがメモに書いて、警備のアルバイト中に見てつぶやいてました。

社会人の方は、朝活か早めの出勤で時間を確保するのが良いです。

私も先生になってからは、朝早めに学校に行って自習室で勉強していました。出勤遅刻するわけにはいきませんからね。

繰り返しますが、まとまった時間は要りません。あらゆる隙間時間を使ってください。ポケットにメモを入れて見ては、ぶつぶつぶつぶつつぶやいてください。

電車やバスの中は勿論、横断歩道・エレベーターの待ち時間に1語でも2語でも、1行でも2行でも良いので読み進めてくださいね。



コツ2 | 回数マーキングをしよう


知識を定着させるには、テキストの周回が必須です。

分からない部分は飛ばしてOKですし、読みやすい章から読んでOKです。

手早く1周してください。2周目に1周目に読んだ箇所の確認と、1周目で飛ばした部分への再挑戦をすれば良いです。


読んだら、赤蛍光や赤線青線でマーキングするのは当たり前。

しかしここでは全く違うマーキングをお薦めします。

読んだ場所に1回目・2回目・3回目のマークをします。私は一回目は□、二回目は☑、三回目は横線・・・と決めています。

隙間時間で小まめに読んでいきます。どこまで読んだか分からなくなりますから。

「読んだ内容」を忘れても良いですが、「読んだ箇所」を忘れて同じところを読み直しては、いつまで経っても読み通せません。




コツ3 | もう読まないで良い「済」マーキング


「もう読まなくて良い」箇所は「済」マークをします。

読む部分をどんどん絞っていければ、周回しやすくなります。

すでに理解できたこと、大して重要なことが書いてない部分は、「済」マークをして次から読まなくてOKです。

また1語2語のために読み直すのもバカバカしい。覚える内容を節最初にでもまとめて、「済」マークをするのも効果的です(コツ4で解説します)。




コツ4 | 章扉にまとめる


2~3周もすれば、「なかなか定着しない知識」も分かってきます。章扉にまとめて書きましょう。

スペースが少ないので、どうしても覚えられないものだけ書きます。2~3周すれば少なくなっているはずです。

隙間時間にさっと出して眺める、つぶやくだけでOK。

いちいちページを開いて読み返す必要もなくなります。



コツ5 | 裏紙メモ(暗記カード)もお薦め


暗記カードを作る方もいらっしゃいますね。良いと思います。

私は裏紙に「覚えきれてない用語集」を作って、ポケットに忍ばせています。ちょっとした隙間時間に、トイレの中でさえチラと見れますから。

裏紙用語集はIPの時から役に立ちました。私は情報系の学生ではなかったので、たくさん用語を覚えねばなりませんでしたから。



コツ6 | インデックスした箇所


用語は扉や裏紙に書き出せますが、詳しい一覧表や難しい仕組みはインデックスを貼って読み返すしかないです。

インデックスの位置や色に意味を持たせると良いです。

私は、右は用語、右から2番目はパケット構造や仕組み、3番目はセキュリティ機器など、のように位置を変えました。

普段は青インデックスを使ってますが、重要なまとめは赤インデックスを使っています。

またはシンプルに、1周目で分からなかった部分、2周目で分からなかった部分としても良いですね。もう読み返さなくても良くなったら、インデックスはハサミでちょん切りましょう。



コツ7 | 2週間で1周はマスト


最後に目標です。

だらだらびくびくと読み進めても、結局はAMIIの問題演習をしなければ合格しません。そしてまだPMIもPMIIの対策も残っています。

バンバン飛ばして良いので、必ず2週間以内に1周は読み通してください。

新しい知識の習得は勿論第一目標ですが、それ以上にどんなことが書いてあるかの把握が大事です。

テキストを1周すれば、「どこにどれだけ分からないことがあるか」が分かります。これから必要な時間の肌感が分かり実感が沸き、スケジュールを立てやすくなります。

私は3ヶ月前から勉強を始めましたが、3ヶ月間の私生活の全てをぶち込みました。

ご家族やお仕事の事情がある方は、4ヶ月前から始めても良いかもしれません。なお、5ヶ月前は中だるみが長くなるので、お薦めはしません。



書籍の購入 | 中古本で大丈夫


書籍購入しないことには始まりません。

中古本でも良いですよ。もうIP, FE, APと合格してきて勉強に慣れていますから。

また、今回は3~4冊も購入することになるので、少しでも費用を抑えたいですからね。

私は2~3年前の本を600円前後で購入しています。IP, FEほど新用語の追加はないので、問題ありません。

amazonやメルカリを覗いてみてください。

amazonならすぐに手に入ります。
>amazonでの検索結果
>最新2024年度版


さらに安くならメルカリですが、出品者次第なので、前もってチェックしておく必要があります。>メルカリでの検索結果

400円ぐらいからありました(2024/05/19調べ)。もし招待コードを使うと500円ポイント割引できるので、実質0円購入もできます。

招待コード:UCQPZC
※登録時に500円ポイントが付与されます。
※あなたにも私にも個人情報は知られないので安心して使ってください。




Note購入のご案内


ここまで読んで頂きありがとうございます。

合格には3~4冊必要なこと、合格教本の読み込むコツは分かって頂けたのではないでしょうか。

ここからは、私の合格までの学習履歴と対策本の読むポイントを具体的にまとめました。


NWは完全に知識戦です。通信プロトコルについて、パケットの詳しい構造・コマンドやメッセージの一覧を全て知っておかないと狩られます。

申し訳ありません。

ここからの内容は、書籍を購入する「本気」の方にしか役に立ちません。

私は、DBは一度不合格になりましたが、SC, NW, ESは全て一発合格です。勿論IP(970点)、FE(80点)、AP(70点)も全て一発合格。もちろん独学です。

「本気の方」だけ、ご購入を検討してください。


今一度ご理解ください。

不合格になったら、7,500円+書籍+時間が無駄になる「だけ」ですか?

不合格になったら、「一年後」に受験し直しますか?

学習した大量の知識を忘れずに1年キープできますか?

何より、演習できる「初見」の過去問がなくなることに気づいてますか?


NWのPMIの時、後ろの男性がつぶやきました。「ミスった…」と。

合格したと思いますか?
受験番号は私の次です。

ちなみに半年後のDBでも同じ教室にいらっしゃいました。その後は見ていません。なぜなら私は合格したので知らないんです。

SCの昼休み。AMIIの答え合わせをゲラッゲラしている学生さんたちがいました。私は部屋を出て階段で見直しをしました。

私はIT専門学校の先生ですが、学生さんは良いですよね。社会に出たことないから、自分の人生がどう変わるか気づけないんです。

高校までに「留年」なんて実際ないから、分からないんですよ。

人生が遅れるってことが実際に起こることを。

NWは、自分の人生を変える
「一年にたった一回の分岐点」ですよね?

不合格になったら
「社会人の留年」って分かってます

だから「本気」なんです。


あなたの人生です。

ネットワークスペシャリスト

合格しますか?

それとも
「社会人の留年」しますか

あなたの人生の分岐点はここです。




AMII対策 | 大事に解く「見直しノート」


NWは年に1回なので過去問が貴重です。

例えば最新問題を3つ解いたら、もう4年前以上古い問題しか残りませんから。年に2回あるSCとは違うんです。

ここから先は

9,330字 / 18画像

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が参加している募集

#スキしてみて

526,651件

学習方法・問題特集のNoteは全て無料提供を続けます▼ もしご覧になったNoteが有益だったり、私の志に共感されたりしましたら、サポート頂けますと励みになります▼ もちろんコメントでも結構です(・ω・▼)ノシ