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なんとなく転機のようなものを感じる最近

最近、『街とその不確かな壁』を休みの日はいつも持ち歩いていた。600ページあるので重たくて重たくて…。笑

でも、読みたいと思ったその時に読みたくて、ずっと持っていた。有給をとって、ゆっくり温泉に行ったときにももちろん持っていった。

行きの電車の中で旅行に行くウキウキした気持ちとともに読んだり、温泉に浸かって海が一望できるレストランで読んだり、家のソファーでブランケットにくるまりながらリラックスできる音楽を聴きながら読んだり。とにかく色んなところで読んだ。

家の本棚がもういっぱいなので、新しい本を買ってはいけないというルールを自分に課しており、本はもっぱら図書館で借りている。
でも今年に入って、3冊もハードカバーの本を買っていて、一体何考えているんだろうと呆れ果てているが、どの本も今の自分にとっては必要だった。今すぐ読む必要があった。

街とその不確かな壁 はこれからも読み返すだろう。そして読むたびに、初めて読んだ今の感覚を思い出すんだと思う。

本を手にしたときの状況
読み進める中で感じたこと
ふつふつと湧き上がってくる自分の本当の気持ち

30代になると、真新しいことが減り、昨日の焼き増しのような今日を延々と過ごすことが生きることだという感覚に陥っていた。
でも、最近、わざわざそんなつまらない生き方を選択しなくていいんじゃないかと思うようになってきて、そんな中で、ずっと一緒にいたのがこの本だった。

自分の過去と現在が、意味のある繋がりをしていると実感することができたし、今の自分の色んな感情と向き合うことができたように思う。

人生における転機というのはこれまでもあった。
環境の変化は全く無いけど、今、自分にとって大きな転機を迎えていて、考え方やものの捉え方が変わってきたように思う。

この本の中で、街を覆っている壁は変化するというようなことが書かれていた。
私自身、もう成長するなんてことはなくて現状維持が精一杯だと思っていたけど、その思い込み自体がトンチンカンだと気づいた。

成長とか現状維持とかいう尺度ではなくて。
自分はこういう人間だというヘンテコリンな思い込みも捨てて。

自分の気持ちに正直にいようと思った。

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