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仙台市立中学校生徒数ランキング(上位20校・2024年5月1日時点)

仙台市内で生徒数が一番多い中学校は?

2年ほど前、仙台市立中学校の生徒数上位10校を紹介しました。おかげさまで、「子育てファミリーに人気の地域がよく分かる」と好評です。
今回は、仙台市の統計資料(2024年5月1日時点)をもとに、最新版のランキングを作りました。紹介する学校も上位20校にボリュームアップしておりますので、ぜひお楽しみください!


第11位〜20位

南中山中学校区の風景(仙台大観音)

第11位 蒲町中学校(若林区、576人)
第12位 七北田中学校(泉区、548人)
第13位 岩切中学校(宮城野区、544人)
第14位 台原中学校(青葉区、539人)
第15位 南中山中学校(泉区、526人)
第16位 七郷中学校(若林区、525人)
第17位 上杉山中学校(青葉区、507人)
第18位 柳生中学校(太白区、494人)
第19位 中野中学校(宮城野区、478人)
第20位 将監中学校(泉区、466人)

第11位から20位には、生徒数500人前後の学校がランクインしました。地下鉄東西線開業後に人口が急増している蒲町・七郷や、都心回帰でマンションの建設ラッシュが続き、イオンモールの開業も控える上杉山などが「注目株」でしょうか。台原将監といった古くからの住宅地も、地下鉄へのアクセスの良さから再評価の動きがあります。12位の七北田は、2月に地域の中核的なショッピングセンターが撤退しており、後継テナントの確保が長引けば影響が出るかもしれません。


第10位 住民待望の大型スーパー開業へ

錦ケ丘中学校(青葉区・589人)
仙台市西部の丘陵地帯に開発された錦ケ丘は、市内でも有数の「若い」街です。2019年に広瀬中学校から分離新設された中学校で、生徒数はピーク時よりも少し減りました。一方、街区の中心部には大型スーパーセンター「トライアル」が開業予定で、生活利便性の向上が期待されています。

錦ケ丘に開業した日帰り温浴施設

第9位 由緒ある文教地区の伝統校

第一中学校(青葉区・632人)
青葉区八幡の大崎八幡宮近くにある、名実ともに伝統校です。県内では珍しい「私服校」でもあります。八幡・国見エリアは中心部にほど近い文教地区として人気のエリアで、今後は旧仙台厚生病院跡地(ニトリHDが取得済)の動向も注目です。

第8位 発展続く「ミナセン」の中心

中田中学校(太白区・637人)
市の南部を流れる名取川の南側で、東北本線の東側一帯が通学区です。最寄り駅であるJR南仙台駅の乗車人員は9,518人/日(2023年度)で、秋田駅や山形駅に匹敵します。周辺の袋原、柳生なども含め開発余地も大きく、ファミリー向けの物件供給も盛んです。

JR南仙台駅

第7位 東北本線・仙石線のダブルアクセス

東仙台中学校(宮城野区・657人)
JR東仙台駅やJR小鶴新田駅が最寄りで、鉄道を通じて仙台駅方面へのアクセスに恵まれたエリアです。小鶴新田には直近も大型の分譲マンションが完成し、人口増加が続いています。古くからの市街地が主体の東仙台エリアでも、後背地の丘陵部で建売住宅の供給が増え、ファミリー層の人口が回復しているそうです。

第6位 タワマンと下町のコントラスト

郡山中学校(太白区・683人)
市の南東部にある住宅地です。JR長町・太子堂両駅の徒歩圏で、「あすと長町」の高層マンションが集中する一帯も学区に含むため、人口が急増しました。一方、旧笊川に近いエリアは浸水被害に悩まされてきたことから、対策が進められています。

あすと長町の高層マンション街

第5位 人口増を「学院バブル」が後押し

五橋中学校(青葉区・694人)
仙台駅の南側に広がるエリアです。東北大学片平キャンパスのお膝元で、仙台一高や宮城二華中高なども近隣にあることから、以前から文教地区として人気のエリアでした。2023年春に東北学院大学五橋キャンパスが開学したことで人気は加速し、マンションの建設ラッシュが続いています。

五橋公園

第4位 東口の勢いは止まらず

宮城野中学校(宮城野区・792人)
仙台駅東口一帯が通学区で、榴岡公園や楽天モバイルパーク宮城も学区内にあります。区画整理で急激に人口が増えていますが、昨年夏には仙台駅東口にヨドバシカメラの新ビルや食品スーパー「ロピア」も開業し、生活利便性が大幅に向上しました。学区内の人口は約3万6千人で、利府町全域の人口に匹敵します。

仙台駅東口のにぎわい

第3位 地下鉄3駅を利用できる南の副都心

長町中学校(太白区・834人)
仙台市南部の中心的な地域で、太白区役所や大型商業施設が立地しています。地下鉄南北線の駅が学区内に3駅あるほか、JR東北本線も利用可能です。「あすと長町」の開発はピークを過ぎたものの、学区内では大型の分譲マンションの建設計画があるなど、発展の勢いは衰えていません。

JR長町駅西口広場

第2位 バイパス沿線の開発に熱視線

広瀬中学校(青葉区・847人)
落合や栗生、愛子など、旧宮城町の中心部が通学区です。仙台市中心部へはJR仙山線や仙台西道路でのアクセスとなります。最近はJR愛子駅より西側の上愛子方面にも宅地開発の波が及び、ファミリー向け物件の供給も盛んです。今後は国道48号愛子バイパス沿いで大規模な開発が予定されています。

第1位 駅利用者は15年で4割増

富沢中学校(太白区・1,002人)
地下鉄南北線の始発・富沢駅を中心に、住宅や商業施設が立ち並んでいます。生徒数はついに1,000人の大台を突破しました。富沢駅の乗車人員はこの15年ほどで約2,000人(およそ4割)増え、今や転勤族の間でも「住みなら富沢」と言われる人気タウンです。開発エリアは南へ、西へと伸びており、今後も人口増が見込まれています。

富沢駅近くの桜並木

「駅チカ」「平地」人気はさらに加速

今回は仙台市立中学校の生徒数上位20校をランキングで紹介しました。小学校よりも通学区が広いので、大まかな地域の様子を把握するのに役立てていただければ幸いです。2年前と上位陣の顔ぶれに大きな変化はありませんでしたが、1位の富沢中学校は1,000人の大台を突破し、「駅チカ」の「平地」に子育て世帯が集中するトレンドはますます加速しているものと思われます。

なお、中学校については小学校よりも「越境通学」が盛んになってきていること、ランキング対象外の中高一貫校への流出が一定数あることなど、地域に実際に暮らしている生徒の数と必ずしも一致しないことは、ご承知おきください。

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