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小澤メモ|SENTIMENTAL JOURNEYMAN|おっさんの旅。

33 おっさんの旅  宮古島❸

身軽に。現地調達で済ませる。
宮古空港に降りたら、まずはレンタカー。以前に書いた与那国島ほどではないけれど、宮古島もレンタカーを借りて3泊ほど思いきり動き回れば、島全体のビーチや景勝地を回ることができる。といっても、近隣に素晴らしい景観をみせてくれる大橋で繋がった、池間島、来間島、伊良部島と下地島があり、それらも車で当然探索できる。ひたすら美しい島を遊びたおすとなったら、それは3泊では足りないだろう。しかし、オッサンの旅は、若者よりは目的を凝縮せずに、だけど探索はそこそこにしておくスタイル。だから、宮古島の島尻漁港から船で15分のところにある大神島までまだ足をのばしたことはない。とにかく予約しておいたレンタカーをピックアップしたら、すぐ近くにあるドンキホーテに向かう。宮古島にもドンキホーテやコンビニはある。これが日本のすさまじさ。愛用のサーフパンツとサングラスを入れただけの小さなバッグひとつでやってきたオッサンは、ここでビーサンからゴーグル、日焼け止め、ラッシュガードなどを揃えて、あとは車に放り込むだけ。

宮古島、南東端の岬。
初めての宮古島の旅のときは、ホテルに向かう道すがら、新城海岸と吉野海岸に立ち寄っていった。新城海岸は、駐車場からちょろっと歩けばすぐに遠浅のビーチが待っていてくれる。サンゴ礁がすぐにあって、素潜りで魚と一緒に泳ぐことができた。使い古された表現だけれど、まさにニモの世界だ。それから、向かったのは宮古島南東端の岬、東平安名崎(ひがしへんなざき)。事前に見ていたガイドブックの写真がすこぶる美しかった。サンゴ礁の石灰岩が浅瀬に隆起していた。あまり見たことがないなと、良い意味で違和感を感じた。イソマツなどの植物が原色メラメラと群生している細長い半島から、ガリバーみたいな巨人がサンゴ礁のかけらを拾って、投げ放ってできたような景色。それを実際に見てみて、さらなる勝手な空想をしながら写真を撮るのが楽しい。

ドローンとかで撮影してみたい。
きっと美しい宮古島の海岸線をドローンで空撮したなら、鳥の目になったような気分になって楽しいんだろうなと思う。ただ、それで空の交通渋滞?とかトラブルとかが頻発したら残念すぎる。オッサンは、そうしてみたつもりで、空想遊びで終わらせておくのがいい。空想した後は、とにかく全身で美しいものを堪能することだ。ちなみに東平安名崎は泳ぐようなスポットはない。ただ、そのすぐとっつきにある保良漁港をのぞいて見た。操業の邪魔をするのはいただけないが、誰もいない小さな入江がとても美しかった。ゴツゴツしていなくて、サラサラな白い砂と透明度抜群の天然のプールだった。2、3歩進んで、足で水をはね上げるだけで楽しくなる。そして、写真を数枚撮った。サマータイム、誰もいない小さな入江、きらきらする海。どうとでも空想してドラマを作り出せる、そんなシチュエーションだった。33
(写真は東平安名崎のサンゴ礁の石灰岩たち)

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