見出し画像

【FE科目B対策】基本情報技術者H25秋セキュリティの解説



※以下は、>>【FE科目B対策】基本情報技術者R01秋セキュリティの解説<< と同じ文章です。リピータの読者さんは目次まで飛ばして大丈夫です


基本情報技術者試験の科目Bは、大きく変わって、セキュリティとアルゴリズムだけになりました。

問題は小問形式になり正直易しくなりましたが、問題は、科目Bの過去問は非公開なこと。

まずは無料公開されている昔の午後問題(現:科目B)で無料で対策を始める方が多いでしょう。

私が勤めているIT専門学校でも、資格対策授業に大きな変化はありません。まずは、午後問題を解いて力を付けます。

どうせ応用情報技術者では午後問題に直面しますから、無駄になりませんからね。

このNoteでは、授業での解説をベースに書きました。書籍の解説とは違って、一緒に読んで解いていきますし、解くためのコツや学ぶべき追加知識も書いています。

「短い解説では良く分からなかった」「正解だけでなく、どう解いていくかが知りたい」方には、特に学習効果が期待できます。

ぜひ少しでも参考にして頂ければ、嬉しいです。



過去問は自分で持っておいてくださいね。
>>公式の問題pdfへのリンク<<
>>公式の解答pdfへのリンク<<






解説 | 過去問演習の意味を考える問題


公開鍵・ディジタル署名は基本情報技術者では必須です。この問題は、理解してさえすれば半分以上得点できる問題でした。

学びとしては、

  • 計算問題では検算をする。過去問演習なら尚更

  • 分からないことは、知っていることに賭ける

過去問演習で「合格点だった!違った!」に一喜一憂する方は、もう少し腰を据えて「本質」を学ぶことをお薦めする問題でした。



読み:19~20ページ | 大きく注目点はない


特段本腰を入れて読む必要ないですね。

  • 19ページ上段は、「VPN(IPsec)を使うのね」

  • (1):M事業所ーN事業所をVPNするのね

  • 図1:VPNルータを使って暗号通信するのね

  • (2):同上。

  • (3):DH鍵を使うのね(知らなくても大丈夫です)

DH鍵で「うわ、知らねー」となりますが、普通です。

次に、図2はスキップしましょう。今読んでも理解も覚えもできません。

どうせ解く時にもう一度読みます。「DH鍵の作り方が載っている図なのね」ていどでOK。



読み:~21ページ図3 | 公開鍵は基本情報技術者では「基礎」


基本情報技術者では、チャレンジレスポンスだとかDH鍵まではなかなか学習が進んでない方が多いです。私のそうでした。

ただし、ITパスポートで避けていたであろう>>公開鍵の解説Note<<>>ディジタル署名の解説Note<< は、基本情報技術者には必須です。

図3で「穴埋めa, b, c」に遭遇。解きに入りましょう。



解き:設問2a, b, c | 公開鍵は基礎


いつの間にか設問2が解ける状況になったようです。設問1は後回しにします。

問われているのは、ディジタル署名の基礎です。

参考書まんまです。何のひねりもありません。>>ディジタル署名の解説Note<<

なお、図3では公開鍵の輸送・共通鍵の輸送は省略されています。

公開鍵・秘密鍵の鍵ペアを

  • 送信者が作ると、ディジタル署名

  • 受信者が作ると、暗号通信

に使われます。

正直ITパスポートの範囲なので、>>公開鍵の解説Note<<>>ディジタル署名の解説Note<< で固めてください。避けていたでしょうからね。


では解き。

bについて。図3左にて共通鍵で暗号化されているので、「共通鍵」で復号。

aについて。署名ができるのが世界でただ一人でないと「なりすまし防止」にならないため、秘密鍵。秘密鍵は作成者だけが持つべきなので、「オ:送信者の秘密鍵」

cについて。「送信者の秘密鍵でされた署名」を、検証するのは「送信者の公開鍵」。

「送信者の(作った)秘密鍵」「秘密鍵は送らないで、作成者だけが使う」と知っておけば、混乱はしません。自分で分かるように解釈しましょう。

少なくとも、今後は「秘密鍵を相手に送る」なんて解答だけはしないようにですね。



解き:設問1 | 手順に忠実に計算し、確認もする。


設問2を解いたので、設問1も解いておきましょう。

modが「割った余り」と知っていれば大丈夫です。科目A対策でよく出ますよね。再帰関数などで。

例えば、5 mod 2は、商が2・余りが1です。よって、3 mod 2 = 1。


図2のM事務所の計算について。

M事務所では手順4で鍵Bを受信して、最後の手順5で使います。

よって、N事務所の鍵Bまで計算します。

  1. 乱数Y=5を生成

  2. 鍵B = 2の5乗 mod 11 = 32 mod 11 = 10

  3. (鍵Aを受信)

  4. 鍵B=10を送る 

では、M事務所の計算をします。

ここから先は

994字
この記事のみ ¥ 100

この記事が参加している募集

スキしてみて

学習方法・問題特集のNoteは全て無料提供を続けます▼ もしご覧になったNoteが有益だったり、私の志に共感されたりしましたら、サポート頂けますと励みになります▼ もちろんコメントでも結構です(・ω・▼)ノシ